山梨学大の元顧問で駅伝チームの始動から携わった秋山勉さんが12月17日、心室頻拍のため亡くなった。85歳だった。
秋山さんは山梨県甲府市出身で、山梨農林高時代に全国高校駅伝(1956年/第7回)で4区を走った実績がある。東農大へ進むと、箱根駅伝には4年連続出走。1年時は8区を務めて区間10位。2年時に3区、3年時には2区を走り、最後はアンカー10区を駆け抜けた。
その後、甲府市に在住し、長野ではホテルも経営をしていた秋山さん。山梨学大が箱根駅伝を目指すプロジェクト立ち上げの際に秋山さんに相談し、秋山さんが順大監督などを務めた澤木啓祐氏に紹介されたのが上田誠仁氏だったという。
順大卒業後に教員として地元・香川に戻ってレースにも出場していた当時26歳の上田氏を招き、山梨学大の初代監督に。秋山さんが顧問を務めて1985年に始動した。翌86年には箱根駅伝予選会で6位となり、創部わずか2年足らずで箱根初出場を果たす。
秋山さんのホテルには山梨学大はもちろん、多くの実業団・大学チームが合宿をしていたこともあり、上田氏はそこで他チームの指導者とも交流。それもチーム強化へと還元されていく。いち早く留学生を受け入れた山梨学大だが、そこでも秋山さんの助言があったという。ケニア人留学生も含めて斬新な強化を図ると、92年に箱根駅伝初の総合優勝を果たすと、94、95年と連覇を達成した。
のちに上田氏は秋山さんの長女と結婚。秋山さんの孫になる次男の上田健太さんも全国高校駅伝優勝、山梨学大で箱根駅伝3度出場と、3世代で活躍した。
上田氏によると、昨年から体調を崩していたというが、その後も陸上競技や駅伝の情報収集に余念がなかったそうだ。上田氏が17日の朝練習が終わって帰宅し、妻と病院に駆けつけて夕方に息を引き取った。上田氏は「山梨に来るきっかけを作っていただきました。本当に陸上に愛情と情熱のある方でした」と感謝していた。
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