2025.11.01
男子ハンマー投の木村友大(ゼンリン)が今季限りで引退を発表した。
木村は京都府出身の29歳。城陽中では砲丸投で全中に出場し、乙訓高に進学してからハンマー投を始めた。高2の日本ユース選手権を制すと、3年時にはインターハイ、国体も優勝。石山歩、平松裕司、ヘンプヒル恵といった京都勢で高校陸上界を席巻した。
九州共立大では疋田晃久監督のもとで、1年時に日本ジュニア選手権を制し、3年時には日本選手権で3位になると、アジア選手権で当時日本歴代10位、学生歴代5位となる69m85で4位に入った。
4年時には学生5人目の70mスロワー(70m06)の仲間入りを果たした。九州インカレも3連覇している。
同大大学院を経てゼンリンへ。日本選手権優勝には届かなかったが、2年目には71m21(日本歴代11位)まで記録を伸ばした。
最も自身の印象に残るのは社会人1年目の田島記念。「会社の方々のたくさんの応援の前で優勝できた」と振り返る。
昨年、背中を痛めたことが引き金となり、「違和感や痛みが取れず、5年間ベストも出ていなかった。このあたりでセカンドキャリアを考えて」引退を決意した。
大舞台で結果を出せず悔し涙を流したことも多かったが、ポテンシャルは誰もが認めるところで、ひたむきに投てきと向き合った日々。「もう1回、自己ベストを投げたかったです。それだけが心残り」と言うが、「たくさんの応援があってここまで続けられました。幸せな競技人生でした」と感謝するのも木村らしい。
今後は社業に専念。「また競技場にも来る機会もあると思いますが、セカンドキャリアも楽しみです」と、ハンマーに別れを告げて第二の人生の地図をこれから広げていく。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
-
2025.12.17
-
2025.12.17
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.17
世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も
日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]
2025.12.17
26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考
日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]
2025.12.17
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任
全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳