
◇東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ(4月3、4日/東京・駒沢陸上競技場)
東京五輪女子5000m代表に内定している田中希実(豊田自動織機TC)が3000mに出場し、8分57秒27をマークしてトップだった。
昨年、この種目で8分41秒35の日本記録を樹立している田中。3月の後半には2周続けてレースを走り、これが3週連続のレースで、「疲労がある中で、少し練習を落としている状態」で臨んだ。テーマは「昨年度の自分を超えること」と「自分と向き合うこと」だという。「最近は苦しい時に頑張れていない感じがあったので、レベルの高い選手がそろう中で、向き合う感覚を取り戻したかった」と心境を明かす。
昨年は3000mと1500mで日本記録を樹立。12月の日本選手権5000mでは、いち早く東京五輪代表に内定した。「内定して充実した取り組みをする」ために代表を勝ち取ったはずだったが、記録も含めて結果を残したことで「他人の目を気にしたり、自分で自分をダメにしたりしてしまっていた。苦しみから目をそらしていたと思います」と言う。常に淡々と、過去の自分を超えることを目指してきた田中でさえもそういう状況になってしまうのが、地元開催のオリンピックというものなのだろう。
今回のレースを棄権する選択肢も当然あった。だが、「ここで逃げたら、苦しい時に逃げてしまう。プレッシャーに正面から向き合う」と判断して出場。結果的に、「ラストは悪い動きになりましたが、8分55秒くらいを出せればと思っていたので(悪くない)」と、自己評価する。明日の1500mにも出場予定。東京五輪まで、逃げることなく自分のスタイルを貫いていく。
◇東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ(4月3、4日/東京・駒沢陸上競技場)
東京五輪女子5000m代表に内定している田中希実(豊田自動織機TC)が3000mに出場し、8分57秒27をマークしてトップだった。
昨年、この種目で8分41秒35の日本記録を樹立している田中。3月の後半には2周続けてレースを走り、これが3週連続のレースで、「疲労がある中で、少し練習を落としている状態」で臨んだ。テーマは「昨年度の自分を超えること」と「自分と向き合うこと」だという。「最近は苦しい時に頑張れていない感じがあったので、レベルの高い選手がそろう中で、向き合う感覚を取り戻したかった」と心境を明かす。
昨年は3000mと1500mで日本記録を樹立。12月の日本選手権5000mでは、いち早く東京五輪代表に内定した。「内定して充実した取り組みをする」ために代表を勝ち取ったはずだったが、記録も含めて結果を残したことで「他人の目を気にしたり、自分で自分をダメにしたりしてしまっていた。苦しみから目をそらしていたと思います」と言う。常に淡々と、過去の自分を超えることを目指してきた田中でさえもそういう状況になってしまうのが、地元開催のオリンピックというものなのだろう。
今回のレースを棄権する選択肢も当然あった。だが、「ここで逃げたら、苦しい時に逃げてしまう。プレッシャーに正面から向き合う」と判断して出場。結果的に、「ラストは悪い動きになりましたが、8分55秒くらいを出せればと思っていたので(悪くない)」と、自己評価する。明日の1500mにも出場予定。東京五輪まで、逃げることなく自分のスタイルを貫いていく。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.03
明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」
2025.12.02
世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞
2025.12.02
サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」
-
2025.12.01
-
2025.12.01
-
2025.11.28
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.03
明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」
明大競走部は、チームのホームページで12月1日からスタートした新体制を発表し、主将には短距離ブロックの神戸毅裕が就任した。 神戸は東京・明星学園高出身。高校時代はインターハイ南関東大会4×100mリレーで優勝したほか、U […]
2025.12.02
世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞
9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]
2025.12.02
サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」
ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]
2025.12.02
東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」
東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025