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2025.07.05

注目の男子100mは桐生祥秀が涙の優勝 29歳の第一人者が10秒23で5年ぶり3度目の頂点/日本選手権
注目の男子100mは桐生祥秀が涙の優勝 29歳の第一人者が10秒23で5年ぶり3度目の頂点/日本選手権

25年日本選手権男子100mで優勝した桐生祥秀

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子100m決勝は桐生祥秀(日本生命)が10秒23(+0.4)で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。

混戦となったレース。3レーンの桐生は中盤あたりからやや前に出て、2位に0.05秒差をつけて頂点に立った。

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京都・洛南高3年時の2013年に10秒01の驚異的な高校記録をマークし、100m10秒切りに大きな注目が集まった桐生。以来、そのプレッシャーと戦いながら、日本代表としてキャリアを積み、東洋大4年時の2017年には日本人初の9秒台となる9秒98を叩き出した。

その後もあらゆるライバルが出てきたが、それでも注目を浴び続ける位置にいることは変わらない。体調を崩し一時は休みながらも、歴史を築き上げたトップスプリンターとして、存在感を見せつけてきた。そんな桐生も今年12月で30歳を迎える。衝撃の10秒01から12年経っていた。

会場はじめ陸上ファンもそれを知っている。だからこそ大きな拍手が送られた。レース後に「自分勝手かもしれないけど、会場が自分のために喜んでくれたという感じ……」と言葉が出なくなり、涙を見せた桐生。5年ぶりの日本最速の座をつかみ、重圧から解放された様子だった。

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子100m決勝は桐生祥秀(日本生命)が10秒23(+0.4)で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。 混戦となったレース。3レーンの桐生は中盤あたりからやや前に出て、2位に0.05秒差をつけて頂点に立った。 京都・洛南高3年時の2013年に10秒01の驚異的な高校記録をマークし、100m10秒切りに大きな注目が集まった桐生。以来、そのプレッシャーと戦いながら、日本代表としてキャリアを積み、東洋大4年時の2017年には日本人初の9秒台となる9秒98を叩き出した。 その後もあらゆるライバルが出てきたが、それでも注目を浴び続ける位置にいることは変わらない。体調を崩し一時は休みながらも、歴史を築き上げたトップスプリンターとして、存在感を見せつけてきた。そんな桐生も今年12月で30歳を迎える。衝撃の10秒01から12年経っていた。 会場はじめ陸上ファンもそれを知っている。だからこそ大きな拍手が送られた。レース後に「自分勝手かもしれないけど、会場が自分のために喜んでくれたという感じ……」と言葉が出なくなり、涙を見せた桐生。5年ぶりの日本最速の座をつかみ、重圧から解放された様子だった。

【動画】男子100mは桐生祥秀が涙の優勝!!レース後のインタビューをチェック!

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