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2025.10.10

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【編集部コラム】「いくつになっても自分超え」

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第305回「いくつになっても自分超え(向永)

2年に一度、そうです、あれがやって来ました。

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世界陸上!!! のなかびにある、メディアレースです。世界陸上恒例で、メディアに与えられた800mのレース。ゼッケンをもらえて、実況もしてもらえるんです。海外メディアの中にはスパイクを履く人も。

過去2回出場しているのですが、人生初の800mでは「あー、もっと行けたわ!」と悔しくなり、2度目は直前の体調不良もあり、ひよって前半突っ込めず。自己記録は少し更新したものの、どうしても3分切りをしたい!

でも、年齢を重ねれば重ねるほど、自己新どころかキープさえ難しくなるもの。でもでも、今年は100mハードルの清山ちさと選手や中島ひとみ選手が次々と自己記録を更新するではありませんか!(もちろん、僕なんかより若いですが、陸上界ではキャリアを重ねてきた選手!)

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勇気をもらいつつ、選手のみんなに「800mどうやって走ればいいの?」と聞きまくり、ほんの少しの練習を継続しながら本番を迎えました。

なんと、元日本記録保持者の横田真人さんと同組に。これも良い思い出。(あっという間にいなくなりました)

最初の400mはまずまず攻める。400mから600mは「何も考えず」ペースをなるべく落とさない。最後150mでスパートしました!前のフランス人記者を抜いた…と思った途端、最後にグイッと前に出られました。溜めていたのです。まるで三浦龍司選手が日本新を出した時のエル・バッカリのように…。くそー。

あと少し早く仕掛けたら、あと少し出し切ったら、あと少しギリギリで抜くようにしたら…。でも、時間は戻って来ない。選手はいつもこういう気持ちなんだろうなって。(同じステージで語るなって感じです)

しかし、自分なりに、「一番うまく800mを走りきった!」感覚がありました。すると、そこは周回レースで好記録が出やすい国立競技場。約6秒も自己新となる3分切りを果たせました。みなさん、いくつになっても自分を超えることはできます!

さて、“本職”の月陸を作るために、このコラムを2週も飛ばしてしまいました。でも、全身全霊を懸けて書いたし、作ったし。雑誌の出来は記録では表れないし、読者や選手、関係者、他人が評価するもの。今回も自分を超えられていたらいいな。

向永拓史(むかえ・ひろし)

月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員兼月陸Onlineディレクター(って何?)
1983年8月30日生まれ。16★cm、60kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。東京世界陸上800m(メディアレース)ではこれまでの自己記録を約6秒も更新し、悲願の3分切りを果たした。

過去の編集部コラムはこちら

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第305回「いくつになっても自分超え(向永)

2年に一度、そうです、あれがやって来ました。 世界陸上!!! のなかびにある、メディアレースです。世界陸上恒例で、メディアに与えられた800mのレース。ゼッケンをもらえて、実況もしてもらえるんです。海外メディアの中にはスパイクを履く人も。 過去2回出場しているのですが、人生初の800mでは「あー、もっと行けたわ!」と悔しくなり、2度目は直前の体調不良もあり、ひよって前半突っ込めず。自己記録は少し更新したものの、どうしても3分切りをしたい! でも、年齢を重ねれば重ねるほど、自己新どころかキープさえ難しくなるもの。でもでも、今年は100mハードルの清山ちさと選手や中島ひとみ選手が次々と自己記録を更新するではありませんか!(もちろん、僕なんかより若いですが、陸上界ではキャリアを重ねてきた選手!) 勇気をもらいつつ、選手のみんなに「800mどうやって走ればいいの?」と聞きまくり、ほんの少しの練習を継続しながら本番を迎えました。 なんと、元日本記録保持者の横田真人さんと同組に。これも良い思い出。(あっという間にいなくなりました) 最初の400mはまずまず攻める。400mから600mは「何も考えず」ペースをなるべく落とさない。最後150mでスパートしました!前のフランス人記者を抜いた…と思った途端、最後にグイッと前に出られました。溜めていたのです。まるで三浦龍司選手が日本新を出した時のエル・バッカリのように…。くそー。 あと少し早く仕掛けたら、あと少し出し切ったら、あと少しギリギリで抜くようにしたら…。でも、時間は戻って来ない。選手はいつもこういう気持ちなんだろうなって。(同じステージで語るなって感じです) しかし、自分なりに、「一番うまく800mを走りきった!」感覚がありました。すると、そこは周回レースで好記録が出やすい国立競技場。約6秒も自己新となる3分切りを果たせました。みなさん、いくつになっても自分を超えることはできます! さて、“本職”の月陸を作るために、このコラムを2週も飛ばしてしまいました。でも、全身全霊を懸けて書いたし、作ったし。雑誌の出来は記録では表れないし、読者や選手、関係者、他人が評価するもの。今回も自分を超えられていたらいいな。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員兼月陸Onlineディレクター(って何?) 1983年8月30日生まれ。16★cm、60kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。東京世界陸上800m(メディアレース)ではこれまでの自己記録を約6秒も更新し、悲願の3分切りを果たした。
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