2023.02.05
◇第71回別府大分毎日マラソン(2月5日/大分・うみたまごスタート、ジェイリーススタジアムフィニッシュ)
国内招待選手の市山翼(小森コーポレーション)がセカンドベストの2時間7分44秒で日本人トップの3位。10月15日のパリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得した。
「MGC出場権と日本人トップを狙っていたのでうれしいです」と笑顔を見せた。
ペースメーカーが先導する1km3分のペースのなか、しっかりと集団の中で勝負の時を待っていた市山。30kmでペースメーカーが離れ、海外招待の2選手が一気に飛び出すなか、市山は日本人集団の前方に出た。
市田孝(旭化成)が前に出た後も、その背後にピタリとつけ、市田の勢いが衰えたとみるや、日本人集団を牽引。終盤、木村慎(Honda)や聞谷賢人(トヨタ紡織)との争いとなったが、2人を振り切ってトップ3を確保した。
埼玉・大宮東高時代の5000m自己ベストは、卒業直前の3月にマークした14分56秒87だった。中央学院大時代で箱根駅伝に出場したのは3年時の18年大会の2区のみ。それも区間17位に終わり、学生の中では際立つ選手ではなかった。
だが、19年春に実業団(埼玉医科大AC)に進むと10000mで28分台をマーク。20年春のびわ湖毎日でマラソンに初挑戦した。その年の夏に小森コーポレーションへ移籍。3度目のマラソンとなった21年のびわ湖毎日では2時間7分41秒の大幅自己新で駆け抜けた。
22年の別大は途中棄権、夏の北海道マラソンでは2時間17分台と不本意な成績が続いたものの、昨年12月の防府読売では2時間9分43秒で6位に入っている。
7回目のマラソンとなった今回、自己ベストにはあと3秒届かず「悔しい」ともこぼしたが、2年ぶりの2時間7分台に手応えをつかんだ様子。この春から実業団5年目に突入する26歳は「パリ五輪代表へ少しでも近づきたい」と今秋へ向けて意気込みを口にした。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目
9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 女子は前回の全国大会で2連覇を飾った […]
2025.11.19
全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も
9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 男子は2年前に全国制覇を達成している […]
2025.11.19
マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」
神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]
2025.11.19
岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025