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2024.09.22

400mH・山本亜美が56秒35の大会新V 京都橘高の後輩・瀧野未来とワン・ツー!!/日本IC
400mH・山本亜美が56秒35の大会新V 京都橘高の後輩・瀧野未来とワン・ツー!!/日本IC

24年日本インカレ女子400mHでワン・ツーを果たした立命大の山本亜美(右)と瀧野未来

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目

日本インカレの4日目が行われ、女子400mハードルは山本亜美(立命大)が56秒35の大会新記録で優勝した。同じ立命大のルーキー・瀧野未来が57秒45で2位に続いた。

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えんじ色に白いRが描かれたユニフォームを着て、同じ舞台で走る最初で最後のレース。同じ京都橘高出身で3学年違いの先輩、後輩がぶつかった。

しかし、強さを見せたのは日本選手権4連覇を誇る“先輩”の山本。追い風が吹くバックストレートは「前半から攻めていこうと思っていました」と快調。「しっかりタイムを狙う走りがしたかった」と最後の直線に入った時点で、大幅にリードを奪っていた。

56秒35という記録については、「ここで学生新出したら、かっこいいなと心の中で思っていました。55秒台が出たらなあと思ったけど」とやや悔しげ。ただ、昨年は決勝に進みながらケガで無念の棄権に終わっていた。「去年があったから勝てたと思います。インカレは特別で、日本選手権とはまた違う喜びです」。

追う“後輩”の瀧野は序盤から乗り切れず、やや遅れを取っていたものの、最後の最後で2位に浮上。山本には1秒以上の差をつけられ、瀧野は「自分の実力不足を感じました」と素直に話した。

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ともに京都橘高ではインターハイ優勝を経験。しかし、3学年違いで高校生活をともに過ごすことはなかった。今春に瀧野が立命大に入学したが、4月の京都インカレ後に左足首を痛めて出遅れていたため、同じユニフォームを着て勝負するのは今回が最初で最後となっていた。

頼もしい後輩の存在に、「私が一番負けそうな後輩です」と笑った山本。瀧野は「ワン・ツーはめっちゃうれしいです。もっと近づいて勝てるように頑張りたいです」と大きな刺激を受けていた。

同じユニフォームを着て戦えたのは今季のみだったが、2人の物語にまだまだ続きがある。

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目 日本インカレの4日目が行われ、女子400mハードルは山本亜美(立命大)が56秒35の大会新記録で優勝した。同じ立命大のルーキー・瀧野未来が57秒45で2位に続いた。 えんじ色に白いRが描かれたユニフォームを着て、同じ舞台で走る最初で最後のレース。同じ京都橘高出身で3学年違いの先輩、後輩がぶつかった。 しかし、強さを見せたのは日本選手権4連覇を誇る“先輩”の山本。追い風が吹くバックストレートは「前半から攻めていこうと思っていました」と快調。「しっかりタイムを狙う走りがしたかった」と最後の直線に入った時点で、大幅にリードを奪っていた。 56秒35という記録については、「ここで学生新出したら、かっこいいなと心の中で思っていました。55秒台が出たらなあと思ったけど」とやや悔しげ。ただ、昨年は決勝に進みながらケガで無念の棄権に終わっていた。「去年があったから勝てたと思います。インカレは特別で、日本選手権とはまた違う喜びです」。 追う“後輩”の瀧野は序盤から乗り切れず、やや遅れを取っていたものの、最後の最後で2位に浮上。山本には1秒以上の差をつけられ、瀧野は「自分の実力不足を感じました」と素直に話した。 ともに京都橘高ではインターハイ優勝を経験。しかし、3学年違いで高校生活をともに過ごすことはなかった。今春に瀧野が立命大に入学したが、4月の京都インカレ後に左足首を痛めて出遅れていたため、同じユニフォームを着て勝負するのは今回が最初で最後となっていた。 頼もしい後輩の存在に、「私が一番負けそうな後輩です」と笑った山本。瀧野は「ワン・ツーはめっちゃうれしいです。もっと近づいて勝てるように頑張りたいです」と大きな刺激を受けていた。 同じユニフォームを着て戦えたのは今季のみだったが、2人の物語にまだまだ続きがある。

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