日本陸連は9月1日、まもなく開幕を迎える東京世界選手権に向けて「アスリートのその存在に、これまでの全ての歩みに、力にかわる声援を。」と題した声明文を発表した。
声明文の冒頭で「自らの限界に挑み、これまで弛まぬ努力を積み重ねてきたすべてのアスリートの挑戦に、そしてその存在そのものに、心からのリスペクトを表します」と選手への思いを表明し、9月13日に開幕する世界選手権を前に、選手を応援する姿勢と誹謗中傷の根絶に対して強い思いを発する。
世界選手権という「格別のステージ」において、「選手が見せてくれるパフォーマンスの一つひとつが、その姿が、私たちに勇気と感動を届けてくれます」とした上で、「私たちの声援が、アスリートの最高を生み出す大きな力となることを知っています」と応援の力の偉大さを改めて伝える。
そうしたなか、近年のSNSなどの発達により、「言葉や想いは瞬時にアスリートに届きます」とし、声援が後押しになる一方、「時として、選手の重荷になることもあり、傷つけてしまうことがあります」と警鐘を鳴らす。
世界選手権をはじめ、すべての選手に対して「リスペクトにあふれた応援の輪を広げていきます」と示し、「私たちは、選手や関係者に対する誹謗中傷や人格を傷つける言動を、決して許すことはありません」と強い姿勢で誹謗中傷の根絶を訴えている。
日本陸連は昨年8月に、パリ五輪の選手、関係者への誹謗中傷があったことに対し、「SNSでの心無い誹謗中傷は、心を深く傷つけ、不安に陥れる原因となります。大会に向けて、日々人生をかけて努力を続ける選手や関係者への心無い誹謗中傷は、どんな理由があろうと許されるものではありません」というメッセージとともに、「法的措置も辞さない」という強い姿勢を表明していた。
昨年12月には世界陸連(WA)が陸上競技におけるオンラインでの誹謗中傷調査の結果を報告。特にSNSによる誹謗中傷はスポーツ界でも深刻な問題となっている。
日本陸連によるアスリートへの応援に対する姿勢についての表明文
「アスリートのその存在に、これまでの全ての歩みに、力にかわる声援を。」 いよいよ、2025年9月13日から21日までの9日間、東京2025世界陸上競技選手権大会が開催されます。 日本陸上競技連盟は、自らの限界に挑み、これまで弛まぬ努力を積み重ねてきたすべてのアスリートの挑戦に、そしてその存在そのものに、心からのリスペクトを表します。 東京2025世界陸上という格別のステージで、選手が見せてくれるパフォーマンスの一つひとつが、その姿が、私たちに勇気と感動を届けてくれます。 そして私たちは、私たちの声援が、アスリートの最高を生み出す大きな力となることを知っています。 SNSなど通信テクノロジーの進化によって、言葉や想いは瞬時にアスリートに届きます。 私たちの言葉や想いは、声援として選手の背中を押す大きな力になりますが、応援や激励のつもりであっても、時として、選手の重荷になることもあり、傷つけてしまうことがあります。 私たち日本陸連は、皆さまと共に、リスペクトにあふれた応援の輪を広げていきます。 私たちは、選手や関係者に対する誹謗中傷や人格を傷つける言動を、決して許すことはありません。選手の気持ちや状況に目を配り、敬意の溢れる、アスリートの力にかわる声援を、皆さんと一緒に届けていきます。 2025年9月1日 公益財団法人 日本陸上競技連盟RECOMMENDED おすすめの記事
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