2026.01.14
富士通は1月10日、「国際障がい者デー×Fujitsu Sports」の特別企画として、同社所属のパラ陸上選手・兎澤朋美と、兎澤が使用している義足を手掛けるオットーボックが、子どもを対象としたパラスポーツ・義足と触れるプログラムを開いた。
パラ陸上の女子100m、走幅跳の日本記録を持つ兎澤が特別講師を務め、パラスポーツを始めたきっかけや、パラアスリートを取り巻く現状などについて伝えた。オットーボック社内で開かれ、子どもたちは社内を見学。体験プログラムでは車いすに乗ったり、義足を組み立てたりと、実際に身体を動かしてパラスポーツと触れ合った。
事前に兎澤について動画で調べてきた子どもも参加。「今日は義足を組み立てたり、車いすに乗ったりできました。兎澤選手について動画で見ていましたが、実際に会ってみたら優しくて明るくて、すごくかっこいい選手で、とても応援したい気持ちになりました」と笑顔を見せた。
保護者からも「実際に義足を組み立てることで、すごく学びがあったと思います」「義肢の世界でもいろんな工夫がされている」「子どもも今日のような機会がなかったら興味を持つことがなかったと思うので、すごくいい機会になりました」と語っていた。
オットーボック・ジャパンのマーケティング部で、義肢装具士の池田星次さんは「障がい者というのを気にするのではなく、みんなと同じような生活は道具を使えばできますし、パラリンピックにも出る選手もいます。参加社も目を輝かせながら車いすに乗ったり、義足を組み立てたりし、これまで知らなかったことに興味を持ってもらえるのはとても意味のあることだなと感じました」と振り返る。
兎澤は「実際に義足を触っている時間、体験をしている時間は心に響く、心が動きやすいものだというのを、見ていてもすごく感じました。今回、体験をしたことで、学校や周りの友達に私と同じような子がいたらフラットな目で見られることにもつながっていくのかなと思います」と話す。
障害のあることで、いろいろな見られ方をされてきたこともあり、「足がない、手がない。そういうことがいることを知っていればジロジロと見ることもなくなると思う」とし、パラスポーツを取り巻く環境も「競技用の義足も全額払って購入していることが多いですが、障がい者にとってスポーツは大事だと認識されていけば、競技用の装具に補助金が出るなどするかもしれない。みんなが生きやすい社会、共生社会になっていってほしい」と語る。
今回をきっかけに、「広めて知ってもらうことが大切。自分が競技を始めるまでに感じてきた思いを伝えて、同じような思いをする人を1人でも減らせるように活動を継続していきたいです」と今後も広く経験を伝えていく決意を固めていた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2026.07.14
ALTRAからロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9」が7月17日より発売!
フットウェアブランド「ALTRA(アルトラ) 」は7月14日、ウルトラマラソンから日々のジョギングまで幅広いシーンでランナーを支える、ロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9(トーリン9) 」を7月17日 […]
2026.07.13
DLロンドン女子3000mに田中希実がエントリー! 男子4×100mリレーには日本チームが出場予定
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第11戦ロンドン大会のエントリーリストが、7月13日に発表された。 個人では女子3000mに田中希実(豊田自動織機)がただ1人エントリー。今季の田中はDLに2戦出場し、17日 […]
2026.07.13
月刊陸上競技2026年8月号
Contents 別冊付録 滋賀インターハイ 完全ガイド Road to NAGOYA 名古屋アジア大会代表決定 過去最多の総勢86名 後藤大樹、48秒09の衝撃。 To the top 2026 後藤大樹(洛南高2京都 […]
2026.07.13
七種競技スウェク・シューベルトが追い風参考の6449点で優勝 十種競技はソトが自己新V/WA混成ツアー
世界陸連(WA)混成ツアー・ゴールドのヴィエスワフ・チャピエフスキ記念が7月11日と12日の両日、ポーランドのナクウォ・ナト・ノテチョンで開催され、女子七種競技はA.スウェク・シューベルト(ポーランド)が追い風参考の64 […]
2026.07.13
マクローリン・レヴロニ第一子出産! 家族3ショット公開「どんな未来を用意しているのか楽しみ」
女子400mハードル世界記録保持者のシドニー・マクローリン・レブロニ(米国)が7月13日、自身のSNSで第一子女児の誕生を報告した。 「妊娠中の多くのサポートに感謝。神が我々の小さな娘にどんな未来を用意しているのか楽しみ […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧