◇第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km)
ニューイヤー駅伝が行われ、旭化成が4時間47分32秒で5年ぶり26回目の優勝を果たした。
前回6位のKaoは10位。昨年9月のベルリンマラソンでは日本歴代2位の2時間5分12秒をマークしたエースの池田耀平が、最長区間2区(21.9km)で区間賞に輝いた。
「直前の調整練習の感じだと70%くらいの仕上がりでした」という池田は18位でスタート。5kmを13分42秒のハイペースで入り、17秒前にいたトヨタ自動車・鈴木芽吹と前を追った。
10km手前で腹痛に見舞われるアクシデントに遭ったが、「意外と走っていると馴染んできて、もう一回頑張れました」と耐えることができた。先頭からこぼれたチームを次々と交わして2位に浮上。最後は鈴木に1秒先着されて、11秒差の3位中継となったが、2年前に当時の最長区間4区で区間賞を獲得した実力を見せつけた。
「チームが10位に終わって、手放しに喜べない」と悔しさを見せつつも、「結果から見れば、しっかりここに合わせることができたと思います」と自身の走りには及第点をつけた。
昨年はマラソンで結果を残し、飛躍の1年になった池田。「もう一回続けることが大事。まずは世界陸上を見据えて、マラソンに力を注ごうと思います」と2月の大阪マラソンか3月の東京マラソンに挑戦する意向を示した。
「外国人としっかり勝負することを考えています。タイムに追われたり、日本人トップを取ることを考えると力んでしまうので、駅伝と似たようにリミッターを解除するような感じで走れるような状態に持っていけたら」と快走を誓った。
文/馬場 遼
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