◇第31回FISUワールドユニバーシティゲームズ 陸上競技(8月1日~6日)4日目
ワールドユニバーシティゲームズ(中国・成都)の陸上競技4日目が行われ、男子200mで西裕大(早大)が20秒46(+0.5)で銀メダルを獲得した。
前日の予選を20秒85(-0.1)の3着で通過していた西は、準決勝で20秒43(+0.9)の大幅自己新の1着で決勝に進出。8レーンに入った決勝では序盤のコーナーこそ4番手での通過となったが、直線に入ってから追い込みを見せ、東京五輪代表の嚴海濱(中国)や100mで10秒25のベストを持つA.ブルゴハイン(インド)をかわしてフィニッシュした。
西は埼玉・栄東高時代はインターハイ200mに出場し、準決勝にまで進んだ。1年の浪人生活を経て早大に入学し、2年時の関東学生新人で20秒76をマークして頭角を現していた。今季は4月の日本学生個人選手権で鵜澤飛羽(筑波大)を抑えて優勝。5月には静岡国際で20秒58の自己ベスト、関東インカレでも1位に輝いている。
進境著しい若手スプリンターだが、競技は大学までで退く意向を示している。4月には「ラストシーズンなので狙えるものはすべて狙いたい」と意気込んでいたが、最初で最後の世界大会で大きな足跡を残した。
また、同じく決勝に進出していた稲毛碧(早大)が21秒10で8位に入り、早大勢がダブル入賞を果たしている。
このほか、午前中に行われた男子110mハードル予選で豊田兼(慶大)が日本歴代6位となる13秒29(+1.1)の好タイムをマークして決勝に進出。同種目では宮﨑匠(中大)も予選を突破した。男子やり投の巖優作(筑波大)と鈴木凜(九州共立大)、同5000mの安原太陽(駒大)、石原翔太郎(東海大)も決勝へと駒を進めている。
ワールドユニバーシティーゲームズの陸上競技は6日まで行われる。
男子110mH日本歴代10傑
13.04 -0.9 泉谷 駿介(住友電工) 2023. 6. 4 13.10 0.6 高山 峻野(ゼンリン) 2022. 8. 6 13.16 1.7 金井 大旺(ミズノ) 2021. 4.29 13.18 0.9 村竹ラシッド(順大4) 2023. 7.29 13.20 0.9 野本 周成(愛媛陸協) 2023. 7.29 13.29 1.1 豊田 兼(慶大3) 2023. 8. 4 13.33 0.9 横地 大雅(TeamSSP) 2023. 7.29 13.36 0.3 石川 周平(富士通) 2023. 5.21 13.39 1.5 谷川 聡(ミズノ) 2004. 8.24 13.40 0.0 増野 元太(ヤマダ電機) 2017. 6.24
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Revenge
泉谷駿介(住友電工)