HOME 箱根駅伝

2026.01.03

“ミラクル”帝京大 史上初の往路17位からシード獲得 「4年生がレースをまとめてくれた」/箱根駅伝
“ミラクル”帝京大 史上初の往路17位からシード獲得 「4年生がレースをまとめてくれた」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝総合9位だった帝京大(7区・柴戸遼太)

◇第102回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km)

第102回箱根駅伝が行われ、青学大が3年連続9度目の総合優勝を成し遂げた。

広告の下にコンテンツが続きます

往路で17位と苦戦していた帝京大が、復路で劇的なレースを展開した。中野孝行監督が「ミラクルだね」と絶賛する走りで9位に食い込み、3年連続のシード権を手にした。

往路は1区の原悠太(3年)が、「速い集団についていき力を使ってしまった」と、終盤にペースを落としてしまい、区間19位と苦戦。レースの流れに乗り損ね、期待のエース・楠岡由浩(3年)も想定外の単独走を強いられて、2区終了時点ではトップと8分59秒差、10位からも7分07秒差の最下位と大きく出遅れてしまう。

逆境の流れを変えたのが3区の島田晃希(4年)だった。今季、大学のハーフ記録を更新した最上級生が区間5位と力走。順位こそ20位のままだったが、主将の柴戸遼太(4年)が「精神的に辛くなる状況で救ってくれたのが島田」と語るほど、チームを鼓舞する走りを披露した。

続く谷口颯太(3年)、浅川侑大(3年)も実力通りの走りを見せて順位を押し上げ、上昇気流を残したまま復路に挑むこととなった。

シードラインとは4分15秒差。芦ノ湖での一斉スタートとなり、見えないライバルとの戦いが始まった。

復路のスタートを前に、中野監督は「行くしかないからな。あきらめないぞ」と選手たちを激励。それに応えるかのように、6区の廣田陸(3年)が区間6位タイで発進し、時差スタート組の東海大、山梨学大、東農大を次々と追い抜いた。

7区の柴戸は「攻めるしかない」と前を走る神奈川大や中央学大を追走し、順位を14位にまで押し上げた。さらに、8区の松井一(2年)、9区の尾崎仁哉(4年)がともに区間4位と好走してシードラインを捕らえると、10区の鎗田大輝(4年)が、新八ツ山橋の定点でついに9位に浮上する。

大手町では、8位の創価大にも先着。復路記録は5時間22分50秒の5位になり、“5強”と言われた中大や早大も上回った。

往路17位からのシード獲得は史上初。4分15秒差の逆転もシード権が10位以内となった79回大会以降では最大の逆転劇となった。中野監督も「学生スポーツはやっぱり4年生。それぞれが役割を果たし、レースをまとめてくれた」と、いずれも区間上位で走った4年生たちを労った。

◇第102回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km) 第102回箱根駅伝が行われ、青学大が3年連続9度目の総合優勝を成し遂げた。 往路で17位と苦戦していた帝京大が、復路で劇的なレースを展開した。中野孝行監督が「ミラクルだね」と絶賛する走りで9位に食い込み、3年連続のシード権を手にした。 往路は1区の原悠太(3年)が、「速い集団についていき力を使ってしまった」と、終盤にペースを落としてしまい、区間19位と苦戦。レースの流れに乗り損ね、期待のエース・楠岡由浩(3年)も想定外の単独走を強いられて、2区終了時点ではトップと8分59秒差、10位からも7分07秒差の最下位と大きく出遅れてしまう。 逆境の流れを変えたのが3区の島田晃希(4年)だった。今季、大学のハーフ記録を更新した最上級生が区間5位と力走。順位こそ20位のままだったが、主将の柴戸遼太(4年)が「精神的に辛くなる状況で救ってくれたのが島田」と語るほど、チームを鼓舞する走りを披露した。 続く谷口颯太(3年)、浅川侑大(3年)も実力通りの走りを見せて順位を押し上げ、上昇気流を残したまま復路に挑むこととなった。 シードラインとは4分15秒差。芦ノ湖での一斉スタートとなり、見えないライバルとの戦いが始まった。 復路のスタートを前に、中野監督は「行くしかないからな。あきらめないぞ」と選手たちを激励。それに応えるかのように、6区の廣田陸(3年)が区間6位タイで発進し、時差スタート組の東海大、山梨学大、東農大を次々と追い抜いた。 7区の柴戸は「攻めるしかない」と前を走る神奈川大や中央学大を追走し、順位を14位にまで押し上げた。さらに、8区の松井一(2年)、9区の尾崎仁哉(4年)がともに区間4位と好走してシードラインを捕らえると、10区の鎗田大輝(4年)が、新八ツ山橋の定点でついに9位に浮上する。 大手町では、8位の創価大にも先着。復路記録は5時間22分50秒の5位になり、“5強”と言われた中大や早大も上回った。 往路17位からのシード獲得は史上初。4分15秒差の逆転もシード権が10位以内となった79回大会以降では最大の逆転劇となった。中野監督も「学生スポーツはやっぱり4年生。それぞれが役割を果たし、レースをまとめてくれた」と、いずれも区間上位で走った4年生たちを労った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.04.01

飯野摩耶が東農大女子長距離ブロックコーチに就任「恩返しできるように」15年アジア選手権代表

飯野摩耶が自身のSNSを更新し、母校である東農大の女子長距離ブロックコーチに就任したことを発表した。 飯野は1988年生まれの38歳。山梨県出身で中3時に1500mで全中優勝。韮崎高から第一生命に進み、2012年には24 […]

NEWS 青学大長距離ブロックがレッドブルとパートナー契約! 「翼をさずかりました」

2026.04.01

青学大長距離ブロックがレッドブルとパートナー契約! 「翼をさずかりました」

青学大陸上部長距離ブロックは4月1日、レッドブルとパートナー契約を結んだと発表した。 レッドブルはスケートボードやスキージャンプなどをサポートしており、公開されたインタビュー内で原晋監督は「私たちとまったく異なるジャンル […]

NEWS キヤノンAC九州にIH800m入賞の朝野流南、インカレ出場の池主茉弥ら5人が新加入

2026.04.01

キヤノンAC九州にIH800m入賞の朝野流南、インカレ出場の池主茉弥ら5人が新加入

キヤノンAC九州は4月1日、同日付で青柳朋花(大阪芸大)、池主茉弥(拓大)、朝野流南(東大阪大敬愛高)、吉田葵唯(九国大付高・福岡)、瀧川ゆめ(大分東明高)の5選手が加入したと発表した。 青柳は千葉県出身。市船橋高から大 […]

NEWS 安川電機に菅野裕二郎、平島龍斗、吉中祐太が加入 箱根駅伝経験者3人が新戦力

2026.04.01

安川電機に菅野裕二郎、平島龍斗、吉中祐太が加入 箱根駅伝経験者3人が新戦力

安川電機は4月1日、菅野裕二郎(東京国際大卒)、平島龍斗(日体大卒)、吉中祐太(中大卒)の3選手が新入社員としてチームに加入したと発表した。 菅野は福島・学法石川高3年時の21年インターハイ5000mで7位入賞している。 […]

NEWS 北村夢さんが駿河台大外部コーチに就任「新しい環境での挑戦にワクワク」800m学生記録保持

2026.04.01

北村夢さんが駿河台大外部コーチに就任「新しい環境での挑戦にワクワク」800m学生記録保持

女子800m学生記録保持者の北村夢さんが自身のSNSを更新し、4月から駿河台大の外部コーチに就任することを明かした。 北村さんは東京出身。名門・東京高時代にはインターハイに出場し、日体大に進学してからさらに飛躍した。4年 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年4月号 (3月13日発売)

2026年4月号 (3月13日発売)

別冊付録 記録年鑑 2025

東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン

page top