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【展望】2020全国中学生大会みどころ(男子編)


全中は中止となったが、日産スタジアムで「全国中学生大会2020」が開催される

 10月16日~18日に「全国中学生大会2020」が、日本選手権リレー、全国高校リレーと併催で神奈川県横浜市の日産スタジアムで行われる。当初は「U16陸上競技大会」として、高校1年生の早生まれ選手を含めて、選手の生年ごとに区分して実施する予定だったが、8月の全中(三重・伊勢)が中止になったことから、その代替大会とするため参加資格が変更された。年齢区分もなく、今年の「中学生日本一」を決める大会となった。
中学生にとっては今年唯一の全国大会となる大会で活躍が期待される各種目の有力選手を紹介していく。

中学生最速スプリンターは?

 中学最速を決める100mは今年も有力選手がそろう。その中でも昨年のジュニア五輪C100m覇者の藤井清雅(君津3千葉)が頭1つ抜け出た存在だ。藤井は8月に国立競技場で行われたライジングスター陸上で中学歴代5位タイの10秒68(+1.0)をマーク。全国では0.01秒まで迫った千葉県中学記録(10秒67)をターゲットに掲げる。藤井を追うのは10秒71の千田海人(花巻3岩手)と10秒77の水野琉之介(浦町3青森)の東北勢か。

昨年のジュニア五輪C100m覇者の藤井清雅(君津3千葉)

 200mは昨年、ともに中2歴代6位となる22秒17で並び、全中で準決勝に進出している津田伊万(金石3石川)と森本宗介(川口西3埼玉)が有力。津田は今季22秒09までタイムを伸ばしており、21秒台と日本一を狙う。
 400mでは今季ただ1人の49秒台となる49秒54をマークしている竹下紘夢(郷ノ浦3長崎)が1歩リード。9月までに3レースを走っていずれも49秒台と安定感があり、頂点に一番近い存在だ。7月に今季2位の50秒17の記録を出した平川慧(あげな3沖縄)は9月27日の全沖縄ジュニア競技会200mで追い風参考ながら21秒75(+2.4)をマークしたスピードが持ち味。
 800mの今季ランキングトップは1分54秒74の坂元龍晟(舞鶴3鹿児島)。昨年までのベストは2分03秒68にすぎなかったが、一気に頂点を狙う。また、今年は2年生も有力選手が現れた。川口峻太朗(京山・岡山)が1分56秒37、吉澤登吾(桐朋・東京)が1分57秒34とすでに中2歴代10傑に入るタイムを出しており、さらなる記録更新を目指す。
 1500mでは8月のライジグスター陸上で吉倉ナヤブ直希(草加3埼玉) が4分02秒67の今季トップタイムで優勝し、0.01秒差で寺田向希(立川五3東京)が続いた。自己記録では2人がリードする。
 3000mも選手の実力が拮抗している。ランキングトップは8分35秒75の玉目陸(出水3鹿児島)で、今年1月の都道府県対抗男子駅伝でも上級生を相手に2区区間24位タイと健闘した。同じ区間で玉目を上回る区間20位を占めた谷本昂士郎(田布施3山口)も9月に8分42秒85をマークしている。
 110mハードルの優勝候補は昨年ジュニア五輪Bで2年生として唯一入賞(8位)を果たした渕上翔太(八屋3福岡)。8月に中学歴代8位となる13秒90(+0.6)を出すなど好調。自己記録では14秒1台で須佐見容平(吉備3和歌山)、尾形成梧(茨木南3大阪)、下田隼人(牟呂3愛知) が続き、メダル争いを繰り広げそう。

8月に中学歴代8位の13秒90を出した渕上翔太(八屋3福岡)

 4×100mリレーでは兵庫県中学通信に42秒63の中学歴代5位で圧勝した塩瀬が優勝に一番近い存在。200mでも入賞候補に挙げられる和田純弥(3年)や2年ながら100mに出場する年綱晃広を軸に優勝を目指す。また、43秒29の伊東南(静岡)や43秒36の小諸東(長野)などが塩瀬を追いかける。

大会屈指の注目を集める走幅跳

 走高跳は福井県中学通信で今年の通信大会最高となる1m92を跳んだ笠原彰紘(中央3福井)と、9月27日の競技会で1m92をミスなく成功した福士湊(八王子二3東京)がランキングトップで並ぶ。
 棒高跳は昨年の全中で2年生優勝を果たした原口顕次朗(春日3群馬)が今季自己記録を4m55まで更新している。しかし、8月に牧野友哉(四街道西3千葉)が原口を上回る4m56を跳んでおり、2人の争いが見もの。

昨年の全中男子棒高跳に2年生優勝を果たした原口顕次朗(春日3群馬)

 大会の目玉種目となる走幅跳。中学歴代2位の7m39をマークした元木涼介(三加茂3徳島)と中学歴代9位タイの7m21の記録を持つ箭内洸斗(船引3福島)が真っ向勝負でぶつかる。小学生時代から全国大会で争ってきた2人だが、全国では小6、中1で箭内が優勝を飾っている。
 砲丸投では15m46をマークしている桑添喬偉(西脇3和歌山)が今季ランキングで2位以下を大きく引き離しトップに立つ。14m84の須田旺来(由良3兵庫)がこれを追う存在だ。
 8月に好記録が相次いだ四種競技も注目種目。東京都中学通信で高橋諒(桐朋3東京)が中学歴代3位の2987点を出し、今季ランキング1位。昨年の全中3位の高橋大史(上山南3山形)は2949点。島野楓真(十条富士見3東京)も2937点と2900点台が3人顔をそろえ、優勝を争う。

女子の展望はこちら

全国中学生大会出場者ランキング

100m
10.68 1.0 藤井 清雅(君津3千葉) 8.22
10.71 0.6 千田 海人(花巻3岩手) 9. 5
10.77 1.0 水野琉之介(浦町3青森) 9. 5
200m
22.09 1.5 津田 伊万(金石3石川)  8.29
22.20 -0.8 渡邉  慧(糸魚川3新潟) 7.26
22.24 0.3 田中 昊慈(桑山3山口)  10.4
400m
49.54 竹下 紘夢(郷ノ浦3長崎) 8.22
50.17 平川  慧(あげな3沖縄) 7.25
50.20 久田 凌大(福江3愛知)  8.30
800m
1.54.74 坂元 龍晟(舞鶴3鹿児島) 7. 5
1.56.37 川口峻太朗(京山2岡山)  10. 4
1.57.34 吉澤 登吾(桐朋2東京)  8.30
1500m
4.02.67 吉倉ナヤブ直希(草加3埼玉) 8.22
4.02.68 寺田 向希(立川五3東京)  8.22
4.03.10 大場 崇義(箕輪3長野)   8.29
3000m
8.35.75 玉目  陸(出水3鹿児島) 8.29
8.36.96 髙田 滉翔(有野3兵庫)  9.15
8.40.98 永原 颯磨(川中島3長野) 8.29
110mH
13.90 0.6 渕上 翔太(八屋3福岡)  8.29
14.12 1.3 須佐見容平(吉備3和歌山) 8.30
14.14 1.8 尾形 成梧(茨木南3大阪) 9.27
4×100mR
42.63 塩瀬・兵庫     8.29
43.25 咲くやこの花・大阪 9.26
43.29 伊東南・静岡    8.16
走高跳
1.92 笠原 彰紘(中央3福井)   8. 9
1.92 福士  湊(八王子二3東京) 9.27
1.91 新山 創大(大阪西3大阪)  9.22
棒高跳
4.56 牧野 友哉(四街道西3千葉) 8.30
4.55 原口顕次朗(春日3群馬)   8.22
4.40 岸本 都夢(玉藻2香川)   8.29
走幅跳
7.39 1.3 元木 涼介(三加茂3徳島) 8.23
7.21 1.5 箭内 洸斗(船引3福島)  8. 2
6.95 0.4 大西 勧也(白鳳3奈良)  9.12
砲丸投
15.49 桑添 喬偉(西脇3和歌山) 9. 6
14.86 細谷 大智(葉山3山形)  10.10
14.84 須田 旺来(由良3兵庫)  8. 8
四種競技
2987 高橋  諒(桐朋3東京)    8.30
2949 高橋 大史(上山南3山形)   8.10
2937 島野 楓真(十条富士見3東京) 8. 9

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