
◇木南記念(4月30日・5月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
日本グランプリシリーズ大阪大会の木南記念、女子七種競技はヘンプヒル恵(アトレ)が5732点で優勝した
混成競技の恒例行事となっている最終種目のあとの記念撮影。優勝の花束を贈呈されると、ともに2日間を戦い抜いた『仲間たち』から拍手が起きた。女王の復活だった。
初日を3397点のトップで終えたヘンプヒル。2日目は雨の中でスタートし、得意としている走幅跳で5m65(±0)と苦戦する。それでもやり投で44m52をマークすると、最後の800mでは日本記録保持者の山崎有紀(スズキ)と一騎打ちに。「ペースを考えずに走った」という山崎を「とにかくついていって、楽に600mまで行って粘る」と追いかけたヘンプヒル。残り200m付近で一気に前に出たヘンプヒルがトップでフィニッシュし、倒れ込んだ。「最後は脚が動かず歩いてしまいました」と苦笑い。
絶好調だった2017年夏の練習中に左膝を痛めて手術。長いリハビリを経て復帰したものの、2020年9月の日本選手権のやり投で今度は右膝を痛めた。一度は競技引退を考えたが復帰を決意。昨年は「世界で戦いたい」と本場・米国へ渡った。
主要大会での優勝は2018年の日本インカレ以来、実に4年ぶり。「勝つつもりでしたし、やってきたことを出せたと思います。自分に負けないように挑戦できた」と胸を張った。しかし、「戻ってきたというよりは、ニュー・ヘンプヒル恵です。本当に戻ったといえるのは日本選手権で勝ってから」と、まだまだ進化を止めるつもりはない。
中学時代から常に先頭を走り続け、次々と記録を更新し、七種競技の歴史を塗り替えてきたヘンプヒル。ケガを経験し、「人生のつらいこと全部経験したくらい、どん底を味わいました」。だからこそ、米国へ渡る挑戦ができ、新たな道を進めたとも言える。
「両膝を手術してオリンピックに行った選手は日本にいないと思います。誰もしたことのないことをしたい」。潜在能力はこんなものじゃない。「6000点、行きます」。未だ日本人が誰も到達していない領域へ。6月の日本選手権で、ついにその時が訪れる。
◇木南記念(4月30日・5月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目日本グランプリシリーズ大阪大会の木南記念、女子七種競技はヘンプヒル恵(アトレ)が5732点で優勝した混成競技の恒例行事となっている最終種目のあとの記念撮影。優勝の花束を贈呈されると、ともに2日間を戦い抜いた『仲間たち』から拍手が起きた。女王の復活だった。初日を3397点のトップで終えたヘンプヒル。2日目は雨の中でスタートし、得意としている走幅跳で5m65(±0)と苦戦する。それでもやり投で44m52をマークすると、最後の800mでは日本記録保持者の山崎有紀(スズキ)と一騎打ちに。「ペースを考えずに走った」という山崎を「とにかくついていって、楽に600mまで行って粘る」と追いかけたヘンプヒル。残り200m付近で一気に前に出たヘンプヒルがトップでフィニッシュし、倒れ込んだ。「最後は脚が動かず歩いてしまいました」と苦笑い。絶好調だった2017年夏の練習中に左膝を痛めて手術。長いリハビリを経て復帰したものの、2020年9月の日本選手権のやり投で今度は右膝を痛めた。一度は競技引退を考えたが復帰を決意。昨年は「世界で戦いたい」と本場・米国へ渡った。主要大会での優勝は2018年の日本インカレ以来、実に4年ぶり。「勝つつもりでしたし、やってきたことを出せたと思います。自分に負けないように挑戦できた」と胸を張った。しかし、「戻ってきたというよりは、ニュー・ヘンプヒル恵です。本当に戻ったといえるのは日本選手権で勝ってから」と、まだまだ進化を止めるつもりはない。中学時代から常に先頭を走り続け、次々と記録を更新し、七種競技の歴史を塗り替えてきたヘンプヒル。ケガを経験し、「人生のつらいこと全部経験したくらい、どん底を味わいました」。だからこそ、米国へ渡る挑戦ができ、新たな道を進めたとも言える。「両膝を手術してオリンピックに行った選手は日本にいないと思います。誰もしたことのないことをしたい」。潜在能力はこんなものじゃない。「6000点、行きます」。未だ日本人が誰も到達していない領域へ。6月の日本選手権で、ついにその時が訪れる。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.10.29
富士通が新寮を公開!低酸素ルームやサウナなど完備「競技に集中できる」
2026.10.28
2026.10.27
2026.10.29
2026.10.17
【大会結果】第103回箱根駅伝予選会/チーム総合(2026年10月17日)
2026.10.08
2026.10.05
2026.10.17
Latest articles 最新の記事
2026.10.29
日本は金19含む51個のメダル 大島健吾らが2冠 嶋津雄大も堂々V 髙桑早生はアジアタイ記録で有終/アジアパラ
名古屋アジアパラ大会の陸上競技が10月19日から23日まで、名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われ、日本勢は金メダル19個、銀メダル18個、銅メダル14個の計51個のメダルを獲得した。 ホスト国の日本からは男女53人がエ […]
2026.10.29
富士通が新寮を公開!低酸素ルームやサウナなど完備「競技に集中できる」
富士通は10月29日、今春完成した陸上競技部の選手寮を公開した。 陸上競技部が千葉県から本社のある神奈川県川崎市に拠点を約30年ぶりに再移転。これを受けて川崎市中原区に構えた。居室は25部屋で、寮内には低酸素ルームを備え […]
2026.10.28
【学生長距離Close-upインタビュー】出雲駅伝5区で快走した日大・長澤辰朗 「チームのためにやる仕事が強み」
学生長距離Close-upインタビュー 長澤辰朗 Nagasawa Tatsuro 日大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。63回目は、日大 […]
2026.10.28
宇佐美彰朗氏が死去 68年メキシコからマラソンで五輪3大会連続出場、東海大名誉教授など歴任
男子マラソンで五輪3大会連続出場を果たした宇佐美彰朗氏が10月26日、がんのため死去した。83歳だった。 1943年5月31日、新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)に9人きょうだいの三男として生まれた。中学時代はバスケットボ […]
Latest Issue
最新号

2026年11月号 (10月14日発売)
アジア大会総特集
駅伝プレビュー
