◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)
ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の2日目が行われ、男子走高跳は坂井宏和(東海大)が2m16で優勝した。
夏日となった前日と打って変わって、気温が14度と寒さを感じるコンディション。そのなかでも坂井の跳躍は際立っていた。
跳び始めの2m05、2m10を1回目にクリアすると続く2m13をパス。2m16は4人が進んだが、これも1回目に成功させると、2m22の記録を持つ山中駿(京大)らはこれを跳べず、坂井の優勝が決まった。
続く2m22でも惜しい跳躍を見せたが、これは成功ならず。それでも、「ユニバの派遣設定記録(2m20)を跳べなかったことは残念ですが、それでも1番になれたことはうれしいです」と、2020年のU20全国陸上以来3年ぶりの全国大会制覇を喜んだ。
大阪・東海大仰星高時代には2年で2m17を跳び注目を浴びたが、その後練習中のアクシデントで足首の疲労骨折と靱帯損傷の大ケガを負う。故障の影響は長引き、大学入学後も記録を伸ばせず、苦しい時期を過ごした。
ただ、大学3年となった昨年からは順調に練習を消化できるようになり、日本インカレでは2位入賞。いい流れの中で過ごした冬季練習では体力面の強化に努め、自信を持って今シーズンに入ることができたという。
4月9日の四大学対校では5年ぶりの自己新となる2m19に成功。充実ぶりは自身も感じており、「ベストな跳躍ができました」と振り返る。
目標としていたユニバ代表を逃した悔しさはあるものの、「完全なコンディションではなかったですが、勝ちきれたことは大きい」とまた1つ自信を手にした坂井。「チームの主将として関東インカレでも勝ちたい」とすぐに次の目標に目を向けた。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.01
坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム
KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]
2025.05.01
東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」
東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)