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2025.10.24

前回V國學院大の2冠か!? 駒大、青学大、中大、創価大も有力 早大、城西大、帝京大の底力は? 独自の最新データで分析/全日本大学駅伝
前回V國學院大の2冠か!? 駒大、青学大、中大、創価大も有力 早大、城西大、帝京大の底力は? 独自の最新データで分析/全日本大学駅伝

全日本大学駅伝の上位候補に挙がる中大・溜池一太、駒大・佐藤圭汰、國學院大・上原琉翔、青学大・黒田朝日、創価大・野沢悠真

第57回全日本大学駅伝対校選手権大会は11月2日、愛知・熱田神宮西門前をスタートし、三重・伊勢神宮内宮宇治橋前にフィニッシュする8区間106.8㎞で行われる。

出雲駅伝では國學院大が2連覇を飾り、伊勢路でも連覇に照準を定める。出雲で苦戦した駒大、青学大、中大の復権と、早大、創価大、城西大は再び上位進出をにらむ。学生三大駅伝の第2ラウンドの伊勢路で、覇権を握るのは果たしてどの大学か!?

月陸Online独自の最新データ(10月24日判明分)と10月31日発表の各チームの区間エントリー、出雲駅伝、箱根駅伝予選会の結果も踏まえ、優勝争いだけにとどまらず出場全チームの戦いを占う(10月31日記事更新)。

最新データから見える構図は

まずは学生三大駅伝の“開幕戦”となる出雲駅伝の戦いを振り返りたい。スピードに長ける中大が1区でトップに立ち、そのまま流れるかに思われたが、2区で失速。逆に早大が山口智規(4年)が9人抜きの走りで、トップに浮上する。

しかし、前回経験者を多く擁する國學院大が3区・野中恒亨(3年)が留学生をも上回る区間2位、4区・辻原輝(同)が区間新記録の快走で先頭へ。早大は3~5区を1年生でつなぎ、アンカー・工藤慎作(3年)が追いかけたが、43秒差を10.2kmで詰めることはできなかった。

全員が区間5位以内にまとめた創価大が過去最高の3位(失格となった2023年を除く)と躍進。一方で、駒大は5位、青学大は7位と、いずれも中盤で流れを失った。ヴィクター・キムタイ(4年)が3区で3年連続区間賞を獲得した城西大が6位、中大は10位だった。

各校とも夏合宿から駅伝シーズンへの移行が問われる「スピード駅伝」。結果的には大きな失敗がなかった國學院大、早大、創価大が上位に位置し、駒大、青学大、中大は早い段階で遅れて追い上げられなかった。

出雲の流れも踏まえた上で、次に最新データを見ていく。表1は各チームの5000m、10000m、ハーフマラソンのエントリー選手上位8人の平均タイムをまとめたものだ(一部チームは8人未満で計算)。

■表1 エントリー選手上位8人平均タイム

5000mでは中大と青学大の層が厚く、駒大、早大、國學院大と続く。10000m部門でも中大がトップで、國學院大、創価大、青学大、そして日大が5位と健闘している。ハーフでは國學院大と駒大が1時間1分台、中大、創価大、帝京大が僅差だ。

これら3種目の平均タイムの順位を合計し、総合力評価としたものが表2だ。

第57回全日本大学駅伝対校選手権大会は11月2日、愛知・熱田神宮西門前をスタートし、三重・伊勢神宮内宮宇治橋前にフィニッシュする8区間106.8㎞で行われる。

出雲駅伝では國學院大が2連覇を飾り、伊勢路でも連覇に照準を定める。出雲で苦戦した駒大、青学大、中大の復権と、早大、創価大、城西大は再び上位進出をにらむ。学生三大駅伝の第2ラウンドの伊勢路で、覇権を握るのは果たしてどの大学か!?

月陸Online独自の最新データ(10月24日判明分)と10月31日発表の各チームの区間エントリー、出雲駅伝、箱根駅伝予選会の結果も踏まえ、優勝争いだけにとどまらず出場全チームの戦いを占う(10月31日記事更新)。

最新データから見える構図は

まずは学生三大駅伝の“開幕戦”となる出雲駅伝の戦いを振り返りたい。スピードに長ける中大が1区でトップに立ち、そのまま流れるかに思われたが、2区で失速。逆に早大が山口智規(4年)が9人抜きの走りで、トップに浮上する。

しかし、前回経験者を多く擁する國學院大が3区・野中恒亨(3年)が留学生をも上回る区間2位、4区・辻原輝(同)が区間新記録の快走で先頭へ。早大は3~5区を1年生でつなぎ、アンカー・工藤慎作(3年)が追いかけたが、43秒差を10.2kmで詰めることはできなかった。

全員が区間5位以内にまとめた創価大が過去最高の3位(失格となった2023年を除く)と躍進。一方で、駒大は5位、青学大は7位と、いずれも中盤で流れを失った。ヴィクター・キムタイ(4年)が3区で3年連続区間賞を獲得した城西大が6位、中大は10位だった。

各校とも夏合宿から駅伝シーズンへの移行が問われる「スピード駅伝」。結果的には大きな失敗がなかった國學院大、早大、創価大が上位に位置し、駒大、青学大、中大は早い段階で遅れて追い上げられなかった。

出雲の流れも踏まえた上で、次に最新データを見ていく。表1は各チームの5000m、10000m、ハーフマラソンのエントリー選手上位8人の平均タイムをまとめたものだ(一部チームは8人未満で計算)。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] ■表1 エントリー選手上位8人平均タイム[/caption]

5000mでは中大と青学大の層が厚く、駒大、早大、國學院大と続く。10000m部門でも中大がトップで、國學院大、創価大、青学大、そして日大が5位と健闘している。ハーフでは國學院大と駒大が1時間1分台、中大、創価大、帝京大が僅差だ。

これら3種目の平均タイムの順位を合計し、総合力評価としたものが表2だ。

出雲に引き続き、中大がデータ上ではトップ。出雲で連覇し、伊勢路でもV2を狙う國學院大が2位、やや点数が離れて駒大、青学大、僅差で創価大がつける。ここまでの5校はデータ上ではやや力が抜けていると言える。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] ■表2 総合力評価[/caption]

さらに出雲の成績も踏まえて、強力なカードを持つ早大と城西大、ロードの走りに強さがある帝京大、選手層の引き上げが進んでいる日大、順大が上位からシードにかけての争いを繰り広げそうだ。

“5強”の戦力と現状は

ここではデータから浮かび上がった中大、國學院大、駒大、青学大、創価大の各校をそれぞれ見ていきたい。

優勝候補の筆頭に國學院大を挙げたい。エントリー段階で前回優勝メンバーの5人が名を連ねた。夏のケガで出遅れている前回1区2位の嘉数純平(4年)が外れたことは大きいが、下級生が力を伸ばしており、出雲を経験した尾熊迅斗(2年)らを中心に選手層は厚い。

出雲では1区・青木瑠郁(4年)が区間5位とやや実力を出し切れなかったが、上原琉翔(同)、野中恒亨(3年)、辻原輝(同)、高山豪起(4年)は経験値も高く強力だ。

区間エントリーでは5人のうち辻原が2区、上原が昨年と同じアンカーで、残りの3人は補員登録。大きなアクシデントがない限りは青木を前半区間、高山と野中を4~7区のどこかに投入するだろう。

今年は全日本から箱根にかけての流れを大切にしており、伊勢路で再び頂点に立てば、初の学生駅伝3冠が大きく近づいてくる。学生三大駅伝デビュー戦を飾る下級生たちの走りもポイントになりそうだ。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 國學院大は出雲駅伝では4区・辻原輝(左)が区間新をマークし、トップに躍り出た[/caption]

史上最多16回の優勝を誇る駒大は、過去に2度4連覇を果たすなど伊勢路では強さを見せてきた。出雲では登録されなかったエース・佐藤圭汰(4年)を7区にエントリー。その状態が注目される。

出雲では期待の桑田駿介(2年)がやや苦しい走りとなったものの、概ね区間上位で安定した走りを見せた。

区間エントリーでは1月の箱根駅伝でアンカーを担った小山翔也(3年)を1区、3区に出雲2区2位の帰山侑大(4年)、6区に村上響(3年)、アンカーに2年連続で山川拓馬(4年)を配置。補員の伊藤蒼唯(4年)、桑田駿介と谷中晴(ともに2年)が序盤や中盤での起用が見込まれる。

青学大は前回3位のメンバーが3人のみで、経験値にやや不安がある。大エース・黒田朝日(4年)は出雲でも6区区間賞と快調な走りを見せた一方で、前半戦で好調だった期待の2年生の調子が上がりきっていない。

得意の箱根路を見据えた時にも折田壮太や飯田翔大、安島莉玖らの奮起が求められる。

最注目は黒田の起用だ。過去2回は2区と4区の前半区間でチームを押し上げる走りをしてきたが、今回は補員登録で当日変更で後半区間へと回す可能性が高い。

小河原も長距離区間で計算が立つため、終盤の長距離区間のいずれかに入るだろう。4区に塩出翔太(4年)がいるだけに、経験者の少ない序盤を上位戦線で踏みとどまれるか。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 青学大はエースの黒田朝日の起用も注目だ(25年出雲駅伝)[/caption]

データ上トップの中大は、出雲のダメージをどれだけ払拭できているか。出雲では走り込んだ夏合宿から駅伝シーズンへの移行がうまくできている選手と、うまくいかなかった選手で仕上がりに明確な差があった。

出雲1区区間賞の岡田開成(2年)や佐藤大介(同)といった下級生は元気だっただけに、主力の上級生たちが足並みがそろえば強力だ。

前回はケガ明けで1区の起用となった溜池一太(4年)は最長区間のアンカー、出雲は4区7位と苦しんだ吉居駿恭(同)が2区に登録。一方で、岡田と出雲6区10位の本間颯(3年)が補員登録となった。

10000mの平均タイムで2位以下に約20秒差をつけており、全日本の区間設定には最もフィットする。ピーキングがうまくできていれば、序盤から独走となる可能性も十分にある。

出雲駅伝で3位に食い込み、存在感を示した創価大。全日本では直近3年で5、6、4位と安定した戦いを見せている。

出雲と同様に各区間を安定した走りでつなぎ、補員登録となったスティーブン・ムチーニ(3年)を起用する区間が一つの突破口となるだろう。やや主力の選手層では枚数が限られるだけに、中盤のつなぎ区間で踏ん張れるかがポイントだ。

出雲と同様に各区間を安定した走りでつなぎ、スティーブン・ムチーニ(3年)を中心に突破口となる区間が一つでも多く出てくれば、優勝争いを繰り広げる戦力はある。中盤のつなぎ区間で踏ん張れるかがポイントだ。

上位校切り崩しの力を秘める3校

データ上では上位に届いていないが、上位を狙える力を秘めるのが早大と城西大、帝京大の3校だ。

少数精鋭の早大は強力な面々を軸に、出雲では國學院大と38秒差の2位に入っている。エースで駅伝主将の山口智規(4年)は出雲2区で初の区間賞を獲得し、工藤慎作(3年)も6区3位。鈴木琉胤や佐々木哲といったルーキーも駅伝を経験した。

前回5位のメンバーで、出雲の出場はなかった山口竣平(2年)と間瀬田純平(4年)が完調であれば頼もしい。一方で、佐々木が区間エントリー発表で登録外となった。

補員登録の山口智を序盤に置けば先行逃げ切り、後半区間に置けば中盤までの粘りが必要。工藤がアンカーで待つだけにつなぎ区間を担う下級生がカギを握る。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 早大はエースで駅伝主将の山口智規がどんな走りを見せるか(25年出雲駅伝)[/caption]

城西大は出雲では、一時トップに立つなど見せ場を作って6位に入っている。全日本では直近2年でヴィクター・キムタイ(4年)を3区、斎藤将也(同)を4区に置いて上位争いをにぎわせてきたが、今回はキムタイが3区、斎藤がアンカーと分かれた。

キムタイは出雲3区で3年連続区間賞、前半シーズンはケガに苦しんだ斎藤も元気な姿を見せた。出雲2区5位で今回は2区に起用された小林竜輝(2年)とキムタイで上位戦線に飛び出し、アンカーで待つ斎藤に少ないタイム差でつなげられるか。

5000mや10000mの平均では中位の帝京大は、ハーフで4位タイにつけて総合力評価を押し上げた。ロードの走りに長けるチームカラーで、駅伝でもデータ以上の力を発揮してきた。出雲ではややピーキングが合わずに8位。それでも楠岡由浩(3年)が1区3位、原悠太(同)が4区5位など力走を見せた。

前回経験者が5人登録されているのも強み。エース格に成長した島田晃希、柴戸遼太といった4年生は補員登録で主要区間に回りそう。2区に楠岡由浩(3年)、6区に尾崎仁哉(4年)、8区に浅川侑大(3年)と主力を配置。他校のような飛び抜けた存在はいないため、ブレーキとなる区間を減らしたいところだ。

日大は総合力評価で帝京大に次ぐ7番手に位置する。3大会ぶりの伊勢路で、補員登録に回った留学生のシャドラック・キップケメイ(3年)がどんな走りを見せるか。10000mとハーフの平均でともに上位につけ、選手層の厚みが増している。

懸念は主力を投入してトップと34秒差で4位通過を果たした箱根駅伝予選会からの回復具合。4区・中澤星音(4年)や1区・山口彰太(3年)といった予選会上位選手に加え、6区・大仲竜平(4年)の走りにも注目だ。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 順大は箱根駅伝予選会を経由して臨む[/caption]

箱根予選会を経験したのは順大も同様だ。予選会では12秒差でトップ通過こそ逃したが、今季好調の吉岡大翔(3年)やロードに強い小林侑世(同)らがチームを牽引。ルーキー・井上朋哉がチーム3番手でフィニッシュする明るい話題もある。

チームは昨年以上に団結力が増している印象で、5区・川原琉人や補員登録の玉目陸といった力のある2年生たちが存在感を示せれば、3大会ぶりのシード権獲得が見えてくる。7区・古川達也と8区・小林侑世の3年生コンビの走りがカギを握りそうだ。

関東勢に挑むチームの存在は

ここまでシード校の数を上回る10校を挙げた。残りの関東勢や、“打倒・関東”を掲げるチームの存在はどうだろうか。総合力評価で並ぶ東海大、大東大、中央学大、立教大、日体大はいずれも箱根駅伝予選会からのリカバリーがポイントだ。

東海大は5000m、10000m、ハーフでいずれもシード圏内の8番に迫る順位となっている。箱根予選会では主将の花岡寿哉(4年)が日本人4番手の個人11位と好走。永本脩(3年)が22位、兵藤ジュダ(4年)が25位に入るなど主力たちが順当に力を発揮した。兵藤を1区、花岡を3区に据え、序盤から上位戦線をにらむ布陣だ。

全日本関東地区選考会で総合2位だった大東大は、今大会を見据えての戦いとなった箱根予選会では総合8位。入濵輝大(4年)がチーム内トップの23位、中澤真大(2年)28位に入った一方で、大濱逞真(2年)が93位にとどまった。中間層もやや精細を欠いており、本番に向けて調子を上げていけるか。

中央学大は箱根予選会をトップ通過し、勢いをもって伊勢路に臨めるはず。エースで主将の近田陽路(4年)が箱根予選会で日本人トップに入るなど頼もしく成長。市川大世(3年)も18位で続くなど、層の厚さを示した。近田を2区、市川を3区に並べており、中盤を乗り切れればシード権も見えてくる。

前回は初出場ながらシード権を獲得した立教大もデータには表れない強さがある。ただ、箱根予選会はコンディション不良で、エース・馬場賢人(4年)を欠いて10位での通過となった。補員登録となった馬場の出走有無で結果は左右されそうだが、7区・原田颯大(3年)や8区・國安広人(4年)といった主力は順当に登録された。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 日体大は前回(写真)1区で平島龍斗(左)が区間賞を獲得。今年も序盤から流れをつかめるか[/caption]

日体大は前回経験者が5人残るのが強みだ。スローペースとなった1区で区間賞を獲得した平島龍斗(4年)は、箱根予選会で日本人2番手の8位。今回は2区に起用された。3区・田島駿介や7区・山崎丞を含めた4年生に力がある。前回アンカーで箱根予選会を欠場した主将の浦上和樹(4年)が登録から外れただけに、前回同様に序盤から流れをつかめればシード権付近での争いは可能だ。

ここまでデータを手がかりに関東地区の大学を見てきたが、その牙城を崩すチームは現れるだろうか。

データから挙げられる筆頭は関西地区の関大と大経大、関学大の3校だ。関大はデータで関東地区に迫る力を持っており、出雲駅伝でも東京国際大に次ぐ12位を占めた。昨年1区を担った谷村恒晟(4年)を2区に回し、序盤から流れを生み出して関東勢に食らいついていきたいところだ。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 関大は出雲駅伝では関東勢に次ぐ12位だった。写真は1区・谷村恒晟[/caption]

大経大は5000mでは平均タイムが下がるものの、10000mとハーフでは関大と同等の力を擁する。関西インカレ1部5000mVの岩坂蓮太(2年)を1区に据え、出遅れを防ぐ。関学大は2大会ぶりの復帰。前回は日本学連選抜で1区12位だった山下慶馬(3年)が1区に入り、関西勢トップを見据える。

札幌学大も戦力は整う。5000mで関学大と大経大、10000mの平均では関学大をしのぐ。出雲でも関大と18秒差の13位に入っており、総合力評価でも関学大と同点。出雲で14位に入った信州大もデータ以上に力がある。昨年は日本学連選抜で最長区間のアンカーを担った松林直亮(M2年)が同区間に回り、追い上げを図る。

広島経大は5大会ぶりの伊勢路復帰となる。5000m、10000m、ハーフ(記録のある5人で計算)で平均ではいずれも20番手につける。スピードランナー・東秀太(4年)を1区に据え、関東勢に食らいつく。4大会ぶりの本戦出場となる岐阜協立大。3種目で大学記録を持つ中嶋希(3年)は最長区間のアンカーで勝負を仕掛ける。

初の学生駅伝となった出雲で15位と健闘した志學館大。日本インカレで2種目入賞のエース・中村晃斗(3年)が1区に入り、下級生中心のチームを牽引する。名大も10000mで29分08秒07を持つアンカー・河﨑憲祐(M2年)を筆頭に、勢いが増している。関東勢以外でのトップを目指す。

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] 初の学生駅伝となった出雲駅伝で15位と健闘した志學館大。エース・中村晃斗がチームを牽引する[/caption]

東北学大は少数精鋭ながら2大会ぶりの出場となる。2年前は途中棄権に終わったため、1区に据えたエース・吉田奏斗(3年)を中心に雪辱に燃えているだろう。

オープン参加となる日本学連選抜チームも平均タイムでは関東勢に迫る記録を持つ。1区の駿河台大・古橋希翁(3年)や5区の佐藤我駆人(2年)は力がある。新潟大・中戸元貴(4年)は補員登録となった。東海学連選抜チームでは、ともに皇學館大勢で清水大斗(2年)や長距離区間に適性がある新間圭(3年)が補員登録となっており、当日の区間変更はあるだろうか。

全日本大学駅伝は11月1日に監督会見と開会式が行われ、11月2日の大会当日の朝に3人までのメンバー変更が可能だ。

注目の“伊勢路決戦”は、11月2日8時10分にスタートする。

文/片井雅也

※記事やデータの無断転載、複写を禁止します。

エントリー選手の自己ベスト30傑

[caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] ■表3 エントリー選手5000m自己ベスト30傑[/caption] [caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] ■表4 エントリー選手10000m自己ベスト30傑[/caption] [caption id="attachment_186674" align="alignnone" width="800"] ■表5 エントリー選手ハーフマラソン自己ベスト30傑[/caption]

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