HOME 国内、大学

2024.09.21

早大が4×100mRで38秒45の学生新! アンカー井上直紀「もらった瞬間、行けるという思いだけ」/日本IC
早大が4×100mRで38秒45の学生新! アンカー井上直紀「もらった瞬間、行けるという思いだけ」/日本IC

24年日本インカレ男子4×100mRで逆転優勝した早大のアンカー井上直紀(右)

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)3日目

日本インカレの3日目が行われ、男子4×100mリレーは早大が38秒45の学生新記録で4年ぶりの優勝を飾った。従来の学生記録は2010年に中大がマークした38秒54で、38秒47で2位だった東洋大もその記録を上回った。

広告の下にコンテンツが続きます

ドラマは最後に待っていた。各校の集団応援のボルテージが高まる中で、早大のアンカー井上直紀が先行する東洋大を猛追する。「(バトンを)もらった瞬間に、行けるという思いだけでした。走りはあまり覚えていません」。

ほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けたが、「自分では差した実感がありました」と井上。電光掲示板に早大の優勝と、38秒45の記録が表示されると、場内は大きな歓声に包まれた。

関東インカレで1走を担った髙須楓翔にアクシデントがあり、8月から1走の準備をしてきた大竹春樹。決勝では足長を予選を少し伸ばしたが「自分の走りが良くて、攻めたバトンでうまくつなげました」と好走する。「自分のできる100%で走り切れた」と言う2走・千田杜真寿はやや東洋大・栁田大輝に先行された。

3走の関口裕太は「カーブで勝負できる走りを徹底的に追求してきました」と話し、「ここにピークを合わすことができて良かった」と東洋大との差を詰め、最後の逆転劇へとつなげた。

広告の下にコンテンツが続きます

今季は関東インカレと日本インカレ、日本選手権の“3冠”が目標。「勝った“ギフト”として、記録がついてきました。日本選手権リレーでも優勝できるように頑張っていきたいです
。2週間後、国立の舞台で有終の美を飾ってみせる。

一方、序盤から先行しながら逆転を許した東洋大。2走の栁田は「学生記録を出して優勝できないのは、僕らはまだ足りなかったし、早稲田が一枚上手だったと思います」と素直に受け止める。ただ、2~4走の3人が来年も残り、「さらに超えていけるようなチームを作っていきたいです」と誓った。

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)3日目 日本インカレの3日目が行われ、男子4×100mリレーは早大が38秒45の学生新記録で4年ぶりの優勝を飾った。従来の学生記録は2010年に中大がマークした38秒54で、38秒47で2位だった東洋大もその記録を上回った。 ドラマは最後に待っていた。各校の集団応援のボルテージが高まる中で、早大のアンカー井上直紀が先行する東洋大を猛追する。「(バトンを)もらった瞬間に、行けるという思いだけでした。走りはあまり覚えていません」。 ほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けたが、「自分では差した実感がありました」と井上。電光掲示板に早大の優勝と、38秒45の記録が表示されると、場内は大きな歓声に包まれた。 関東インカレで1走を担った髙須楓翔にアクシデントがあり、8月から1走の準備をしてきた大竹春樹。決勝では足長を予選を少し伸ばしたが「自分の走りが良くて、攻めたバトンでうまくつなげました」と好走する。「自分のできる100%で走り切れた」と言う2走・千田杜真寿はやや東洋大・栁田大輝に先行された。 3走の関口裕太は「カーブで勝負できる走りを徹底的に追求してきました」と話し、「ここにピークを合わすことができて良かった」と東洋大との差を詰め、最後の逆転劇へとつなげた。 今季は関東インカレと日本インカレ、日本選手権の“3冠”が目標。「勝った“ギフト”として、記録がついてきました。日本選手権リレーでも優勝できるように頑張っていきたいです 。2週間後、国立の舞台で有終の美を飾ってみせる。 一方、序盤から先行しながら逆転を許した東洋大。2走の栁田は「学生記録を出して優勝できないのは、僕らはまだ足りなかったし、早稲田が一枚上手だったと思います」と素直に受け止める。ただ、2~4走の3人が来年も残り、「さらに超えていけるようなチームを作っていきたいです」と誓った。

男子4×100mR学生歴代10傑をチェック!

■男子4×100mR学生歴代10傑(大学別) 38.45 早 大 2024. 9.21 (大竹,千田,関口,井上) 38.47 東洋大 2024. 9.21 (重谷,栁田,成島,大石) 38.54 中 大 2010. 5.22 (畠山,川面,河合,飯塚) 38.57 東海大 2001. 9.29 (宮﨑,末續,藤本,奥迫) 38.58 筑波大 2019. 9.12 (中野,山下,東田,齊藤) 38.72 日 大 2022. 5.19 (塚口,三田寺,鈴木,一瀬) 38.79 法 大 2015.10.24 (西垣,大瀨戸,矢野,長田) 38.82 近 大 2021.11. 3 (髙木,川西,山口,上山) 38.86 順 大 2019. 9.13 (泉谷,木下,犬塚,北川) 38.91 関 大 2023. 5.25 (宮内,松井,濱田,山田)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

NEWS 1500m黒田六花が初V!「悩んだ時期もあったけと…」男子4継は日大東北が大会タイで制す/IH東北

2025.06.15

1500m黒田六花が初V!「悩んだ時期もあったけと…」男子4継は日大東北が大会タイで制す/IH東北

◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)2日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の2日目が行われ、女子1500mは黒田六花(仙台育英2宮城)が4分18秒73で初優勝 […]

NEWS 八種・宮下輝一が雨の中で6272点の高校新「気持ちを強く持っていた」女子100mは對馬、400mHはガードナV/IH南関東

2025.06.15

八種・宮下輝一が雨の中で6272点の高校新「気持ちを強く持っていた」女子100mは對馬、400mHはガードナV/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の2日目が行われ、男子八種競技の宮下輝一(市船橋3千葉)が627 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top