HOME 東京五輪、日本代表、五輪
「穂南ならきっと大丈夫」女子マラソン前田穂南へ高校時代の仲間からエール
「穂南ならきっと大丈夫」女子マラソン前田穂南へ高校時代の仲間からエール


東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(天満屋)に向け、アシックスジャパンの「地元応援プロジェクト」【あの人から、舞台に立つ君へ。】の一つとしてサプライズ企画を実施。神戸新聞の8月6日朝刊に、大阪薫英女学院高時代の同期で双子の加賀山美里さん・恵奈さん姉妹、同じく同級生の森京香さんからの応援メッセージが掲載された。

全国高校駅伝で昨年まで15年連続15回の出場を誇り、優勝は2回と全国屈指の強豪校である薫英女学院高。その中にあって、中学時代も全国経験はない前田は都大路で3年間補欠登録だった。1学年上に松田瑞生(ダイハツ)、後輩には高松望ムセンビら全国トップランナーが集結。高3の都大路では同校悲願の初優勝を飾ったが、加賀山姉妹がメンバー入りするなか、前田は補欠としてサポートに回っている。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも「東京五輪のマラソンに出るために早くマラソン練習が積みたい」と安田功先生に相談し、大学ではなく実業団へ。加賀山姉妹は立命大へ、森さん積水化学で競技を続けた。切磋琢磨し、前田の陰の努力を見てきた同級生は、前田よりも少し先にトラックを去った。

「高校時代、頑張る穂南を横で見たからどれほどの積み重ねがあったのかすぐに想像できます」(加賀山恵奈さん)
「当時からストイックすぎるぐらいに努力してたよね。こういう人がオリンピック選手になるんだなっていま思います」(加賀山実里さん)
「真面目でみんなに優しく色んな人から愛される選手だなって思っています」(森京香さん)

自分の可能性を信じ、光がまだ当たらなくても努力を重ねてきた前田。その姿を見てきた仲間だからこそ「穂南ならきっと大丈夫」(加賀山実里さん)だと信じている。

女子マラソンのメダル・入賞は2004年を最後に遠ざかる。あのマラソングランドチャンピオンシップを制した暑さに強い前田が、仲間のエールを背に女子マラソン復権に挑む。

広告の下にコンテンツが続きます

●加賀山恵奈さんのメッセージ全文
一緒に練習していた高校時代が懐かしいね。
「あー、穂南はすごい世界に行っちゃったんやな…。」
とはじめて思ったのは、卒業後の2018年。
同じマラソン大会に出場した時です。
ハーフで出場していた私たちよりもずっと速いタイムで
折り返した穂南。隣で走っていたけれど、
とても速く感じたのを覚えてるよ。
高校時代頑張る穂南を横で見てきたから
どれほどの積み重ねがあったのか、すぐに想像できます。
そして、それは今日まで続いているんだよね、きっと。
自信を持って、思いっきり走ってきてね。

ゴールまで穂南らしい走りを!

加賀山恵奈

東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(天満屋)に向け、アシックスジャパンの「地元応援プロジェクト」【あの人から、舞台に立つ君へ。】の一つとしてサプライズ企画を実施。神戸新聞の8月6日朝刊に、大阪薫英女学院高時代の同期で双子の加賀山美里さん・恵奈さん姉妹、同じく同級生の森京香さんからの応援メッセージが掲載された。 全国高校駅伝で昨年まで15年連続15回の出場を誇り、優勝は2回と全国屈指の強豪校である薫英女学院高。その中にあって、中学時代も全国経験はない前田は都大路で3年間補欠登録だった。1学年上に松田瑞生(ダイハツ)、後輩には高松望ムセンビら全国トップランナーが集結。高3の都大路では同校悲願の初優勝を飾ったが、加賀山姉妹がメンバー入りするなか、前田は補欠としてサポートに回っている。 それでも「東京五輪のマラソンに出るために早くマラソン練習が積みたい」と安田功先生に相談し、大学ではなく実業団へ。加賀山姉妹は立命大へ、森さん積水化学で競技を続けた。切磋琢磨し、前田の陰の努力を見てきた同級生は、前田よりも少し先にトラックを去った。 「高校時代、頑張る穂南を横で見たからどれほどの積み重ねがあったのかすぐに想像できます」(加賀山恵奈さん) 「当時からストイックすぎるぐらいに努力してたよね。こういう人がオリンピック選手になるんだなっていま思います」(加賀山実里さん) 「真面目でみんなに優しく色んな人から愛される選手だなって思っています」(森京香さん) 自分の可能性を信じ、光がまだ当たらなくても努力を重ねてきた前田。その姿を見てきた仲間だからこそ「穂南ならきっと大丈夫」(加賀山実里さん)だと信じている。 女子マラソンのメダル・入賞は2004年を最後に遠ざかる。あのマラソングランドチャンピオンシップを制した暑さに強い前田が、仲間のエールを背に女子マラソン復権に挑む。 ●加賀山恵奈さんのメッセージ全文 一緒に練習していた高校時代が懐かしいね。 「あー、穂南はすごい世界に行っちゃったんやな…。」 とはじめて思ったのは、卒業後の2018年。 同じマラソン大会に出場した時です。 ハーフで出場していた私たちよりもずっと速いタイムで 折り返した穂南。隣で走っていたけれど、 とても速く感じたのを覚えてるよ。 高校時代頑張る穂南を横で見てきたから どれほどの積み重ねがあったのか、すぐに想像できます。 そして、それは今日まで続いているんだよね、きっと。 自信を持って、思いっきり走ってきてね。 ゴールまで穂南らしい走りを! 加賀山恵奈

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top