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2025.08.20

100mH清山ちさと12秒77!ベスト連発、左手骨折も世界陸上標準切りへ「人生懸けている」/トワイライト・ゲームス
100mH清山ちさと12秒77!ベスト連発、左手骨折も世界陸上標準切りへ「人生懸けている」/トワイライト・ゲームス

清山ちさと(25年トワイライト・ゲームス)

◇第20回トワイライト・ゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム)

トワイライト・ゲームスが行われ、女子100mハードルの清山ちさと(いちご)が日本歴代3位の12秒77(-0.1)をマークして優勝した。

4日前の福井ナイトゲームズで12秒84の自己新を出していた清山。鋭い飛び出しから他を圧倒してフィニッシュ。タイムを見ると悔しがる。東京世界選手権の参加標準記録(12秒73)まであと0.04秒に迫った。

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「福井ではずっと練習でやってきた、高いところから下ろすハードリングが本番でできるようになってきた」と清山。日本選手権後は欧州遠征を敢行。3戦挑戦したが、その2レース目のウォーミングアップで転倒し、その際に左手を3箇所骨折。現地のドクターから手術を勧められたが、帰国後、「レースに出られない」と手術を先延ばしにし、整骨だけしてギプスで固定してレースに出続けている。

34歳。インターハイ優勝など高校時代から活躍してきたが、苦難の時を経て再び輝きを増している。「今年が最後のつもりでやっています」。4月の織田記念で12秒94、5月のセイコーゴールデングランプリで12秒89の自己新。「足が速くなりすぎて」ハードリングとの感覚のズレに苦しんで日本選手権は7位だったが、欧州遠征を経て、福井、トワイライトゲームスと自己新。今季4度も自己記録を更新している。

「人生を懸けてやっているので、骨が折れたぐらいじゃ…。もう崖っぷちなので。最後までチャレンジします」。東京世界選手権の参加標準記録の有効期間最終日の24日。「高校時代に走った思い出の」大分で行われる九州選手権に人生を懸けて臨む。

◇第20回トワイライト・ゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム) トワイライト・ゲームスが行われ、女子100mハードルの清山ちさと(いちご)が日本歴代3位の12秒77(-0.1)をマークして優勝した。 4日前の福井ナイトゲームズで12秒84の自己新を出していた清山。鋭い飛び出しから他を圧倒してフィニッシュ。タイムを見ると悔しがる。東京世界選手権の参加標準記録(12秒73)まであと0.04秒に迫った。 「福井ではずっと練習でやってきた、高いところから下ろすハードリングが本番でできるようになってきた」と清山。日本選手権後は欧州遠征を敢行。3戦挑戦したが、その2レース目のウォーミングアップで転倒し、その際に左手を3箇所骨折。現地のドクターから手術を勧められたが、帰国後、「レースに出られない」と手術を先延ばしにし、整骨だけしてギプスで固定してレースに出続けている。 34歳。インターハイ優勝など高校時代から活躍してきたが、苦難の時を経て再び輝きを増している。「今年が最後のつもりでやっています」。4月の織田記念で12秒94、5月のセイコーゴールデングランプリで12秒89の自己新。「足が速くなりすぎて」ハードリングとの感覚のズレに苦しんで日本選手権は7位だったが、欧州遠征を経て、福井、トワイライトゲームスと自己新。今季4度も自己記録を更新している。 「人生を懸けてやっているので、骨が折れたぐらいじゃ…。もう崖っぷちなので。最後までチャレンジします」。東京世界選手権の参加標準記録の有効期間最終日の24日。「高校時代に走った思い出の」大分で行われる九州選手権に人生を懸けて臨む。

女子100mH日本歴代10傑をチェック

●日本歴代10傑 12.69 1.2 福部真子(日本建設工業) 2024. 7.20 12.71 0.7 中島ひとみ(長谷川体育施設) 2025. 7.23 12.77 -0.1 清山ちさと(いちご) 2025. 8.20 12.80 -0.1 田中佑美(富士通) 2025. 7. 5 12.86 -0.2 青木益未(七十七銀行) 2022. 4.10 12.86 0.7 寺田明日香(ジャパンクリエイト) 2023. 5. 7 12.91 1.4 本田怜(順大M2) 2025. 8.16 12.94 0.0 大松由季(サンドリヨン) 2024.10. 5 12.97 1.4 島野真生(日女体大M2) 2025. 8.16 13.00 0.7 金沢イボンヌ(佐田建設) 2000. 7.16 13.00 1.5 鈴木美帆(長谷川体育施設) 2021. 6. 6 13.00 1.9 紫村仁美(リタジャパン) 2024. 6. 2

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