2018.08.10
特集 三重インターハイ
秩父宮賜杯第71回全国高校対校選手権大会は8月2日~6日の5日間、三重県伊勢市の三重交通G スポーツの杜 伊勢陸上競技場で行われ、連日のように猛暑日となる炎天下の中、各種目で高校日本一の座を懸けた熱戦を展開。初日の女子100mハードルでは小林歩未(市船橋3千葉)が11年ぶりの高校新記録となる13秒34(-0.3)で優勝し、2日目の男子円盤投では山下航生(市岐阜商3)が従来の高校記録を1m50cm近くも更新する58m02で圧勝するなど好記録ラッシュに沸いた。
学校対抗は男子が大分東明(大分)、女子は中京大中京(愛知)がともに初優勝。男子は円盤投の山下、女子は小林がMVPに輝いた。
女子100mH 向かい風でも力強く、寺田の記録を11年ぶり更新
大会初日の8月2日、37.9度まで気温が上昇した灼熱の伊勢で、驚きの記録が誕生した。主役は6月下旬の日本選手権女子100mハードルで高校歴代5位タイの13秒47(+1.5)をマークして決勝進出にあと一歩と迫るなど、この種目の優勝候補に挙げられていた小林歩未(市船橋3千葉)。鋭いハードリングと後半の力強い走りで他を圧倒し、刻んだタイムは「13秒34」。向かい風0.3mの中、2007年に寺田明日香(恵庭北・北海道)が同種目(80mH時を含む)で史上3人目の3連覇を果たした時に出した大会記録(13秒40)と、その直前に樹立した高校記録(13秒39)を一挙に塗り替えた。
「目標が高校新での優勝だったので、素直にうれしいです。苦手な前半もスタートから先頭を切って走れたし、(持ち味の)後半も伸びて良いレース展開でした。チームにも良い流れを作れたんじゃないかなと思います」と、満面の笑みを見せる小林。レース後は指導する後藤彰英先生とがっちり握手をかわして記念撮影をし、恩師に「安心して見ていられたけど、ここまでは予想できなかった」と言わしめた。市船橋勢の優勝は2014年に男子800mと1500mの2冠を達成した前田恋弥(現・明大)以来だが、女子では1992年の4×100mリレー、個人では1986年に3000mを制した中江理乃まで遡る快挙だった。
(文/松永貴允)
※この先は2018年8月10日発売の『月刊陸上競技』9月号でご覧ください
特集 三重インターハイ
秩父宮賜杯第71回全国高校対校選手権大会は8月2日~6日の5日間、三重県伊勢市の三重交通G スポーツの杜 伊勢陸上競技場で行われ、連日のように猛暑日となる炎天下の中、各種目で高校日本一の座を懸けた熱戦を展開。初日の女子100mハードルでは小林歩未(市船橋3千葉)が11年ぶりの高校新記録となる13秒34(-0.3)で優勝し、2日目の男子円盤投では山下航生(市岐阜商3)が従来の高校記録を1m50cm近くも更新する58m02で圧勝するなど好記録ラッシュに沸いた。 学校対抗は男子が大分東明(大分)、女子は中京大中京(愛知)がともに初優勝。男子は円盤投の山下、女子は小林がMVPに輝いた。女子100mH 向かい風でも力強く、寺田の記録を11年ぶり更新
大会初日の8月2日、37.9度まで気温が上昇した灼熱の伊勢で、驚きの記録が誕生した。主役は6月下旬の日本選手権女子100mハードルで高校歴代5位タイの13秒47(+1.5)をマークして決勝進出にあと一歩と迫るなど、この種目の優勝候補に挙げられていた小林歩未(市船橋3千葉)。鋭いハードリングと後半の力強い走りで他を圧倒し、刻んだタイムは「13秒34」。向かい風0.3mの中、2007年に寺田明日香(恵庭北・北海道)が同種目(80mH時を含む)で史上3人目の3連覇を果たした時に出した大会記録(13秒40)と、その直前に樹立した高校記録(13秒39)を一挙に塗り替えた。 「目標が高校新での優勝だったので、素直にうれしいです。苦手な前半もスタートから先頭を切って走れたし、(持ち味の)後半も伸びて良いレース展開でした。チームにも良い流れを作れたんじゃないかなと思います」と、満面の笑みを見せる小林。レース後は指導する後藤彰英先生とがっちり握手をかわして記念撮影をし、恩師に「安心して見ていられたけど、ここまでは予想できなかった」と言わしめた。市船橋勢の優勝は2014年に男子800mと1500mの2冠を達成した前田恋弥(現・明大)以来だが、女子では1992年の4×100mリレー、個人では1986年に3000mを制した中江理乃まで遡る快挙だった。 (文/松永貴允) ※この先は2018年8月10日発売の『月刊陸上競技』9月号でご覧ください
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.15
女子・岡山の京山がV!史上6チーム目の連覇 4区・下田千紗都が区間新!/全中駅伝
2024.12.14
編集部コラム「仕事納めって、なに?」
-
2024.12.13
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.15
女子・岡山の京山がV!史上6チーム目の連覇 4区・下田千紗都が区間新!/全中駅伝
◇第32回全国中学校駅伝・女子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、女子は京山(岡山)が41分18秒( […]
2024.12.15
中学駅伝の頂点目指して48チームが対決! 女子11時10分、男子12時15分号砲/全中駅伝
◇第32回全国中学校駅伝(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。都道府県大会を […]
2024.12.14
編集部コラム「仕事納めって、なに?」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2024.12.14
京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区、5区が3km、2区から4区までは2kmの5区間1 […]
2024.12.14
京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 史上初の2年連続男女優勝を目指す京山(岡山)は全中3000m […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会