◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)5日目
名古屋アジア大会の5日目の午後セッションに男子110mハードル決勝が行われ、村竹ラシッド(JAL)が13秒29(+0.8)で銀メダルを獲得した。陳円将(中国)が13秒15で金メダルを手にした。
1台目からほぼすべてのハードルを倒す苦しい流れ。右隣の陳円将をなかなかかわすことができず、表情がゆがむ。「予選の時ほど力が入らなくて、ちょっと焦ってしまいました」。
0.14秒差で金メダルを逃し、フィニッシュ後はトラックに座り込んでなかなか立ち上がれなかった。昨年の東京世界選手権でも5位入賞を果たしながらも、目標のメダルに届かず同じようにしばらく起き上がれなかった姿がよぎる。
その悔しさを晴らすために、試行錯誤を重ねた1年だった。徹底したトレーニングを重ねた冬季を経て、今季初戦だった5月10日の木南記念でいきなり13秒05(-0.2)をマークした。
その後は世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)を転戦し、世界トップの戦いに身を置いた。8月に入って噛み合わないレースが続き、9月4日のDLファイナルは7位。だが、9月11日の世界アルティメット選手権では準決勝を突破し、決勝は6位に入っている。
ただ、「レースパターンを変えるなど試行錯誤しながらやっていましたが、本当に全然うまくいかず、今日まで引きずってしまったところはあります」。その中で迎えたアジア大会では、予選は13秒27(+0.1)の1着で通過。「やっと思い切り走れるかも、という感じになってきました」と手応えをつかんだかに見えたが、決勝でそれを再現できなかった。
それでも、「調子が上向かない中でもこうしてこの場に出られたことは、すごく(自分を)褒めたい」。もちろん、「金メダルを取りたかった」が、「来年、再来年と大きな大会が続くので、逆襲したいと思います」。
東京世界選手権に続く自国開催の大声援を受け、「自分の陸上キャリアの中でも本当に思い出に残る景色でした」と感謝の言葉を残した。
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