HOME 国内、日本代表

2023.07.16

男子20km競歩 村山裕太郎が涙の金メダル!「ケガの苦しさをうれしさに変えられた」/アジア選手権
男子20km競歩 村山裕太郎が涙の金メダル!「ケガの苦しさをうれしさに変えられた」/アジア選手権

アジア選手権20km競歩で頂点に立った村山裕太郎

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目

アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、男子20km競歩は村山裕太郎(富士通)が1時間24分40秒(速報値)で金メダルを獲得した。

広告の下にコンテンツが続きます

序盤は住所大翔(順大院)とインド代表の3人でトップ集団を形成していたが、5km付近から村山が抜け出す。「1時間20分台の選手がいたので難しいレースになると思っていましたが、計画通りに進められた」と村山。

そこからは追ってきた中国人選手との差やラップタイムを意識しながら「15kmまで少し休憩」し、「もう一度ペースを上げたら離れてくれた」と振り返る。

フィニッシュ後は涙をこらえる場面も。兵庫・川西緑台高から順大へ進み、大きなタイトルこそないものの常に上位争いする安定感を持っていた。そのポテンシャルを認められて21年から名門・富士通へ。

しかし、「大学4年の最初に両膝を疲労骨折して、社会人1年目はほとんどレースに出られませんでした」。夏合宿の際は練習を見ることもつらく、遠く離れたところにいたという。

広告の下にコンテンツが続きます

東京五輪、オレゴン世界選手権は外から見る形に。オレゴンでは大学の後輩で、高校時代から一緒の舞台で戦ってきた住所が8位入賞。自分も、と強い気持ちを改めて持った。

その住所とともに挑んだ初の代表戦。「ユニフォームをホテルで着て、住所に見て、と言っていました」と喜びを明かす。

この日、住所は体調不調で途中棄権となったが、その分も込めてアジアの頂点に立った村山。それでも「まだまだ。アジア大会ではもっとフォームを安定させていきたい」と言い、「世界選手権やオリンピック」を見据える。

「ケガで苦しい思いもしてきましたが、それも全部競技。嬉しい思いに変えられました」

世界トップに君臨する日本男子競歩。村山は、その争いに食い込む準備を着実に進めていく。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目 アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、男子20km競歩は村山裕太郎(富士通)が1時間24分40秒(速報値)で金メダルを獲得した。 序盤は住所大翔(順大院)とインド代表の3人でトップ集団を形成していたが、5km付近から村山が抜け出す。「1時間20分台の選手がいたので難しいレースになると思っていましたが、計画通りに進められた」と村山。 そこからは追ってきた中国人選手との差やラップタイムを意識しながら「15kmまで少し休憩」し、「もう一度ペースを上げたら離れてくれた」と振り返る。 フィニッシュ後は涙をこらえる場面も。兵庫・川西緑台高から順大へ進み、大きなタイトルこそないものの常に上位争いする安定感を持っていた。そのポテンシャルを認められて21年から名門・富士通へ。 しかし、「大学4年の最初に両膝を疲労骨折して、社会人1年目はほとんどレースに出られませんでした」。夏合宿の際は練習を見ることもつらく、遠く離れたところにいたという。 東京五輪、オレゴン世界選手権は外から見る形に。オレゴンでは大学の後輩で、高校時代から一緒の舞台で戦ってきた住所が8位入賞。自分も、と強い気持ちを改めて持った。 その住所とともに挑んだ初の代表戦。「ユニフォームをホテルで着て、住所に見て、と言っていました」と喜びを明かす。 この日、住所は体調不調で途中棄権となったが、その分も込めてアジアの頂点に立った村山。それでも「まだまだ。アジア大会ではもっとフォームを安定させていきたい」と言い、「世界選手権やオリンピック」を見据える。 「ケガで苦しい思いもしてきましたが、それも全部競技。嬉しい思いに変えられました」 世界トップに君臨する日本男子競歩。村山は、その争いに食い込む準備を着実に進めていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.16

800m昨年全国8位の菊池晴太が1分50秒03の大会新V「収穫と悔しさがある」400mH長谷川桜介が51秒19、三段跳の菅野穂乃は大会新/IH東北

◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の3日目が行われ、男子800mは菊池晴太(盛岡第四3岩手)が1分50秒03の大会新で […]

NEWS 200mはバログン・ハル23秒77の高2歴代5位で400mとの2冠 東島権治21秒06 やり投は松本65m05、走高跳は清水2連覇/IH南関東

2025.06.16

200mはバログン・ハル23秒77の高2歴代5位で400mとの2冠 東島権治21秒06 やり投は松本65m05、走高跳は清水2連覇/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の3日目が行われ、女子200mでバログン・ハル(市川2千葉)が従 […]

NEWS 東大阪大敬愛が女子総合V2 広島IHへ、久保凛「笑顔で締めくくりたい」 男子は洛南が10連覇 /IH近畿

2025.06.16

東大阪大敬愛が女子総合V2 広島IHへ、久保凛「笑顔で締めくくりたい」 男子は洛南が10連覇 /IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)最終日 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の最終日が行われ、前日までと同様、各種目でし烈な戦いが繰り広げられた。 広告の下にコンテンツが続き […]

NEWS 走幅跳IH2位の成澤柚日が自己新6m11で3連覇!柴田弥聖が2年連続ロングスプリント2冠/IH北関東

2025.06.16

走幅跳IH2位の成澤柚日が自己新6m11で3連覇!柴田弥聖が2年連続ロングスプリント2冠/IH北関東

◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/栃木県宇都宮市・県総合運動公園カンセキスタジアム) 広島インターハイを懸けた北関東地区大会の2日目が行われ、女子走幅跳で成澤柚日(共愛学園3群馬)が自己新の6m11(+1. […]

NEWS 円盤投・松元美春が最終投てきで大逆転連覇&3年連続IHへ!走幅跳・木浦が自己新連発7m20、大混戦800mは田中が2年生V/IH南九州

2025.06.16

円盤投・松元美春が最終投てきで大逆転連覇&3年連続IHへ!走幅跳・木浦が自己新連発7m20、大混戦800mは田中が2年生V/IH南九州

◇インターハイ南九州地区大会(6月13~16日/熊本市・えがお健康スタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた南九州地区大会の3日目が行われ、女子円盤投は松元美春(出水3鹿児島)が39m42で2連覇を達成した。 広告の下 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top