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2024.10.27

川野将虎 2時間21分47秒の世界新記録で圧勝 3大会連続世界陸上代表に内定! 2位・丸尾知司も派遣設定記録突破/日本選手権35km競歩
川野将虎 2時間21分47秒の世界新記録で圧勝 3大会連続世界陸上代表に内定! 2位・丸尾知司も派遣設定記録突破/日本選手権35km競歩

24年日本選手権20km競歩に出場した川野将虎

男子35km世界歴代10傑

2.21.47 川野将虎(日本)    2024.10.27
2.22.55 賀 相 紅(中国)    2023. 3. 4
2.23.13 野田明宏(日本)    2023. 4.16
2.23.14 M.スタノ(イタリア)  2022. 7.24
2.23.44 P.カールストレーム(スウェーデン) 2022. 7.24
2.24.19 S.コジェヴニコフ(ロシア)2023. 2.13
2.24.24 丸尾知司(日本)    2024.10.27
2.24.25 S.バクリン(ロシア)  2009. 3. 1
2.24.30 A.マルティン(スペイン)2023. 8.24
2.24.34 B.ピンタド(エクアドル)2023. 8.24
※世界最高記録
2.21.31 V.カナイキン(ロシア) 2006. 2.19

◇第108回日本選手権35km競歩(10月27日/山形県高畠町) 日本選手権35km競歩が行われ、男子は川野将虎(旭化成)が2時間21分47秒の世界新記録で優勝を飾った。今大会は来年9月に開催される東京世界選手権の選考会を兼ねており、日本陸連が定めた派遣設定記録(2時間26分00秒)も上回ったことで、代表に即時内定した。 川野のほか、丸尾知司(愛知製鋼)、髙橋和生(ADワークスグループ)、勝木隼人(自衛隊体育学校)と五輪代表経験者がそろった今大会。スタート直後から勝木や丸尾がハイペースで牽引し、5kmを20分30秒で通過する。10kmでは早くも勝木、丸尾、川野、髙橋、吉川絢斗(サンベルクス)の5人に先頭集団が絞られた。 その後も1kmを4分を少し超えるペースで推移し、23km過ぎからは川野と丸尾のマッチレースとなる。激しいつばぜり合いが続いたが、28km過ぎに川野がスパートを仕掛けると一気に差が広がっていった。 その後もペースを維持した川野は、従来のアジア記録(2時間22分55秒)、日本記録(2時間23分13秒)を大幅に更新。また、35km競歩は22年から世界選手権の正式種目となり、世界陸連は23年1月以降に「2時間22分以内の認定タイムが出された場合、世界記録と認定される」と公表しており、今回の川野の記録が初めて世界記録として認定されることになった。同種目においては06年にV.カナイキン(ロシア)が2時間21分31秒をマークしているものの、世界記録に必要な条件が満たされていなかったとして世界最高記録扱いとなっている。 また、2位の丸尾も2時間24分24秒と世界選手権派遣設定を突破し、代表入りをアピール。以下、髙橋が2時間26分18秒で3位、勝木が2時間26分20秒で4位、村山裕太郎(富士通)が2時間28分34秒で続いた。 女子は30km過ぎに先頭に立った渕瀬真寿美(建装工業)が2時間52分38秒で優勝。世界陸連が定めた世界選手権の参加標準記録(2時間48分00秒)の突破はならなかった。 第108回日本選手権35km競歩は当初4月に石川県輪島市で開催予定だったが、震災の影響で全日本35km競歩高畠大会との併催で実施された。

【動画】日本選手権35km競歩男子で優勝した川野将虎

男子35km世界歴代10傑

2.21.47 川野将虎(日本)    2024.10.27 2.22.55 賀 相 紅(中国)    2023. 3. 4 2.23.13 野田明宏(日本)    2023. 4.16 2.23.14 M.スタノ(イタリア)  2022. 7.24 2.23.44 P.カールストレーム(スウェーデン) 2022. 7.24 2.24.19 S.コジェヴニコフ(ロシア)2023. 2.13 2.24.24 丸尾知司(日本)    2024.10.27 2.24.25 S.バクリン(ロシア)  2009. 3. 1 2.24.30 A.マルティン(スペイン)2023. 8.24 2.24.34 B.ピンタド(エクアドル)2023. 8.24 ※世界最高記録 2.21.31 V.カナイキン(ロシア) 2006. 2.19

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