2025.12.07
◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着)
MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が行われ、バイエリン・イエグゾー(エチオピア)が2時間7分51秒(速報値)で優勝した。2位には西山雄介(トヨタ自動車)が2時間7分56秒で入った。
22年オレゴン世界選手権代表で、前回も2位だった西山。やや日差しが強かったこともあってペースが上がらず、西山や細谷恭平(黒崎播磨)ら実力者が中盤で先頭集団から離れる場面もあった。25km以降は先頭集団に追いついて一団となり進んでいく。
終盤は西山、細谷、イエグゾーの三つ巴に。39km付近で西山がペースを上げ、細谷が離れる。ところが、40kmを前にイエグゾーが前に出ると、西山も粘りに粘ったがその差は縮まらなかった。この結果により、2時間9分00秒以内で日本人6位以内の条件をクリアし、ロサンゼルス五輪選考会のMGC(27年開催予定)の切符を手にしている。
西山は「MGCは意識せず、昨年2番でリベンジという位置づけで、優勝のみを狙っていたので非常に悔しいです」と唇を噛む。レースについては「ペースが遅かったので、その中でどうやって走るか。今までにない自分で仕掛けることを意識して、そこは今後に生かせる」と一定の手応えもつかんでいた。
西山は22年の別府大分毎日マラソンで2時間7分47秒をマークして優勝してマラソンデビューを飾ると、同年のオレゴン世界選手権で日本勢最上位の13位と健闘した。23年のパリ五輪MGCだけ力を発揮できずに46位。24年の東京でパリ五輪は届かずも2時間6分31の自己新で、前回の福岡国際も2時間6分54秒(2位)と安定感を示している。
今後の目標は「スタッフと相談したい」と言うにとどめたが、「自分としては最大目標は日本記録(2時間4分56秒)。そこに向けてやっていきたい」と語った。
同日には防府読売マラソンが行われ、こちらはもう一人のトヨタ自動車の“西山”である西山和弥が2時間7分49秒で同じく日本人最上位の2位に入ってMGC切符をつかんでいる。
3位に入った細谷が2時間8分09秒、4位の大石巧(スズキ)が2時間8分51秒で、日本勢上位3人がロス五輪MGC切符を手にした。
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