HOME 国内

2025.03.02

安藤友香「後半苦しくなった」も日本人トップ シリーズ暫定首位で世界陸上へ前進/東京マラソン
安藤友香「後半苦しくなった」も日本人トップ シリーズ暫定首位で世界陸上へ前進/東京マラソン

東京マラソン2025で日本人トップの11位に入った安藤友香(しまむら)

◇東京マラソン2025(3月2日/東京都庁~東京駅前・行幸通り)

東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の東京マラソンが行われ、女子はストゥメ・アセファ・ケベデ(エチオピア)が2時間16分31秒で連覇を達成した。

日本人トップの11位に入ったのが安藤友香(しまむら)。2時間23分37秒をマークしたことで、東京世界選手権代表選考条件の一つであるJMCシリーズのランキングで鈴木優花(第一生命グループ)を抜いて暫定トップに立つ見込みで、2017年ロンドン以来となる世界選手権マラソン代表入り前進した。

広告の下にコンテンツが続きます

「2時間19分台を狙える練習はできていた」という安藤。「前半はペースメーカーさんが良いペースで引っ張ってくださいました」と言うように、ハーフも1時間10分06秒で順調に通過した。

ただ、気温も上がり、日差しが強くなったこともあり「後半は脚が止まって本当に苦しい走りになってしまいました。もう少し事前の準備や給水など対策を見直さないといけない。悔しいです」と唇を噛む。

2時間26分台をあたりでJMCシリーズのランキングトップ浮上が見えるなか、あまり考えずに「前だけを見て走りました」と、あくまで記録を狙ってひた走ったという。

来週に控える名古屋ウィメンズマラソンの結果次第だが、これで世界選手権に近づいた安藤は、何度も「感謝」という言葉を口にする。

愛知・豊川高卒業後は、チームミズノアスレティック、時之栖、スズキ浜松AC(現・スズキ)と所属先を転々とし、17年の名古屋ウィメンズでは初マラソン日本最高の2時間21分36秒で2位となり、同年の世界選手権に出場した。19年にワコール、昨年春にしまむらへ。その間で練習の土台を作りながら、それぞれの場所・指導者のエッセンスを少しずつ肉付けしてきた。

マラソン代表を狙った東京五輪は夢かなわずも、10000mで代表入り。そしてついに、昨年の名古屋で2時間21分18秒と7年ぶりに自己記録を更新。「これまで支えてくださった方々のお陰。感謝の気持ちを持ってこれからも試行錯誤しながら頑張ります」。

世界選手権代表入りができれば、「今日のような失敗をしないようにできる限りの準備をして最高の状態で迎えられるようにしたいです」と力を込めた。

◇東京マラソン2025(3月2日/東京都庁~東京駅前・行幸通り) 東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の東京マラソンが行われ、女子はストゥメ・アセファ・ケベデ(エチオピア)が2時間16分31秒で連覇を達成した。 日本人トップの11位に入ったのが安藤友香(しまむら)。2時間23分37秒をマークしたことで、東京世界選手権代表選考条件の一つであるJMCシリーズのランキングで鈴木優花(第一生命グループ)を抜いて暫定トップに立つ見込みで、2017年ロンドン以来となる世界選手権マラソン代表入り前進した。 「2時間19分台を狙える練習はできていた」という安藤。「前半はペースメーカーさんが良いペースで引っ張ってくださいました」と言うように、ハーフも1時間10分06秒で順調に通過した。 ただ、気温も上がり、日差しが強くなったこともあり「後半は脚が止まって本当に苦しい走りになってしまいました。もう少し事前の準備や給水など対策を見直さないといけない。悔しいです」と唇を噛む。 2時間26分台をあたりでJMCシリーズのランキングトップ浮上が見えるなか、あまり考えずに「前だけを見て走りました」と、あくまで記録を狙ってひた走ったという。 来週に控える名古屋ウィメンズマラソンの結果次第だが、これで世界選手権に近づいた安藤は、何度も「感謝」という言葉を口にする。 愛知・豊川高卒業後は、チームミズノアスレティック、時之栖、スズキ浜松AC(現・スズキ)と所属先を転々とし、17年の名古屋ウィメンズでは初マラソン日本最高の2時間21分36秒で2位となり、同年の世界選手権に出場した。19年にワコール、昨年春にしまむらへ。その間で練習の土台を作りながら、それぞれの場所・指導者のエッセンスを少しずつ肉付けしてきた。 マラソン代表を狙った東京五輪は夢かなわずも、10000mで代表入り。そしてついに、昨年の名古屋で2時間21分18秒と7年ぶりに自己記録を更新。「これまで支えてくださった方々のお陰。感謝の気持ちを持ってこれからも試行錯誤しながら頑張ります」。 世界選手権代表入りができれば、「今日のような失敗をしないようにできる限りの準備をして最高の状態で迎えられるようにしたいです」と力を込めた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]

NEWS 2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

2025.12.08

2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]

NEWS 女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

2025.12.08

女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]

NEWS 全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定

2025.12.08

全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定

12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]

NEWS 3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表

2025.12.08

3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表

米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top