HOME 高校

2021.06.19

立命館慶祥1年生コンビが男女100m最速!中学王者・水野琉之介「小池祐貴先輩の記録を抜きたい」/IH北海道大会
立命館慶祥1年生コンビが男女100m最速!中学王者・水野琉之介「小池祐貴先輩の記録を抜きたい」/IH北海道大会


◇インターハイ北海道大会(6月15日~18日/室蘭市)

夏のインターハイを懸けた地区予選となる北海道大会が6月15日から18日、室蘭市で行われた。大会2日目に行われた100mは、男子が水野琉之介、女子は神田琉杏という、立命館慶祥高の1年生コンビが制した。

広告の下にコンテンツが続きます

中学王者の肩書きは伊達ではなかった。昨年の全国中学生大会100mを10秒87(-1.2)で優勝(藤井清雅と同着)を飾っている水野。青森・浦町中から津軽海峡を越えて、小池祐貴(住友電工)の母校である北の名門へと進学した。

「まだ入学して2ヵ月ですが、1年生で優勝できたことを誇りに思います。小池さんも1年生から3連覇していらっしゃると聞いていたので目標にしていました」

同じ北国とはいえ、「気候も違うので少し適応するまで時間がかかりましたが、今は慣れてきています」と水野。だが、初の道大会となった3本の100mは見応えがあった。予選で11秒03(-1.3)をマークして1着通過。準決勝では、町井大城(北海道栄3)と競り合い、10秒65の町井から0.04秒遅れる2着通過となった。だが、決勝では「準決勝で走って町井さんが先に出られると思っていたので、焦らず後半まで走れました」と、しなやかな走りで見事に10秒69(+0.2)をマークして優勝。昨年の自己記録10秒77を更新し、「高校に入ってから思うようなタイムが出ていなかったので心配でしたがうれしいです」とあどけない笑顔を見せた。

「3年間で、小池さんに続いて道大会3連覇と、小池さんの持つ北海道高校記録10秒38を更新するのが目標です」と水野。初のインターハイでは「10秒台の前半を出して決勝に残りたい」と目を輝かせていた。

広告の下にコンテンツが続きます

女子100mを12秒40(-1.3)で優勝した神田。準決勝3着でタイム(12秒27の自己新)により拾われた形だが、1レーンからスルスルと抜け出した。タイムこそ伸び悩んだが、指導する顧問の日裏徹也先生も「タイムより勝てたことが大きい」と評価。自身は「そんなに前にいると思っていなくて、2位かなとおもったのでビックリしました」と驚いた。170cmの長身で、走幅跳(今大会3位)や200mでも可能性を秘める。インターハイでは「11秒台」が目標だ。

他では女子5000m競歩で昨年の全国高校大会2位となっている永井優会(北見緑陵3)が、今季高校最高となる22分37秒59の北海道高校新で完勝。男子5000mでは森春樹(北海道栄3)が留学生のキンヤンジュイ・パトリック(札幌山の手3)を鮮やかなスパートで抑え、14分05秒98の好タイムで優勝した。また、北海道栄2年のエケジュニア瑠音が、200m(22秒06/-3.1)、400m(49秒12)、両リレーの4冠を達成している。

地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。

◇インターハイ北海道大会(6月15日~18日/室蘭市) 夏のインターハイを懸けた地区予選となる北海道大会が6月15日から18日、室蘭市で行われた。大会2日目に行われた100mは、男子が水野琉之介、女子は神田琉杏という、立命館慶祥高の1年生コンビが制した。 中学王者の肩書きは伊達ではなかった。昨年の全国中学生大会100mを10秒87(-1.2)で優勝(藤井清雅と同着)を飾っている水野。青森・浦町中から津軽海峡を越えて、小池祐貴(住友電工)の母校である北の名門へと進学した。 「まだ入学して2ヵ月ですが、1年生で優勝できたことを誇りに思います。小池さんも1年生から3連覇していらっしゃると聞いていたので目標にしていました」 同じ北国とはいえ、「気候も違うので少し適応するまで時間がかかりましたが、今は慣れてきています」と水野。だが、初の道大会となった3本の100mは見応えがあった。予選で11秒03(-1.3)をマークして1着通過。準決勝では、町井大城(北海道栄3)と競り合い、10秒65の町井から0.04秒遅れる2着通過となった。だが、決勝では「準決勝で走って町井さんが先に出られると思っていたので、焦らず後半まで走れました」と、しなやかな走りで見事に10秒69(+0.2)をマークして優勝。昨年の自己記録10秒77を更新し、「高校に入ってから思うようなタイムが出ていなかったので心配でしたがうれしいです」とあどけない笑顔を見せた。 「3年間で、小池さんに続いて道大会3連覇と、小池さんの持つ北海道高校記録10秒38を更新するのが目標です」と水野。初のインターハイでは「10秒台の前半を出して決勝に残りたい」と目を輝かせていた。 女子100mを12秒40(-1.3)で優勝した神田。準決勝3着でタイム(12秒27の自己新)により拾われた形だが、1レーンからスルスルと抜け出した。タイムこそ伸び悩んだが、指導する顧問の日裏徹也先生も「タイムより勝てたことが大きい」と評価。自身は「そんなに前にいると思っていなくて、2位かなとおもったのでビックリしました」と驚いた。170cmの長身で、走幅跳(今大会3位)や200mでも可能性を秘める。インターハイでは「11秒台」が目標だ。 他では女子5000m競歩で昨年の全国高校大会2位となっている永井優会(北見緑陵3)が、今季高校最高となる22分37秒59の北海道高校新で完勝。男子5000mでは森春樹(北海道栄3)が留学生のキンヤンジュイ・パトリック(札幌山の手3)を鮮やかなスパートで抑え、14分05秒98の好タイムで優勝した。また、北海道栄2年のエケジュニア瑠音が、200m(22秒06/-3.1)、400m(49秒12)、両リレーの4冠を達成している。 地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.29

【高校生FOCUS】走高跳・中村佳吾(関大北陽高)「プレッシャーがあったほうが跳べる」

FOCUS! 高校生INTERVIEW 中村佳吾 Nakamura Keigo 関大北陽3大阪 毎月恒例掲載の高校生FOCUSは、男子走高跳の中村佳吾選手(関大北陽3大阪)に2025年を締めくくってもらいます。7月の広島 […]

NEWS インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

2025.12.29

インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

2025.12.29

全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 全日本大学駅伝を制し、3年ぶりの優勝を狙う駒大は前回経験者4人を登録。1区は伊勢路でも同区間で区間4位と好走した小山翔也(3年) […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 出雲駅伝を制し、悲願の初優勝を狙う國學院大は2区に主将の上原琉翔(4年)を登録。1区には前回6区の嘉数純平(4年)、4区には出雲 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top