◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分33秒で総合トップを占め、3年連続25回目の本戦出場を決めた。立教大は10時間36分56秒で4年連続31回目の本戦出場を決めた。
成績発表は最後の1枠。極度の緊張に包まれる中、関東学連幹事長の拡声器は「立教大学」をコールした。
選手たちは激しい喜びとともに、緊張が解かれヒザが崩れ地面に突っ伏せる選手もいた。1年前のトップ通過校が、まさかのしんがり通過。それもまたドラマを持ったチームだ。
当日の出走メンバーから馬場賢人(4年)が外れた。エースの馬場はユニバーシティゲームスへの遠征後、スロー調整を経て練習を積んできたが、「脚に痛みが生じたり、予選会前に調子が上がらなかったりしたので、コンディション不良という形で欠場しました」。馬場はそう明かす。
髙林祐介監督は「馬場の欠場を決めたのは1週間前です。(本戦の)シードを取りたいと言っている子たちなので、馬場に頼らずどれだけ戦えるかだよ、と話しました」と言う。
これまでと同様、全員が単独走。立大らしく積極的に入り、5km、10kmは総合トップで推移している。しかしほころびも見えた。10km地点で8人目の通過はもっとも早かったが、10人目は15番目。後半戦へ向けての苦戦が始まっていた。15km地点で総合4位に下がり、そこからが正念場だ。
チーム10番手が最終的には255位。早くに崩れかけた経過からは、ぎりぎり踏ん張ったと言えるだろう。それ以上に、上位戦線で奮闘する主力たちの「稼ぎ」が、通過をもぎ取った。
殊勲のチームトップは原田颯大(3年)。自己ベストを更新しての個人総合20位(日本人11位)「公園内からが勝負だと思っていたので、そこへ余裕を持って入れたことがよかったです」と、一皮向けた走り。とくに夏合宿以降の練習が充実しベースアップ。その力をレース前半に無駄遣いせず、後半に備えた。
その後は4年生の責任を力に変えた3人、國安広人、小倉史也、吉屋佑晟が相次いでゴール。その後続も終盤の失速を最小限に抑え、通過につなげた。
「やはりまだまだ、一人ひとり高めていかないと目標には近づけないことを肌で感じてくれたのかな」と髙林監督。前回のトップ通過を「力以上のものが出てしまった」としたうえで、今回の厳しい戦いで得たものに目を向ける。「ここで抱いた思いをいかに持続していくかです」。
どのチームにも「たられば」はあるが、馬場が入っていれば上位通過は可能だった。しんがり通過とはいえ、本戦への期待値が高い1校だ。
文/奥村 崇
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