HOME 国内

2025.07.06

200m鵜澤飛羽が圧巻V3!自己タイの20秒12も「世界と戦えない」/日本選手権
200m鵜澤飛羽が圧巻V3!自己タイの20秒12も「世界と戦えない」/日本選手権

25年日本選手権男子200mで優勝した鵜澤飛羽

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。東京世界選手権の参加標準記録を突破しており、2大会連続の世界選手権代表に内定した。

3連覇での内定に、「去年勝ってから意識してきました。(勝って)当たり前だと思っています」と堂々を話す。それでも、自身の走りについては悔しさをのぞかせる。

広告の下にコンテンツが続きます

今季取り組んできたとおり、スタートからしっかり加速したが「コーナーは100%で行ってしまった」。理想とするのは“99%”だっただけに、力を使ってしまい「後半、脚が動かなかったです」と振り返る。

アジア選手権で出した自己記録に並び、「20秒1台を平均して出せるのはちゃんと強くなっている証拠」と一定の評価をするも、「世界とは戦えない」と厳しい。世界選手権の予選・準決勝を見据えるなか、「もっと先行する選手がいる中で、この走りができるかというと……。やっぱり、20秒0台か19秒台を出していかないと厳しい」と語る。

日本人初の19秒台、そしてファイナルへの思いはもちろん自分でも強い。ただ、周囲の期待がどんどん膨れ上がり、プレッシャーもまた大きくなる。「実は1ヵ月半暗い前から右耳が突発性難聴になったんです。限界が来てしまった」とストレスがかかっていたことも明かす。今も耳鳴りが止まらない。「観に来てくださる方々には申し訳ないのですが、まずは自分の周囲のいる人の期待に応えたいし、そのためには自分の期待にも応えないといけない」と、足元を見つめている。

パリ五輪のファイナルを逃した悔しさを日々のトレーニングにぶつけて飛躍の時を迎えている鵜澤。「もう一段階強くなれば決勝に残れるラインに行けるくらいにはいると思っています。4×100mリレーも大事にしたいので、同じ意志のある仲間と金メダルを取りたい」。

再び“TOKYO”へ向かうためのチケットを手にした鵜澤。テイクオフまでの2ヵ月半で、「200mとリレー、5日間走る」ための鍛錬を積んでいく。

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。東京世界選手権の参加標準記録を突破しており、2大会連続の世界選手権代表に内定した。 3連覇での内定に、「去年勝ってから意識してきました。(勝って)当たり前だと思っています」と堂々を話す。それでも、自身の走りについては悔しさをのぞかせる。 今季取り組んできたとおり、スタートからしっかり加速したが「コーナーは100%で行ってしまった」。理想とするのは“99%”だっただけに、力を使ってしまい「後半、脚が動かなかったです」と振り返る。 アジア選手権で出した自己記録に並び、「20秒1台を平均して出せるのはちゃんと強くなっている証拠」と一定の評価をするも、「世界とは戦えない」と厳しい。世界選手権の予選・準決勝を見据えるなか、「もっと先行する選手がいる中で、この走りができるかというと……。やっぱり、20秒0台か19秒台を出していかないと厳しい」と語る。 日本人初の19秒台、そしてファイナルへの思いはもちろん自分でも強い。ただ、周囲の期待がどんどん膨れ上がり、プレッシャーもまた大きくなる。「実は1ヵ月半暗い前から右耳が突発性難聴になったんです。限界が来てしまった」とストレスがかかっていたことも明かす。今も耳鳴りが止まらない。「観に来てくださる方々には申し訳ないのですが、まずは自分の周囲のいる人の期待に応えたいし、そのためには自分の期待にも応えないといけない」と、足元を見つめている。 パリ五輪のファイナルを逃した悔しさを日々のトレーニングにぶつけて飛躍の時を迎えている鵜澤。「もう一段階強くなれば決勝に残れるラインに行けるくらいにはいると思っています。4×100mリレーも大事にしたいので、同じ意志のある仲間と金メダルを取りたい」。 再び“TOKYO”へ向かうためのチケットを手にした鵜澤。テイクオフまでの2ヵ月半で、「200mとリレー、5日間走る」ための鍛錬を積んでいく。

【動画】鵜澤が圧巻の3連覇!男子200m決勝のレース

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

編集部コラム「柔らかい顔に」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

2025.11.21

「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

第102回箱根駅伝まで約40日となった11月21日、大会の機運を高めるイベント「第102回箱根駅伝シンポジウム」が、都内で開催された。 今回のメインテーマは「世界を駆ける~箱根路が育む挑戦~」。昨年のパリ五輪、9月の東京 […]

NEWS 都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

2025.11.21

都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

全国高校駅伝(12月21日/京都)の地区代表を懸けた地区高校駅伝が明日11月22日に関東(北関東、南関東/埼玉・熊谷スポーツ文化公園)で、あさって23日には東海(三重・三重高前発着コース)で行われる。これで、地区高校駅伝 […]

NEWS 「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

2025.11.21

「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]

NEWS 来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

日本陸連は11月21日、第46回世界クロスカントリー選手権(来年1月10日/米国・タラハシー)のシニア日本代表12名を発表した。 シニア男女各6名ずつ。男子10kmは7月の日本選手権5000m覇者の井川龍人(旭化成)が2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top