HOME 国内

2022.09.25

走高跳・津田シェリアイ日本歴代10位の1m85自己タイ!右膝手術から復活「手応えある」/全日本実業団
走高跳・津田シェリアイ日本歴代10位の1m85自己タイ!右膝手術から復活「手応えある」/全日本実業団


◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)3日目

全日本実業団対抗選手権3日目に行われた女子走高跳は、津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m85を成功して優勝。日本歴代10位の自己記録に並ぶ好記録だった。

1m73から跳び始めた津田は76、79と1回で成功。同じく1m79まで一回で成功した髙橋渚(メイスンワーク)と一騎打ちに。1m82をいずれも3回でクリアしてバーは1m85に上がった。この高さを津田が1回で成功。髙橋がクリアとはならず優勝を決めた。

2020年に日本選手権を初優勝。だが、主要大会としては同年秋の日本GPシリーズ以来となった。「その年の11月の練習中に右膝の前十字靱帯を断裂しました」と明かす津田。2021年は一度も競技会に出場できなかった。練習は再開したものの、昨年12月にボルトを除去するために再手術。「完治もしていなくて、違和感もあります」と言い、前半シーズンを棒に振った。

それでも6月には調子を取り戻しつつあり、「秋に自己ベストを跳びたいと思ってやってきました」と津田。その思惑通り、20年9月に跳んだ1m85の自己タイ記録に成功し、続く1m87も「全部惜しかった」と振り返る。しかも今回は11歩の全助走ではなく9歩でジャンプ。それだけに、1m90など大きな記録も「手応えがすごくあります」と笑顔を見せる。

中学時代に1m77を跳んでいる逸材で、踏み切り脚を左から右に変えてからも大学で1m83を跳ぶなど活躍してきたが、故障などもあって好不調の波も大きかった。それでも大ケガから復活。2週間後の国体に向け「ベストを狙いたい」。来年は「1m87を跳べば世界というところにもつながってくると思います」と、さらなる高みを目指していく。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)3日目 全日本実業団対抗選手権3日目に行われた女子走高跳は、津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m85を成功して優勝。日本歴代10位の自己記録に並ぶ好記録だった。 1m73から跳び始めた津田は76、79と1回で成功。同じく1m79まで一回で成功した髙橋渚(メイスンワーク)と一騎打ちに。1m82をいずれも3回でクリアしてバーは1m85に上がった。この高さを津田が1回で成功。髙橋がクリアとはならず優勝を決めた。 2020年に日本選手権を初優勝。だが、主要大会としては同年秋の日本GPシリーズ以来となった。「その年の11月の練習中に右膝の前十字靱帯を断裂しました」と明かす津田。2021年は一度も競技会に出場できなかった。練習は再開したものの、昨年12月にボルトを除去するために再手術。「完治もしていなくて、違和感もあります」と言い、前半シーズンを棒に振った。 それでも6月には調子を取り戻しつつあり、「秋に自己ベストを跳びたいと思ってやってきました」と津田。その思惑通り、20年9月に跳んだ1m85の自己タイ記録に成功し、続く1m87も「全部惜しかった」と振り返る。しかも今回は11歩の全助走ではなく9歩でジャンプ。それだけに、1m90など大きな記録も「手応えがすごくあります」と笑顔を見せる。 中学時代に1m77を跳んでいる逸材で、踏み切り脚を左から右に変えてからも大学で1m83を跳ぶなど活躍してきたが、故障などもあって好不調の波も大きかった。それでも大ケガから復活。2週間後の国体に向け「ベストを狙いたい」。来年は「1m87を跳べば世界というところにもつながってくると思います」と、さらなる高みを目指していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

日本陸連は5月1日、韓国・クミで開催されるアジア選手権の代表選手の入れ替えを発表した。 男子400mで選出されていた中島佑気ジョセフ(富士通)が辞退。右ハムストリングスのケガのためとしている。中島は昨年のパリ五輪代表。4 […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top