2025.07.05
第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 1日目
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子走高跳は2m29を1回目に成功した真野友博(九電工)が、2022年の106回大会以来3年ぶり3度目のタイトルを手にした。
23年以来となる2m29をクリアし、思わずガッツポーズが飛び出した。20年に日本歴代4位タイの2m31を跳び、2022年のオレゴン世界選手権で8位入賞。世界トップの仲間入りを果たしかけたが、その後の2シーズンは助走に苦しみ足踏みが続いた。
しかし、今季は「ここ2年は納得のいく跳躍ができていませんでしたが、ようやく修正力もアップし、試合の中で工夫しながら跳べるようになりました」と話すように、不振から脱出。5月の静岡国際を制し、アジア選手権でも銀メダルに輝いている。
今大会では最初の高さとなった2m15は2度失敗したものの、続く2m20を1回でクリアし勢いに乗った。
「昨年までなら2m15で終わっていたかもしれませんが、助走もやっといい時の感覚が出てきました」と2m25を2回目、「一番いい跳躍だった」と2m29を1回で越え、2m33にもチャレンジした。「2回目は越えたと思いましたが、脚があたってしまいました」と悔しさをにじませるも、「跳べない高さではないと思えるようになった。赤松(諒一)さんに勝って優勝できたことは自信になります」と復活Vに満面の笑みを浮かべた。
一方、昨年のパリ五輪で5位入賞を果たし、今回で3連覇を目指していた赤松諒一(SEIBU PRINCE)は2m25を1回でクリアしてリードを奪うも、2m29で2度失敗。ラストチャンスとして世界選手権参加標準記録の2m33に挑んだが、成功には至らず2位に終わった。
長く悩まされる小指の疲労骨折の影響で、今季は出場試合をセーブしている赤松。日本選手権に向けては、「跳躍練習はほとんどしていませんが、ウエイトトレーニングやスプリントの練習でしっかり動ける状態で臨むことができた」というなかでの跳躍だった。連覇は逃したものの、「脚の状態を確認しながらでしたが2m25まで1回で越えることができ、2m33にも挑戦できて良かった」と淡々と振り返る。「昨年の段階では2m33はまだ一段上の高さだと感じていましたが、課題も見えてきた」と、収穫のある大会となった。
男子走高跳は出場権獲得のワールドランキングでターゲットナンバー(出場枠)内に6選手がひしめいていたが、長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が2m20で3位。3月の世界室内で入賞しており、代表入りに一歩前進した。
文/花木 雫
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