HOME 国内

2023.05.21

男子やり投はディーン元気が82m03でV 「トータルとしては満足しています」/セイコーGGP
男子やり投はディーン元気が82m03でV 「トータルとしては満足しています」/セイコーGGP

23年セイコーGGP男子やり投で優勝を飾ったディーン元気

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子やり投はディーン元気(ミズノ)が2投目にマークした82m03で優勝を飾った。

1投目の75m62から、2投目にきっちりと修正。今季初の80mオーバーを放つ。結果的にこの記録で勝負が決まったが、3投目のファウルを挟んで、79m02、79m34をスロー。そして、最終投てきは「それまで慎重に行き過ぎた。ちゃんと走ろう」と助走スピードを上げ、81m94にまとめた。

広告の下にコンテンツが続きます

「優勝もできたし、記録も出せた。トータルとしては満足しています」と、ディーンはホッとした表情を見せた。

今季に向けて、冬季は例年通りにフィンランドで長期合宿をこなした。公式戦のシーズンインは4月29日の織田記念から。ただ、強い雨の中での試合となり、優勝はしたものの、記録は77m94にとどまった。

その後、5月6日にはダイヤモンドリーグ(カタール・ドーハ)に参戦。「12年のチューリヒ以来。強い追い風が吹いて記録も出やすいと聞いていたのでアドレナリンも上がっていた」。しかし、女子棒高跳の競技が伸びたこともあり、記録の出にくい向かい風のピットに変更されたという。79m44(7位)が、今の自分の力なのか、それとも不利な条件のためなのか、それを測るのが今大会だった。

「国内で負けられないという部分もあって慎重にやり過ぎた部分はありましたが、85m以上の力があることが確信できた試合でした」

昨年はオレゴン世界選手権で9位。2012年ロンドン五輪以来の世界大会ながら、その時と同様にファイナルの舞台に立った。ただ、10位(のちに上位選手の失格で9位に繰り上がり)だったロンドンと同じく、トップ8進出は惜しくもならず。念願の世界大会入賞を目指すシーズンだ。

今後は「100%負けられない試合」日本選手権での連覇をステップに、ヨーロッパで「上の選手と張り合って」記録を狙っていくプランだ。

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子やり投はディーン元気(ミズノ)が2投目にマークした82m03で優勝を飾った。 1投目の75m62から、2投目にきっちりと修正。今季初の80mオーバーを放つ。結果的にこの記録で勝負が決まったが、3投目のファウルを挟んで、79m02、79m34をスロー。そして、最終投てきは「それまで慎重に行き過ぎた。ちゃんと走ろう」と助走スピードを上げ、81m94にまとめた。 「優勝もできたし、記録も出せた。トータルとしては満足しています」と、ディーンはホッとした表情を見せた。 今季に向けて、冬季は例年通りにフィンランドで長期合宿をこなした。公式戦のシーズンインは4月29日の織田記念から。ただ、強い雨の中での試合となり、優勝はしたものの、記録は77m94にとどまった。 その後、5月6日にはダイヤモンドリーグ(カタール・ドーハ)に参戦。「12年のチューリヒ以来。強い追い風が吹いて記録も出やすいと聞いていたのでアドレナリンも上がっていた」。しかし、女子棒高跳の競技が伸びたこともあり、記録の出にくい向かい風のピットに変更されたという。79m44(7位)が、今の自分の力なのか、それとも不利な条件のためなのか、それを測るのが今大会だった。 「国内で負けられないという部分もあって慎重にやり過ぎた部分はありましたが、85m以上の力があることが確信できた試合でした」 昨年はオレゴン世界選手権で9位。2012年ロンドン五輪以来の世界大会ながら、その時と同様にファイナルの舞台に立った。ただ、10位(のちに上位選手の失格で9位に繰り上がり)だったロンドンと同じく、トップ8進出は惜しくもならず。念願の世界大会入賞を目指すシーズンだ。 今後は「100%負けられない試合」日本選手権での連覇をステップに、ヨーロッパで「上の選手と張り合って」記録を狙っていくプランだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

サニブラウンがU20合宿にサプライズ登場!「みなさんが日本陸上界の未来」期待のジュニア選手たちにエール

有力ジュニア選手が全国から集まるU20オリンピック育成競技者研修合宿が12月4日から7日までの4日間、ナショナルトレーニングセンターで行われた。 選手たちが集合し、開講式が開かれて最初の研修に登場したのが男子短距離のサニ […]

NEWS U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加

2025.12.08

U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加

ジュニア世代の有力選手が対象の「U20オリンピック育成競技者研修合宿」が12月4~7日の4日間、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われた。 インターハイやU20日本選手権、U18大会などで上位に入った高校生や […]

NEWS 富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

2025.12.08

富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]

NEWS 2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

2025.12.08

2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]

NEWS 女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

2025.12.08

女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top