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2025.09.15

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100mのS-Classは御家瀬緑が11秒43、林拓優が10秒24で大会新V 今年は大阪で開催/THE GAME
100mのS-Classは御家瀬緑が11秒43、林拓優が10秒24で大会新V 今年は大阪で開催/THE GAME

S-Class女子100mをが11秒43(+0.4)の大会新記録で優勝した御家瀬緑

「THE GAME in OSAKA」が9月14日、大阪府吹田市の万博記念公園競技場で行われた。

「すべての選手に、勝つチャンスを。」の大会コンセプトのもと、自己ベストに応じてクラス分けが行われており、最も持ちタイムが速い選手が集まるS-Classは女子が2022年オレゴン世界選手権4×100mリレー代表経験のある御家瀬緑(住友電工)が11秒43(+0.4)の大会新記録で優勝。男子は林拓優(HDY ONE)が10秒24(+0.1)とこちらも大会新で制した。

8月のANG福井で日本歴代4位となる11秒33をマークしている御家瀬。「顔を上げてからの加速と、後半のスピード維持が上手くいっています」と好調の要因を語っている。

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この日も快調な走りを披露。「前半でもう少しスムーズな加速ができたら良かったなというのが反省点ですけど、結構良いタイムが出たのでうれしいです」とレースを振り返った。

「顔を上げてからの加速と、後半のスピード維持が上手くいっている」と好調の要因を分析「いい時期に招待して頂いたので、ぜひ出たいなと思いました」と出場の理由を語った。

この大会はクラスに応じて優勝者に賞金が配られることになっており、S-Classの賞金は25万円。「大人も子供も笑顔が多い大会で、すごくいいなと思いました。シーズンオフの旅行代に充てようかなと思っています」と賞金の使い道を笑顔で明かしてくれた。

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旅行は四国に行くことを考えているそうで、「うどんが好きなので、香川県に行ってみたいです」と笑った。

今年は全日本実業団選手権と滋賀国民スポーツ大会に出場する予定。来シーズンに向けては「日本選手権までに11秒2台を出すことが目標です」と意気込んでいた。

男子のS-Classを制した林は日体大院卒の25歳。今年6月には10秒22の自己新をマークしている成長株だ。

予選では10秒28(+0.6)を出したデーデー・ブルーノ(セイコーAC)に次ぐ10秒30で組2着。同級生のデーデーはレースで一度も勝ったことがなく、決勝でのリベンジに燃えていた。

予選ではスタートで身体が浮いたことと後半に間延びしたことを反省点に挙げ、決勝で修正。「予選の修正点をちょっと自分の中で考えて、それが決勝の中でうまく体現できて、いい結果につながったと思います」と自身の走りを振り返った。

デーデーには0.03秒差で競り勝ち、「タイムも良くて、優勝できて、自分の中では本当に100点満点の試合だったかなと思います」と満足気な表情を見せた林。このレースが飛躍のきっかけとなるかもしれない。

今年の日本選手権では全体10番目のタイムで準決勝敗退。「100mで勝負したい。日本選手権では決勝で上位に食い込んで、日の丸を背負って走りたいと思います」と来年のアジア大会出場を目標に定める。

来月には地元・滋賀で行われる国スポに出場予定。「小さい頃から出てみたいと思っていた大会なので、しっかりがんばれたらと思います」と言葉に力を込めた。

文/馬場 遼

「THE GAME in OSAKA」が9月14日、大阪府吹田市の万博記念公園競技場で行われた。 「すべての選手に、勝つチャンスを。」の大会コンセプトのもと、自己ベストに応じてクラス分けが行われており、最も持ちタイムが速い選手が集まるS-Classは女子が2022年オレゴン世界選手権4×100mリレー代表経験のある御家瀬緑(住友電工)が11秒43(+0.4)の大会新記録で優勝。男子は林拓優(HDY ONE)が10秒24(+0.1)とこちらも大会新で制した。 8月のANG福井で日本歴代4位となる11秒33をマークしている御家瀬。「顔を上げてからの加速と、後半のスピード維持が上手くいっています」と好調の要因を語っている。 この日も快調な走りを披露。「前半でもう少しスムーズな加速ができたら良かったなというのが反省点ですけど、結構良いタイムが出たのでうれしいです」とレースを振り返った。 「顔を上げてからの加速と、後半のスピード維持が上手くいっている」と好調の要因を分析「いい時期に招待して頂いたので、ぜひ出たいなと思いました」と出場の理由を語った。 この大会はクラスに応じて優勝者に賞金が配られることになっており、S-Classの賞金は25万円。「大人も子供も笑顔が多い大会で、すごくいいなと思いました。シーズンオフの旅行代に充てようかなと思っています」と賞金の使い道を笑顔で明かしてくれた。 旅行は四国に行くことを考えているそうで、「うどんが好きなので、香川県に行ってみたいです」と笑った。 今年は全日本実業団選手権と滋賀国民スポーツ大会に出場する予定。来シーズンに向けては「日本選手権までに11秒2台を出すことが目標です」と意気込んでいた。 男子のS-Classを制した林は日体大院卒の25歳。今年6月には10秒22の自己新をマークしている成長株だ。 予選では10秒28(+0.6)を出したデーデー・ブルーノ(セイコーAC)に次ぐ10秒30で組2着。同級生のデーデーはレースで一度も勝ったことがなく、決勝でのリベンジに燃えていた。 予選ではスタートで身体が浮いたことと後半に間延びしたことを反省点に挙げ、決勝で修正。「予選の修正点をちょっと自分の中で考えて、それが決勝の中でうまく体現できて、いい結果につながったと思います」と自身の走りを振り返った。 デーデーには0.03秒差で競り勝ち、「タイムも良くて、優勝できて、自分の中では本当に100点満点の試合だったかなと思います」と満足気な表情を見せた林。このレースが飛躍のきっかけとなるかもしれない。 今年の日本選手権では全体10番目のタイムで準決勝敗退。「100mで勝負したい。日本選手権では決勝で上位に食い込んで、日の丸を背負って走りたいと思います」と来年のアジア大会出場を目標に定める。 来月には地元・滋賀で行われる国スポに出場予定。「小さい頃から出てみたいと思っていた大会なので、しっかりがんばれたらと思います」と言葉に力を込めた。 文/馬場 遼

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