2026.01.08
株式会社エディオンは1月8日、女子陸上競技部所属の細田あいが2026年3月末で現役を引退するとを発表した。3月の東京マラソンがラストランになる。
30歳の細田は、長野東高では全国高校駅伝に2、3年時と出場。日体大では3年時に関東インカレ5000m、10000m2冠、4年時にはユニバーシアード(現・ワールドユニバーシティゲームズ)10000mで銅メダルに輝いた。
卒業後はダイハツに入社。2019年の名古屋ウィメンズで初マラソン(2時間29分27秒)を経験している。
21年にエディオンへ移籍し、22年名古屋ウィメンズでパリ五輪マラソン代表選考レースのマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を手にした。MGCでは3位となり、パリ五輪は補欠に選出。本番を走ることはできなかったが、五輪後に出場した2024年9月のベルリンで日本歴代7位の2時間20分31秒をマークしている。
細田はもともと、パリ五輪への挑戦を「一つの区切りにしたい」と考えていたという。ただ、ケガの影響などでMGCで本来の走りをできなかったことから、「『やりきった』という形で競技を終えたいという思いが強くなり」、競技続行を決断。2025年の東京世界選手権代表入りを目指した。
しかし、25年3月の東京マラソンで13位にとどまり、代表入りはならず。この時に「想像以上に悔しさが湧き上がらなかったこと」から自分自身と向き合う時間を作ったという。そこで、「『応援してくださる方々の想いに応えたい』を原動力に走り続けてきたこと」に気づくと同時に、目標達成への純粋な熱意がなくなったことを感じ、「現役引退を決意しました」と胸中の葛藤を明かした。
25年シーズンは「えてくださった皆様へ、走りで感謝を伝えたい」と競技と向き合い、7月の日本選手権では5000mで4位。8月末のシドニー・マラソンでは2時間23分27秒で6位に入り、2028年ロサンゼルス五輪選考のMGCへの出場権を獲得する。
そして11月の全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)では、5区で終盤に日本郵政グループを逆転する力走を見せ、チームの初優勝に大きく貢献。MVPにも輝いた。「悲願の初優勝を果たすことができ、皆さんと喜びを分かち合えたことを本当に嬉しく思っています」と振り返る。
今後は1月11日の全国都道府県対抗女子駅伝に出身の長野県チームで出場。現役最後のレースは3月1日の東京マラソンを予定している。「後悔のないよう、最後まで全力で駆け抜けたいと思います。最後まで熱い応援をよろしくお願いいたします」と締めくくった。
細田あい「走りで感謝を伝えたい」コメント全文をチェック!
このたび、陸上競技を今年度限りで引退することを決断いたしました。 急なご報告と感じられる方も多いかと思いますが、もともとはパリオリンピックへの挑戦 を一つの区切りにしたいと考えていました。しかし、怪我の影響により準備不足な部分が多く残っていたことから、「やりきった」という形で競技を終えたいという思いが強くなり、次年度の東京世界陸上の代表を目指す決断をしました。 東京マラソンで世界陸上の代表の座を逃した際、想像していたほどの悔しさが自分の中に 湧き上がらなかったことをきっかけに、改めて自分自身と向き合う時間を持ちました。その中で、これまでの自分は、「応援してくださる方々の想いに応えたい」を原動力に走り続けてきたことに気づきました。一方で、「自分自身が目標を達成したい」という純粋な熱意がないことを感じ、現役引退を決意しました。 それからの一年は、支えてくださった皆様へ、走りで感謝を伝えたいという思いで、一日 一日を大切に競技に向き合ってきました。日本選手権 5000m では自己ベストで4位、世界7 大メジャー大会の一つであるシドニーマラソンでは6位、そしてクイーンズ駅伝では悲願の初優勝を果たすことができ、皆さんと喜びを分かち合えたことを本当に嬉しく思っています。思うようにいかず、苦しい時期も多くありましたが、会社の皆さまのご理解とご支援、指導者の方々、チームメイト、家族、そして陸上を通して出会った多くの皆さまの存在が、私をここまで支えてくれました。そのおかげで、長く競技を続けることができたのだと感じています。心より感謝申し上げます。 今後は、長野県チームとして都道府県駅伝に出場し、その後、最後のレースとして東京マ ラソンに挑む予定です。後悔のないよう、最後まで全力で駆け抜けたいと思います。最後まで熱い応援をよろしくお願いいたします。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.08.23
100mH中島ひとみ シレジアで12秒91 急遽出場で初DLの雰囲気を経験
2026.08.23
走幅跳・松村春汰が7m41「想定外」の中学新!「これからも自分のペースで」/山口全中
-
2026.08.23
-
2026.08.22
-
2026.08.22
2026.08.19
応援セレモニーでは選手インタビューや合唱披露! 陸上を含む選手団549人が気持ち高める
-
2026.08.19
-
2026.08.21
-
2026.08.17
-
2026.08.05
-
2026.08.09
Latest articles 最新の記事
2026.08.23
100mH中島ひとみ シレジアで12秒91 急遽出場で初DLの雰囲気を経験
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第13戦・シレジア大会(ポーランド)が8月23日に行われ、ノンDL種目の女子100mハードルに日本記録保持者の中島ひとみ(長谷川体育施設)が出場。12秒91(+0.5)の7位 […]
2026.08.23
走幅跳・松村春汰が7m41「想定外」の中学新!「これからも自分のペースで」/山口全中
◇第53回全日本中学校選手権(8月20日~23日/山口・維新みらいふスタジアム)4日目 中学日本一を懸けた山口全中の4日目が行われ、男子走幅跳は松村春汰(小樽朝里3北海道)が7m41(±0)の中学新で優勝した。 広告の下 […]
2026.08.23
110mH櫻井楽都が衝撃中学新の13秒26!!「まだ修正できる」森とのライバル対決制す/山口全中
◇第53回全日本中学校選手権(8月20日~23日/山口・維新みらいふスタジアム)4日目 中学日本一を懸けた山口全中の4日目が行われ、男子110mハードルは櫻井楽都(KINGDOM AC3三重)が13秒26(+0.9)の中 […]
2026.08.23
角舘結翔が男子400m王者に!「たくさんの人に支えられてここまで来られた」/山口全中
◇第53回全日本中学校選手権(8月20日~23日/山口・維新みらいふスタジアム)3日目 中学日本一を懸けた山口全中の3日目が行われ、男子400mは角舘結翔(塚越3神奈川)が49秒57で優勝を果たした。 広告の下にコンテン […]
2026.08.22
四種競技大幅中学新の新井凛生「全力を出し切れた」3395点に「切りのいい数字を出したかった」とも/山口全中
◇第53回全日本中学校選手権(8月20日~23日/山口・維新みらいふスタジアム)3日目 中学日本一を懸けた山口全中の3日目が行われ、女子四種競技で新井凛生(ペンタスAC/3東京)が中学新記録の3395点で優勝した。 広告 […]
Latest Issue
最新号
2026年9月号 (8月17日発売)
滋賀IH総特集
山口全中展望
アジア大会代表Close up