◇佐賀国民スポーツ大会(10月11~15日/佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム)1日目
佐賀国民スポーツ大会の1日目が行われ、少年種別の100m準決勝は追い風にも恵まれ、好記録が続出した。
少年男子Bの1組では菅野翔唯(群馬・東農大二高1)が、10秒37(+1.3)で全体トップ。2014年にサニブラウン・アブデル・ハキーム(現・東レ)がマークした10秒45の大会記録を塗り替えた。「いい風が吹いていたので、10秒2台を狙っていました。決勝は力まずにとにかく自分の走りをして1位を取りにいきたいです」と集中していた。
2組ではインターハイ2位の清水空跳(石川・星稜高1)が10秒41(+1.4)、3組では荒谷匠人(広島・近大東広島高1)が10秒45(+1.2)。清水は「タイムはそれなりだったのですが、後半失速気味になってしまいました」と反省を口にする。
少年女子Aでは、1組(+2.0)で杉本心結(千葉・市立船橋高3)が高校歴代4位の11秒51でトップ通過すると、田中里歩(埼玉・伊奈総合高2)が同5位、高2歴代2位の11秒52、山崎心愛(北海道・旭川志峯高2)が高校歴代6位タイ、高2歴代3位の11秒54で続く。杉本は「自分が1番じゃないと思っていたので、ビックリしています」と目を丸くした。
2組では前田さくら(鳥取・鳥取敬愛高2)が11秒60(+1.5)、3組(+1.1)ではインターハイ女王の小針陽葉(静岡・富士市立高3)が11秒54、松本真奈(広島・広島皆実高2)が11秒59を叩き出している。
少年男子Aでは追い風参考ながら10秒1台が連発。インターハイVの西岡尚輝(大阪・東海大仰星高3)は10秒10(+2.8)、濱椋太郎(東京・目黒日大高3)は10秒11(+3.2)、U20世界選手権代表の小室歩久斗(茨城・つくば秀英高3)は10秒17(+3.5)だった。
いずれも決勝は12日に実施。条件次第ではあるが、勝負とともに記録にも注目が集まる。
このほか、成年男子では砲丸投で日本記録を持つ奥村仁志(福井・センコー)が18m78の大会新で優勝し、やり投は2023年ブダペスト世界選手権代表の小椋健司(栃木・エイジェックスポーツ)が79m19で逆転V。成年女子棒高跳は村田蒼空(群馬・筑波大)が4m10で競り勝った。
少年女子共通三段跳は山﨑りりや(徳島・鳴門渦潮高3)が13m03(+1.7)のU20日本新、高校新をマーク。同Aやり投は鈴木彩夏(大阪・大体大浪商高2)が51m82で優勝を飾り、少年男子B走幅跳は長谷部光輝(岐阜・RIXPERT)7m21(+0.3)で制している。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
2025.04.30
女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権
4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)