HOME 国内、大学

2023.04.21

100mH伊藤彩香と本田怜が0.02秒差の激戦!ともに準決勝で学生歴代上位の大会新刻む/学生個人
100mH伊藤彩香と本田怜が0.02秒差の激戦!ともに準決勝で学生歴代上位の大会新刻む/学生個人

2023日本学生個人選手権100mH優勝の伊藤(左)と2位の本田

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)

ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の1日目が行われ、女子100mハードルはハイレベルな争いとなった。

コンディションに恵まれたこともあり、予選1組で伊藤彩香(福岡大)が13秒35(+0.6)の快走、2位に本田怜(順大)が13秒41で続く。この2人が準決勝、決勝と激突した。

準決勝(追い風1.4m)では本田が鋭いハードリングから13秒22をマーク。学生歴代4位タイに入る好走で、伊藤は同7位に入る13秒25を叩き出す。決勝ではタイムこそ落ちたものの、今度は13秒32をマークした伊藤が0.02秒差で本田を抑えた。

「調子が良くて自分のパフォーマンスが出せました」と笑顔。フィニッシュ後は指導する信岡沙希重コーチと涙を浮かべて抱擁した。昨年の日本インカレでは4×100mリレーの1走を務めて優勝しているようにスプリントが持ち味。「強い先輩たちと練習してスプリントが上がっています。4月上旬から走れているのを感じていました」と手応えをつかんでいた。

「これほどの記録が出るとは思っていなかったです優勝は目指していました。ここがスタートなので、シニアの方々に食らいついて、日本選手権では決勝に立ちたいです」と力強く語った。

広告の下にコンテンツが続きます

2位の本田は、昨年の日本インカレでも同タイム2位だった。「あの時は初めての全国大会決勝でうれしかったですが、今回は悔しい。メンタル面で弱さが出ました」と唇を噛む。「1台目が遅いのが課題。どんな舞台でも自分の走りができるようにしたいです。日本学生記録(13秒15)を更新したい」と次を見据えていた。

日本記録が連発するなど活況の女子スプリントハードル。若い力も着々と育っている。

ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の1日目が行われ、女子100mハードルはハイレベルな争いとなった。 コンディションに恵まれたこともあり、予選1組で伊藤彩香(福岡大)が13秒35(+0.6)の快走、2位に本田怜(順大)が13秒41で続く。この2人が準決勝、決勝と激突した。 準決勝(追い風1.4m)では本田が鋭いハードリングから13秒22をマーク。学生歴代4位タイに入る好走で、伊藤は同7位に入る13秒25を叩き出す。決勝ではタイムこそ落ちたものの、今度は13秒32をマークした伊藤が0.02秒差で本田を抑えた。 「調子が良くて自分のパフォーマンスが出せました」と笑顔。フィニッシュ後は指導する信岡沙希重コーチと涙を浮かべて抱擁した。昨年の日本インカレでは4×100mリレーの1走を務めて優勝しているようにスプリントが持ち味。「強い先輩たちと練習してスプリントが上がっています。4月上旬から走れているのを感じていました」と手応えをつかんでいた。 「これほどの記録が出るとは思っていなかったです優勝は目指していました。ここがスタートなので、シニアの方々に食らいついて、日本選手権では決勝に立ちたいです」と力強く語った。 2位の本田は、昨年の日本インカレでも同タイム2位だった。「あの時は初めての全国大会決勝でうれしかったですが、今回は悔しい。メンタル面で弱さが出ました」と唇を噛む。「1台目が遅いのが課題。どんな舞台でも自分の走りができるようにしたいです。日本学生記録(13秒15)を更新したい」と次を見据えていた。 日本記録が連発するなど活況の女子スプリントハードル。若い力も着々と育っている。 ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

【動画】大会新が誕生した女子100mハードル準決勝

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

NEWS 100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

2025.04.30

100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]

NEWS 9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

NEWS 新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

2025.04.30

新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top