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2025.06.17

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2年生・井手友郎が200m20秒92で優勝!四学香川西が総合&マイルリレーで男女V、女子三段跳・大西が高1最高12m47/IH四国
2年生・井手友郎が200m20秒92で優勝!四学香川西が総合&マイルリレーで男女V、女子三段跳・大西が高1最高12m47/IH四国

25年インターハイ四国大会男子200mで優勝した井手友郎

◇インターハイ四国地区大会(6月14日~16日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)最終日

広島インターハイ出場をかけた四国地区大会の最終日3日目が行われ、男子200mは井手友郎(済美2愛媛)が高2歴代10位となる20秒92(+0.4)で優勝した。

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前日に行われた100mでも県高校記録となる10秒42の記録を持っていたが、予選で不正スタートとなって失格に。スタートのやり直しが決まった瞬間に失格を悟ったそうで、「頭が真っ白になりました」と頭を抱えていた。

だが、その直後に4×400mリレーの予選があり、「自分がくよくよしているとチームの雰囲気が悪くなる」と気持ちを切り替えて出走。大会最終日の200mでも力強い走りを見せた。

決勝は「少し怖い気持ちはあったんですけど、決勝は『もう行かなきゃ』と思っていました。ちゃんと(ピストルが)なってから出るということだけしか考えてなかったので、うまくハマったと思います」。得意の後半で突き放し、昨年10月に出した高1歴代最高の自己記録を0.04秒更新。伊藤海斗(新居浜東・愛媛)が持っていた21秒13の大会記録も7年ぶりに更新した。

「フライングがあって、グチャグチャな心の状況の中でもしっかり切り替えて、このタイムを出せたことは大きな価値があると思います」と胸を張った井手。インターハイでは優勝を目指して、3年生相手にも果敢に挑んでいく。

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地元・愛媛県勢が他の種目でも躍動。女子三段跳では大西海優(新居浜東1)が5回目に12m47(+1.8)を跳んで優勝。菅野穂乃(山形市商)が2023年にマークした12m34の高1歴代最高記録を13㎝更新した。

「うれしかったけど、あまり足が合わなかったので、もうちょっと跳びたかったです。12m60を狙っていました」と話しており、インターハイではさらなる大ジャンプを狙う。

女子200mでは北浦茉奈(宇和島東)が24秒79(-2.8)で1年生V。男子やり投で大西陸(松山北2)が55m34で制した。

このほか、男子5000mでは山本聖也(高知農3)が14分45秒50で快勝し、1500m(3分49秒36/大会新)と合わせて中長距離2冠を達成。女子3000mでも立石里央菜(城東2徳島)が9分39秒68で優勝、1500mとの2種目Vを達成した。女子砲丸投では昨年のインターハイ8位の林暖來春(生光学園2徳島)が13m31で制している。

学校対抗では男子が126点、女子が88点を獲得した四学香川西がともに優勝。最終日は男子三段跳を小坂羚叶(2年)が15m40(+2.6)の好記録で制したほか、4×400mリレーでも男女Vを果たした。

男子4×400mリレーは昨年に同校が出した3分13秒52の大会記録を3秒上回る3分10秒52をマーク。アンカーの酒井大輔(3年)は110mハードル(14秒06/-0.8)、400mハードル(50秒72)、4×100mリレー(39秒85)を含む4種目で大会新記録Vを達成した。女子4×400mリレーは3分49秒89で制覇。アンカーの松井詩乃(3年)は400m(54秒82)との2冠を獲得した。

大会優秀選手には男子棒高跳を大会新の5m20で制した井上直哉(阿南光3徳島)と、女子ハンマー投で53m98の大会新優勝を飾った永田陽菜乃(四学香川西3)がそれぞれ選出された。

全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/馬場遼

◇インターハイ四国地区大会(6月14日~16日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)最終日 広島インターハイ出場をかけた四国地区大会の最終日3日目が行われ、男子200mは井手友郎(済美2愛媛)が高2歴代10位となる20秒92(+0.4)で優勝した。 前日に行われた100mでも県高校記録となる10秒42の記録を持っていたが、予選で不正スタートとなって失格に。スタートのやり直しが決まった瞬間に失格を悟ったそうで、「頭が真っ白になりました」と頭を抱えていた。 だが、その直後に4×400mリレーの予選があり、「自分がくよくよしているとチームの雰囲気が悪くなる」と気持ちを切り替えて出走。大会最終日の200mでも力強い走りを見せた。 決勝は「少し怖い気持ちはあったんですけど、決勝は『もう行かなきゃ』と思っていました。ちゃんと(ピストルが)なってから出るということだけしか考えてなかったので、うまくハマったと思います」。得意の後半で突き放し、昨年10月に出した高1歴代最高の自己記録を0.04秒更新。伊藤海斗(新居浜東・愛媛)が持っていた21秒13の大会記録も7年ぶりに更新した。 「フライングがあって、グチャグチャな心の状況の中でもしっかり切り替えて、このタイムを出せたことは大きな価値があると思います」と胸を張った井手。インターハイでは優勝を目指して、3年生相手にも果敢に挑んでいく。 地元・愛媛県勢が他の種目でも躍動。女子三段跳では大西海優(新居浜東1)が5回目に12m47(+1.8)を跳んで優勝。菅野穂乃(山形市商)が2023年にマークした12m34の高1歴代最高記録を13㎝更新した。 「うれしかったけど、あまり足が合わなかったので、もうちょっと跳びたかったです。12m60を狙っていました」と話しており、インターハイではさらなる大ジャンプを狙う。 女子200mでは北浦茉奈(宇和島東)が24秒79(-2.8)で1年生V。男子やり投で大西陸(松山北2)が55m34で制した。 このほか、男子5000mでは山本聖也(高知農3)が14分45秒50で快勝し、1500m(3分49秒36/大会新)と合わせて中長距離2冠を達成。女子3000mでも立石里央菜(城東2徳島)が9分39秒68で優勝、1500mとの2種目Vを達成した。女子砲丸投では昨年のインターハイ8位の林暖來春(生光学園2徳島)が13m31で制している。 学校対抗では男子が126点、女子が88点を獲得した四学香川西がともに優勝。最終日は男子三段跳を小坂羚叶(2年)が15m40(+2.6)の好記録で制したほか、4×400mリレーでも男女Vを果たした。 男子4×400mリレーは昨年に同校が出した3分13秒52の大会記録を3秒上回る3分10秒52をマーク。アンカーの酒井大輔(3年)は110mハードル(14秒06/-0.8)、400mハードル(50秒72)、4×100mリレー(39秒85)を含む4種目で大会新記録Vを達成した。女子4×400mリレーは3分49秒89で制覇。アンカーの松井詩乃(3年)は400m(54秒82)との2冠を獲得した。 大会優秀選手には男子棒高跳を大会新の5m20で制した井上直哉(阿南光3徳島)と、女子ハンマー投で53m98の大会新優勝を飾った永田陽菜乃(四学香川西3)がそれぞれ選出された。 全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/馬場遼

インターハイ四国大会優勝者一覧をチェック!

●男子 100m 萩原慧(四学香川西3香川) 10秒49(+1.0)=大会新 200m 井手友郎(済美2愛媛) 20秒92(+0.4)=大会新 400m 吉川昇吾(高松東3香川) 48秒10 800m 三好悠太(宇和2愛媛) 1分53秒96 1500m 山本聖也(高知農3高知) 3分49秒36=大会新 5000m 山本聖也(高知農3高知) 14分45秒50 110mH 酒井大輔(四学香川西3香川) 14秒06(-0.8)=大会新 400mH 酒井大輔(四学香川西3香川) 50秒72=大会新 3000m障害 志賀陽輝(今治北3愛媛) 9分22秒40 5000m競歩 池畠良汰(高知工3高知) 22分49秒33 4×100mR 四学香川西(香川) 39秒85=大会新 4×400mR 四学香川西(香川) 3分10秒52=大会新 走高跳 三谷陸人(高松2香川) 2m04 棒高跳 井上直哉(阿南光3徳島) 5m20=大会新 走幅跳 長井耕太郎(松山北3愛媛) 7m21(+2.0) 三段跳 小坂羚叶(四学香川西2香川) 15m40(+105) 砲丸投 山下巧翔(四学香川西3香川) 14m93 円盤投 樋笠翔真(四学香川西3香川) 45m34 ハンマー投 松本圭汰(FC今治明徳3愛媛) 61m40 やり投 大西陸(松山北2愛媛) 55m34 八種競技 大澤仁(丸亀3香川) 5252点 学校対抗 四学香川西(香川) 126点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 河野由奈(済美3愛媛) 11秒77(+2.1) 200m 北浦茉奈(宇和島東1愛媛) 24秒79(-2.8) 400m 松井詩乃(四学香川西3香川) 54秒82 800m 北嶋さくら(済美3愛媛) 2分11秒49 1500m 立石里央菜(城東2徳島) 4分31秒81 3000m 立石里央菜(城東2徳島) 9分39秒68 100mH 百々杏爽葉(徳島市立3徳島) 14秒33(-1.3) 400mH 木下未亜(松山東2愛媛) 62秒03 5000m競歩 川上栞奈(高知小津3高知) 27分24秒09 4×100mR 高知農(高知) 46秒32=四国高校新、大会新 4×400mR 四学香川西(香川) 3分49秒89 走高跳 上田伊織(松山工) 1m65 棒高跳 鈴木夢桜(高知3高知) 3m50 走幅跳 岡林結衣(高知農1高知) 5m89(+3.0) 三段跳 大西海優(新居浜東1愛媛) 12m47(+1.8) 砲丸投 林暖來春(生光学園2徳島) 13m31 円盤投 松原奏空(生光学園2徳島) 42m78 ハンマー投 永田陽菜乃(四学香川西3香川) 53m98=大会新 やり投 坂井杏月(松山西中等3愛媛) 44m81 七種競技 赤松仁香(聖カタリナ2愛媛) 4397点 学校対抗 四学香川西(香川) 88点 

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