2026.06.16
滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。
インターハイ北信越地区大会(新潟、長野、富山、石川、福井)は6月18日から21日までの4日間、石川県金沢市の西部緑地公園陸上競技場で開催。5月下旬~6月上旬に行われた県大会などの戦績を踏まえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介する。
女子は短距離系種目において佐久長聖(長野)3年生精鋭カルテットが存在感が強い。100mは昨年のU18大会4位で11秒80がベストの中村波南、200m24秒25の宮澤希、400mは昨年のインターハイ7位で54秒37が自己記録を持つ鎌倉梨々華に加え、100mハードルで13秒63、400mハードルで59秒38の自己ベストを持つ阪真琴も、昨年のインターハイで両種目入賞(100mハードル8位、400mハードル3位)の実績を持つ。
この強力な4人は両リレーでも主力。4×100mは46秒06の北信越高校記録を持ち、4×400mは3分42秒40がベストで、昨年のインターハイではオール2年生で4位に入っている。両リレー制覇とそれぞれが3冠または4冠に挑む。坂は2年連続の4種目制覇がターゲットだ。
その4人のライバルとなるのが橋本蒼衣(金沢泉丘2石川)と藤田紗季(敦賀2福井)だ。100mで昨年の国民スポーツ大会少年B2位の橋本は県大会で11秒73、200mでも24秒19と、いずれも自己新をマークした。地元開催のため、地の利を生かして2冠なるか。リレーでは新潟県大会4×100mで46秒76を出した新潟明訓(新潟)がどこまで迫れるか。
100mハードルで昨年のU16大会2位の藤田は5月中旬の地元大会で高校歴代7位タイ、高2歴代4位タイ、北信越高校記録の13秒38をマークして躍進を遂げている。昨年の国スポ少年Bで4位入賞を果たしている走幅跳も今季5m94の自己ベストをマーク。昨年のU16大会、国スポ少年Bを制したライバルである6m05がベストの藤本茉優(星稜2)、今季5m86の大幅自己新で躍り出た古瀬麗愛(富山商2)らとの6m台バトルも期待し、2冠となるか。
中長距離も必見だ。800mでは県大会を2分07秒28の自己新で制した堤海遥(新潟第一2)は、2分06秒台がターゲット。25年ぶりの大会記録(2分07秒67)の更新と2連覇に加え、1500mとの2冠を狙う。3000mは昨年の都大路で2連覇メンバーの長野東(長野)の川上南海、今井玲那(ともに3年)、本田結彩(2年)は強力。県大会に続いて、上位独占するか。特に昨年のインターハイ6位で9分04秒22が自己記録を持つ川上は、条件次第で9年ぶり北信越高校記録(9分01秒36)の更新も見えてくる。
フィールド種目の敦賀コンビも注目。三段跳の佐々木悠陽(2年)は今季12m22の自己新をマークして台頭し、さらなるベスト更新を狙う。ハンマー投で今季出場した5試合の平均が52m80以上で記録の安定感を誇り、2連覇を狙う山本莉里(3年)も今季53m73の自己新をマーク。7年ぶりの北信越高校記録(56m09)の更新となるか。
男子は昨年のインターハイ100mを10秒00の高校記録、U18世界記録を樹立して制した清水空跳(星稜3石川)が、U20世界選手権やアジア大会を見据えつつシーズンを迎えたが、4~5月に痛めた脚が万全ではなかったこともあり、県大会を欠場。本命不在となったが、県大会を10秒46(+2.0)の自己新で制した元山尚紀(鯖江3)ら福井勢に勢いがある。元山は7m42がベストの走幅跳が専門だが、その2連覇と100mとの2冠を狙う。
5000m競歩で昨年のインターハイ8位の小幡千尋(飯田3長野)も注目選手の1人。今季出場したトラックレース全4戦すべて20分台前半をマークする安定感が光る。5月下旬に香港で行われたU20アジア選手権では、20分06秒73の自己新をマークして見事銅メダルを獲得。そのU20アジア選手権出場のため、県大会はシード権を行使し、今大会からインターハイ路線に登場する。本人は今季の戦績を踏まえ、高校史上9人目の19分台に手応えを感じており、条件次第はその高速レースを思い描いている。
400mハードルで県大会を50秒92の大幅自己新で連覇して波に乗る高野徳之(上伊那農3長野)は、男女合わせた全種目の中で最古の北信越高校記録(50秒87)を44年ぶりに破れるか。3000m障害は佐久長聖コンビが際立つ。ただ1人、8分台(8分54秒86)のベストを持つ赤坂直人(3年)、県大会を9分04秒42の自己新で赤坂(2位)に先着して制した橋本蒼平(2年)は県大会に続き、再びワン・ツーを飾れるか。
4×100m、4×400mの両リレーは新潟明訓がチームとしてはそれぞれ、3年ぶり、2年ぶりの優勝、20年ぶりの2冠をめざす。特に今季のチームベストが40秒47の4×100mリレーは、高校史上13校目の39秒台まで届くか。
投てき種目は白熱のハイレベルバトル必至だ。特にハンマー投の新潟の3年生ライバル2人に注目したい。昨年のu18大会4位で県大会を64m07の北信越高校新で制した帆刈暖登(新津工)は勝負どころの一発に強く、63m10がベストの荒井暖斗(新発田南)は記録の安定感を誇る。県大会は2位だったが尾てい骨を痛めた影響で60mに届かず。万全な状態ならば、両者そろって初の大台65mオーバーとなるか。
やり投で64m67がベストの内藤馨(長野日大通3)、62m13がベストの高栁圭汰(富山商3)らは大会記録(64m84)の更新を狙う。砲丸投で16m11がベストの門田育知(星稜3)はさらなるベスト更新となるか。
全国インターハイは7月30日から8月5日までの7日間、滋賀・平和堂HATOスタジアムで開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/永田真樹
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