HOME 国内

2025.04.29

やり投80mオーバー3人!﨑山雄太が自己2番目の82m96「ステップになる」/織田記念
やり投80mオーバー3人!﨑山雄太が自己2番目の82m96「ステップになる」/織田記念

25年織田記念男子やり投で80mオーバー3人の熱戦を制した﨑山雄太(愛媛競技力本部)

◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)

日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、男子やり投は﨑山雄太(愛媛競技力本部)が自己2番目の82m96を投げて優勝した。

パリ五輪代表のディーン元気(ミズノ)が不在でも、超ハイレベルな争いが繰り広げられた。2回目に22年オレゴン、23年ブダペスト世界選手権代表の小椋健司(エイジェックスポーツ)が80m69を投げると、3回目に長沼元(スズキ)が自身初の大台となる80m58を放つ。

広告の下にコンテンツが続きます

「火がついた」という﨑山が、5回目に80m87を投げ、最終6回目に82m96のビッグスローが飛び出した。

「記録は納得」と言うも、「3本目までにあの投てきができれば満足度は高かったかな」と振り返る。「もう少し絞りたい」と言うが、身体も絞りつつ、上半身は引き締まった筋肉が目につく。23年ブダペスト世界選手権代表だが、その頃に右脛の疲労骨折が判明。本番では記録なしに終わっている。

「もう痛みどうこうではなく、付き合っている」と完治はしないが、怪我の功名か「左脚への体重移動など今の状況での投げをしながら戦えている」。今季はニュージーランドでも80mオーバーを見せており「こうすれば飛ぶというのがわかってきた」と安定感を増している。

ここからはセイコーゴールデングランプリやアジア選手権などビッグマッチが控え、「手応えがあります。標準くらい飛ばしたい」と85m50の東京世界選手権参加標準記録を見据えていく。

2位の小椋も2度の80mオーバーに「調子が上がってきた。腕投げにならずにしっかりやりを引いて投げられるように修正した」と振り返り、「国内で80mをそろえて東京世界選手権に」とロードマップを思い描く。

3位の長沼は4回目以降は腰の違和感もあり「我慢してパスしました」。国士大時代の19年に79m99をスロー。そこから5年半ぶりにようやく大台に到達し「長かった。呪縛から解き放たれました。あきらめずにやってきて良かった」と感慨深げ。「できる限りのことを全力でやっていきたい」と東京世界選手権出場に向かっていく。

◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、男子やり投は﨑山雄太(愛媛競技力本部)が自己2番目の82m96を投げて優勝した。 パリ五輪代表のディーン元気(ミズノ)が不在でも、超ハイレベルな争いが繰り広げられた。2回目に22年オレゴン、23年ブダペスト世界選手権代表の小椋健司(エイジェックスポーツ)が80m69を投げると、3回目に長沼元(スズキ)が自身初の大台となる80m58を放つ。 「火がついた」という﨑山が、5回目に80m87を投げ、最終6回目に82m96のビッグスローが飛び出した。 「記録は納得」と言うも、「3本目までにあの投てきができれば満足度は高かったかな」と振り返る。「もう少し絞りたい」と言うが、身体も絞りつつ、上半身は引き締まった筋肉が目につく。23年ブダペスト世界選手権代表だが、その頃に右脛の疲労骨折が判明。本番では記録なしに終わっている。 「もう痛みどうこうではなく、付き合っている」と完治はしないが、怪我の功名か「左脚への体重移動など今の状況での投げをしながら戦えている」。今季はニュージーランドでも80mオーバーを見せており「こうすれば飛ぶというのがわかってきた」と安定感を増している。 ここからはセイコーゴールデングランプリやアジア選手権などビッグマッチが控え、「手応えがあります。標準くらい飛ばしたい」と85m50の東京世界選手権参加標準記録を見据えていく。 2位の小椋も2度の80mオーバーに「調子が上がってきた。腕投げにならずにしっかりやりを引いて投げられるように修正した」と振り返り、「国内で80mをそろえて東京世界選手権に」とロードマップを思い描く。 3位の長沼は4回目以降は腰の違和感もあり「我慢してパスしました」。国士大時代の19年に79m99をスロー。そこから5年半ぶりにようやく大台に到達し「長かった。呪縛から解き放たれました。あきらめずにやってきて良かった」と感慨深げ。「できる限りのことを全力でやっていきたい」と東京世界選手権出場に向かっていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.22

積水化学が2XUとサプライヤー契約締結!11/23クイーンズ駅伝から新ユニフォーム着用

コンプレッションウェアなどを展開する「2XU」は11月21日、積水化学女子陸上競技部とサプライヤー契約を締結したことを発表した。 所属選手に公式ユニフォームやトレーニング用ウェア、パフォーマンスをサポートするコンプレッシ […]

NEWS 村竹ラシッドが中山大障害の表彰プレゼンターに!12/27レース後ウィナーズサークルに登場

2025.11.22

村竹ラシッドが中山大障害の表彰プレゼンターに!12/27レース後ウィナーズサークルに登場

日本中央競馬会(JRA)は12月27日に中山競馬場で行われるG1レース「中山大障害」で、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)が表彰プレゼンターを務めることを発表した。 中山大障害は、障害レースの1年の総決算的レー […]

NEWS 編集部コラム「柔らかい顔に」

2025.11.21

編集部コラム「柔らかい顔に」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

2025.11.21

「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

第102回箱根駅伝まで約40日となった11月21日、大会の機運を高めるイベント「第102回箱根駅伝シンポジウム」が、都内で開催された。 今回のメインテーマは「世界を駆ける~箱根路が育む挑戦~」。昨年のパリ五輪、9月の東京 […]

NEWS 都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

2025.11.21

都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

全国高校駅伝(12月21日/京都)の地区代表を懸けた地区高校駅伝が明日11月22日に関東(北関東、南関東/埼玉・熊谷スポーツ文化公園)で、あさって23日には東海(三重・三重高前発着コース)で行われる。これで、地区高校駅伝 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top