2026.06.11
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権を翌日に控え、男子100m前回Vの桐生祥秀(日本生命)が前日会見に登壇した。
2017年に日本人初の10秒切りとなる9秒98を出し、昨年は8年ぶり2度目の9秒台となる9秒99を出した桐生。東京世界選手権にも出場した。日本選手権も5年ぶりの優勝と、“三十路”になっても強さは健在だ。
10年前の100回大会。雨中決戦は3位でリオ五輪を決め「こんなかたちでオリンピックを決めるはずじゃなかった」と大粒の涙をこぼした。「初めてのオリンピックを懸けたレース。初々しい気持ちで走って、100%悔しい気持ちで終わりました」と振り返る。
改装前の瑞穂は、日本ジュニア・ユース選手権から何度も走ってきた場所。「競技場は変わりましたが、サブトラックでも懐かしなと思って調整していました」と笑顔を見せる。
30歳になって初めての日本選手権。「年齢を重ねるうちに走っている景色も違う。今はこういうレースをしようなど(集中でき)、フィニッシュ後も同じような気持ちで落ち着いていられます」と話し。走りの面でも「自己ベストは出せていないですが、アベレージも上げられているし、ちゃんと自己ベストも出したい」と力を込める。
優勝すればアジア大会代表に内定するが、「出られればいい」と気持ちはリラックス。狙うのはもちろん「2連覇」。そして「タイムも」と桐生。サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が持つ大会記録10秒02を視野に入れ「予選、準決勝、決勝どこかわからないが狙いたい」と話し「天気も味方してくれている」とにやり。
今季はセイコーゴールデングランプリで10秒15の日本勢トップ(4位)、関西実業団では追い風参考ながら10秒0台を2本そろえている。「昨年から少し変えているスタートはできてきたので、40mから60mくらいのストライドとピッチが上がるところがうまくつながればタイムが出る」と手応えをつかんでいる。
大人になって名古屋に戻ってきた桐生。雨と涙の思い出を、タイムを出して自身初の2連覇の思い出に塗り替える。
男子100mは初日に予選、準決勝、2日目に決勝が行われる。
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