HOME バックナンバー
【誌面転載】小林歩未(市船橋) 13秒34の高校新!!
【誌面転載】小林歩未(市船橋) 13秒34の高校新!!

特集 三重インターハイ

 秩父宮賜杯第71回全国高校対校選手権大会は8月2日~6日の5日間、三重県伊勢市の三重交通G スポーツの杜 伊勢陸上競技場で行われ、連日のように猛暑日となる炎天下の中、各種目で高校日本一の座を懸けた熱戦を展開。初日の女子100mハードルでは小林歩未(市船橋3千葉)が11年ぶりの高校新記録となる13秒34(-0.3)で優勝し、2日目の男子円盤投では山下航生(市岐阜商3)が従来の高校記録を1m50cm近くも更新する58m02で圧勝するなど好記録ラッシュに沸いた。
 学校対抗は男子が大分東明(大分)、女子は中京大中京(愛知)がともに初優勝。男子は円盤投の山下、女子は小林がMVPに輝いた。

女子100mH 向かい風でも力強く、寺田の記録を11年ぶり更新

 大会初日の8月2日、37.9度まで気温が上昇した灼熱の伊勢で、驚きの記録が誕生した。主役は6月下旬の日本選手権女子100mハードルで高校歴代5位タイの13秒47(+1.5)をマークして決勝進出にあと一歩と迫るなど、この種目の優勝候補に挙げられていた小林歩未(市船橋3千葉)。鋭いハードリングと後半の力強い走りで他を圧倒し、刻んだタイムは「13秒34」。向かい風0.3mの中、2007年に寺田明日香(恵庭北・北海道)が同種目(80mH時を含む)で史上3人目の3連覇を果たした時に出した大会記録(13秒40)と、その直前に樹立した高校記録(13秒39)を一挙に塗り替えた。
「目標が高校新での優勝だったので、素直にうれしいです。苦手な前半もスタートから先頭を切って走れたし、(持ち味の)後半も伸びて良いレース展開でした。チームにも良い流れを作れたんじゃないかなと思います」と、満面の笑みを見せる小林。レース後は指導する後藤彰英先生とがっちり握手をかわして記念撮影をし、恩師に「安心して見ていられたけど、ここまでは予想できなかった」と言わしめた。市船橋勢の優勝は2014年に男子800mと1500mの2冠を達成した前田恋弥(現・明大)以来だが、女子では1992年の4×100mリレー、個人では1986年に3000mを制した中江理乃まで遡る快挙だった。
(文/松永貴允)

※この先は2018年8月10日発売の『月刊陸上競技』9月号でご覧ください

特集 三重インターハイ

 秩父宮賜杯第71回全国高校対校選手権大会は8月2日~6日の5日間、三重県伊勢市の三重交通G スポーツの杜 伊勢陸上競技場で行われ、連日のように猛暑日となる炎天下の中、各種目で高校日本一の座を懸けた熱戦を展開。初日の女子100mハードルでは小林歩未(市船橋3千葉)が11年ぶりの高校新記録となる13秒34(-0.3)で優勝し、2日目の男子円盤投では山下航生(市岐阜商3)が従来の高校記録を1m50cm近くも更新する58m02で圧勝するなど好記録ラッシュに沸いた。  学校対抗は男子が大分東明(大分)、女子は中京大中京(愛知)がともに初優勝。男子は円盤投の山下、女子は小林がMVPに輝いた。

女子100mH 向かい風でも力強く、寺田の記録を11年ぶり更新

 大会初日の8月2日、37.9度まで気温が上昇した灼熱の伊勢で、驚きの記録が誕生した。主役は6月下旬の日本選手権女子100mハードルで高校歴代5位タイの13秒47(+1.5)をマークして決勝進出にあと一歩と迫るなど、この種目の優勝候補に挙げられていた小林歩未(市船橋3千葉)。鋭いハードリングと後半の力強い走りで他を圧倒し、刻んだタイムは「13秒34」。向かい風0.3mの中、2007年に寺田明日香(恵庭北・北海道)が同種目(80mH時を含む)で史上3人目の3連覇を果たした時に出した大会記録(13秒40)と、その直前に樹立した高校記録(13秒39)を一挙に塗り替えた。 「目標が高校新での優勝だったので、素直にうれしいです。苦手な前半もスタートから先頭を切って走れたし、(持ち味の)後半も伸びて良いレース展開でした。チームにも良い流れを作れたんじゃないかなと思います」と、満面の笑みを見せる小林。レース後は指導する後藤彰英先生とがっちり握手をかわして記念撮影をし、恩師に「安心して見ていられたけど、ここまでは予想できなかった」と言わしめた。市船橋勢の優勝は2014年に男子800mと1500mの2冠を達成した前田恋弥(現・明大)以来だが、女子では1992年の4×100mリレー、個人では1986年に3000mを制した中江理乃まで遡る快挙だった。 (文/松永貴允) ※この先は2018年8月10日発売の『月刊陸上競技』9月号でご覧ください

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

日本陸連は5月1日、韓国・クミで開催されるアジア選手権の代表選手の入れ替えを発表した。 男子400mで選出されていた中島佑気ジョセフ(富士通)が辞退。右ハムストリングスのケガのためとしている。中島は昨年のパリ五輪代表。4 […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top