日本陸連の新会長に就任した有森裕子会長と、同前会長で東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長が6月30日に東京都庁を訪問し、小池百合子都知事と面会した。
冒頭で小池都知事は、有森氏が女性初の会長に就任したことに際し祝福し、「東京世界選手権(9月)が迫っていて準備も佳境に入っているところ。アスリートとして、運営者として、いろんな知見を有しておられる有森さんの就任を心強く思っております」とあいさつ。また、21年から会長を勤め上げた尾縣氏に対しても「世界陸連との連携など準備していただいた」と感謝と労いの言葉をかけた。
有森会長は「まだ正直、不安なところがありますが、自分自身が陸上、スポーツを通していろんな現場を踏んできて、スポーツが持つ素晴らしさや、社会に対する役割があることを教えていただいた。それを自分らしさとして生かしていきたい」と決意表明し、あと3ヵ月を切った東京世界選手権に向けても「会場に多くの方を呼んで、人間の身体がシンプルに“極める”チャレンジの素晴らしさや、感動をふんだんに味わっていただき、1人でも多くの人に『スポーツって必要だよね』『もっとしたい』『愛したいよね』と思ってもらえるよう、いろいろな力を賜りながら全力で盛り上げていきたい。また、未来に向けて残せるように頑張っていきます」と挨拶した。
その後の歓談では東京の猛暑に対する心配や、21年の東京五輪・パラリンピックがコロナ禍で無観客だったことについて振り返りつつ対面を終えた。
東京世界選手権は9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。
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