HOME 国内、大学

2022.09.11

青野朱李 短距離2冠200m学生歴代2位タイ23秒44!涙の復活「世界で活躍したい」/日本IC
青野朱李 短距離2冠200m学生歴代2位タイ23秒44!涙の復活「世界で活躍したい」/日本IC

◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)3日目

学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの3日目が行われ、女子200mは青野朱李(山梨学大)が優勝。100mと2冠を達成した。

「自分の持ち味」と語るコーナーで一気に先頭に立つと、直線でも他を圧倒。「100mで勝てていたのが自信になりました」という、堂々の走りを見せた青野は、フィニッシュタイマーを見て「ビックリしました」。

23秒44(-0.6)は、兒玉芽生(福岡大→ミズノ)に並ぶ日本歴代7位タイ、学生歴代2位タイの快走。「自己ベストで2冠するのが目標。100mは記録は出ませんでしたが、2冠できてうれしいです」と笑顔を見せる。

ただ、これまでの思いがよみがえると自然と涙があふれた。「今までつらい時期もあったけど……」。山形中央高時代には高2で地元インターハイ200mを制すなど活躍。だが、その後は「環境の変化やケガ、コロナ禍でモチベーションが落ちました」と振り返る。

広告の下にコンテンツが続きます

高校時代の活躍に「自分でプレッシャーをかけた部分もありました」。それでも信じて支えてくれたコーチ陣や仲間の後押しで今季は復調。日本選手権こそやや脚の不調もあって敗れたが、4月の日本学生個人選手権から好調ぶりを見せていた。

「ウエイトトレーニングで筋力アップできて、無理に力を出さなくても加速できるようになりました」と走りの変化を口にする。

「世界で活躍できる選手になりたい。マイルリレーも好きなので、将来的には密かに400mも狙っています」。にわかに活況となっている女子短距離に、復活して食い込んできた青野。頼もしいスプリンターが、また一人復活ののろしを上げた。

◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)3日目 学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの3日目が行われ、女子200mは青野朱李(山梨学大)が優勝。100mと2冠を達成した。 「自分の持ち味」と語るコーナーで一気に先頭に立つと、直線でも他を圧倒。「100mで勝てていたのが自信になりました」という、堂々の走りを見せた青野は、フィニッシュタイマーを見て「ビックリしました」。 23秒44(-0.6)は、兒玉芽生(福岡大→ミズノ)に並ぶ日本歴代7位タイ、学生歴代2位タイの快走。「自己ベストで2冠するのが目標。100mは記録は出ませんでしたが、2冠できてうれしいです」と笑顔を見せる。 ただ、これまでの思いがよみがえると自然と涙があふれた。「今までつらい時期もあったけど……」。山形中央高時代には高2で地元インターハイ200mを制すなど活躍。だが、その後は「環境の変化やケガ、コロナ禍でモチベーションが落ちました」と振り返る。 高校時代の活躍に「自分でプレッシャーをかけた部分もありました」。それでも信じて支えてくれたコーチ陣や仲間の後押しで今季は復調。日本選手権こそやや脚の不調もあって敗れたが、4月の日本学生個人選手権から好調ぶりを見せていた。 「ウエイトトレーニングで筋力アップできて、無理に力を出さなくても加速できるようになりました」と走りの変化を口にする。 「世界で活躍できる選手になりたい。マイルリレーも好きなので、将来的には密かに400mも狙っています」。にわかに活況となっている女子短距離に、復活して食い込んできた青野。頼もしいスプリンターが、また一人復活ののろしを上げた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top