HOME ニュース、国内

2022.06.12

連覇狙う泉谷駿介か、標準突破の村竹ラシッドか、いずれも3位以内で世界陸上内定 110mH頂上決戦/日本選手権
連覇狙う泉谷駿介か、標準突破の村竹ラシッドか、いずれも3位以内で世界陸上内定 110mH頂上決戦/日本選手権


◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権、男子110mハードル決勝が最終日の12日に行われる。

前日に行われた予選、準決勝では好記録が連発した。予選1組に入った村竹ラシッド(順大)が、「狙っていなかったですが、スピードに乗った」と13秒27(+0.5)をマーク。オレゴン世界選手権の参加標準記録13秒32を突破した。

大学の後輩でもある村竹の快走に刺激を受けたのが前回王者で日本記録(13秒06)保持者の泉谷駿介(住友電工)。3月の日本選手権・室内(60mハードル)で足首を痛めた泉谷は、4月の織田記念予選を走って以降、実戦から遠ざかった。

「織田記念のあとは少し休んで、5月に入ってから練習を再開した」と泉谷。予選で13秒40(-0.2)をマークすると、準決勝では13秒29(-0.2)と圧巻の走りを披露した。大会前時点で参加標準記録を突破していたが、ここでもしっかり突破。スピードがついた分「前半の勢いをどう押さえるか」が課題だが、連覇へ向けて仕上げてきた。

村竹は昨年も同じように予選で参加標準記録を突破した状態で決勝に進んだものの、五輪が懸かったファイナルで不正スタートにより失格。悔しさを味わっただけに「この日のためにやってきた」と強い思いを持つ。

決勝は泉谷と村竹が優勝争いとなりそうで、いずれも3位以内に入れば代表に内定。準決勝で好走した石川周平(富士通)や東京五輪代表の高山峻野(ゼンリン)、藤井亮汰(三重県スポ協)らが上位争いになりそう。3人目の標準突破は現れるか。

運命の決勝は大会最終日の12日、16時50分に号砲が鳴る。

■男子110mH決勝のスタートリスト
2高山 峻野(ゼンリン)
3横地 大雅(法大)
4石川 周平(富士通)
5泉谷 駿介(住友電工)
6髙橋 佑輔(北海道ハイテクAC)
7村竹 ラシッド(順大)
8石田 トーマス東(勝浦ゴルフ倶楽部)
9藤井 亮汰(三重県スポ協)

◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権、男子110mハードル決勝が最終日の12日に行われる。 前日に行われた予選、準決勝では好記録が連発した。予選1組に入った村竹ラシッド(順大)が、「狙っていなかったですが、スピードに乗った」と13秒27(+0.5)をマーク。オレゴン世界選手権の参加標準記録13秒32を突破した。 大学の後輩でもある村竹の快走に刺激を受けたのが前回王者で日本記録(13秒06)保持者の泉谷駿介(住友電工)。3月の日本選手権・室内(60mハードル)で足首を痛めた泉谷は、4月の織田記念予選を走って以降、実戦から遠ざかった。 「織田記念のあとは少し休んで、5月に入ってから練習を再開した」と泉谷。予選で13秒40(-0.2)をマークすると、準決勝では13秒29(-0.2)と圧巻の走りを披露した。大会前時点で参加標準記録を突破していたが、ここでもしっかり突破。スピードがついた分「前半の勢いをどう押さえるか」が課題だが、連覇へ向けて仕上げてきた。 村竹は昨年も同じように予選で参加標準記録を突破した状態で決勝に進んだものの、五輪が懸かったファイナルで不正スタートにより失格。悔しさを味わっただけに「この日のためにやってきた」と強い思いを持つ。 決勝は泉谷と村竹が優勝争いとなりそうで、いずれも3位以内に入れば代表に内定。準決勝で好走した石川周平(富士通)や東京五輪代表の高山峻野(ゼンリン)、藤井亮汰(三重県スポ協)らが上位争いになりそう。3人目の標準突破は現れるか。 運命の決勝は大会最終日の12日、16時50分に号砲が鳴る。 ■男子110mH決勝のスタートリスト 2高山 峻野(ゼンリン) 3横地 大雅(法大) 4石川 周平(富士通) 5泉谷 駿介(住友電工) 6髙橋 佑輔(北海道ハイテクAC) 7村竹 ラシッド(順大) 8石田 トーマス東(勝浦ゴルフ倶楽部) 9藤井 亮汰(三重県スポ協)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.07.27

混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 男女混合競歩リレー代表の川野将虎(旭化成)は前回の東京大会に続くオリンピック。「前回から3年間。一つの集大成」と […]

NEWS 北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

2024.07.27

北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

100年ぶりにフランス・パリを舞台に五輪が開幕した。陸上競技は8月1日から11日までの日程で行われる。開幕に合わせて日本オリンピック委員会(JOC)は日本代表の意気込みコメントを発表した。 2大会連続出場で女子主将を務め […]

NEWS 中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

2024.07.27

中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]

NEWS 実業団 VS 大学生! 日本一を決める駅伝大会「EXPO EKIDEN 2025」の出場チーム要件決定

2024.07.26

実業団 VS 大学生! 日本一を決める駅伝大会「EXPO EKIDEN 2025」の出場チーム要件決定

7月26日、朝日放送グループホールディングスは大阪・関西万博開催を記念して実業団と大学生のトップチームがタスキをつなぐ駅伝「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」の大会概要を発表した。 この大 […]

NEWS ナイキがオストリッチデザインとオレンジを組み合わせた「エレクトリック パック」を発表 アルファフライ3などに採用

2024.07.26

ナイキがオストリッチデザインとオレンジを組み合わせた「エレクトリック パック」を発表 アルファフライ3などに採用

ナイキが7月26日、24年夏に向けた新たなラインナップ「エレクトリックパック」の発売を発表した。 55のユニークなシューズから構成される「エレクトリックパック」には、1987年の「エア サファリ」に採⽤されたアニマルプリ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年8月号 (7月12日発売)

2024年8月号 (7月12日発売)

W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド

page top