明学大は3月5日、白金キャンパスで記者会見を開き、2021年東京五輪マラソン代表の中村匠吾(富士通)が陸上部長距離ブロック監督に就任することを発表した。
中村は現役引退直後でもあり、「1からのスタートというところでどこまで築き上げていけるか不安はありました」と明かす。
周囲から「せっかくやるなら1から中村のカラーを作りながら導いていくほうが良いというお話をもらいました。心を決めてここに来ました」と決断の理由を明かした。
33歳と選手とも年齢は近い。「まずは今までの競技生活で感じたことを選手に寄り添って伝えたいと思います」。
昨年4月からは早大大学院でも青学大の原晋監督と同じゼミで学び、「スポーツマネジメント力もつけていただきました」と、2方面での経験を指導に生かしていく。
大学院では海外で学ぶ機会もあったといい、「アメリカのトップチームの育成方法などを見せていただきました。論文にまとめた部分もありますが、アメリカの良さと私自身がうやってきた日本の良さを融合させて強化していきたいです」と話す。
今後は富士通を離れて、大学の関連会社に所属してフルタイムで監督業に専念する。これまで指導を受けてきた駒大の大八木弘明総監督からは「『中村だったらやれる。大変な部分もあると思うけれど、やりがいとして感じること。選手を第一に情熱をもって取り組んでいくこと』ということをおっしゃっていただきました」と明かす。
東京五輪を終えてから指導者の道を意識し始めたという。大八木総監督の存在に、「ああいった情熱や温かみのある監督になりたいと思いました」。状況に応じては選手とともに走っての指導も想定している。
自身は箱根駅伝予選会の経験はなく、近年は高速化が進んでいる。「既に分析を始めていて、コンディションに大きく左右されると思っています。予選会当日に100%の状態で合わせられるかがカギになってくると思います」。半年後のレースを見据えている。
駒大OBでは駒大の藤田敦史監督や國學院大の前田康弘監督、立教大の髙林祐介監督ら指導者も増えている。「私は1年目なのでいろんなことを教えてもらう立場。お互い手助けしながら成長していきたいです」と話す。
監督としての初陣は今週末の立川シティハーフを予定。五輪代表ランナーの新たな挑戦がスタートする。
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