◇第88回京都学生陸上競技対校選手権大会(京都・たけびしスタジアム京都:西京極陸上競技場)
88回を数える京都インカレの女子400mに、昨年の北海道インターハイで女子400mハードル、4×100m&400mリレーの3冠を獲得した瀧野未来(立命大)が出場。今季初レースで自己ベストを0.09秒更新する54秒68の大会記録で優勝した。
400mハードルで56秒75を持つ瀧野は、この春に京都橘高から立命大に進学。大学デビュー戦の自己新に、「前半からしっかりと入り、刺激を入れるつもりでした。55秒前半ぐらいで走れればと思っていたので良かったです」と笑顔を見せた。
冬も高校で走り込みを中心に順調にこなしてきたと言い、「貯めのある動きができるようになり、今日も最後まで落ち着いて走れました」と振り返る。この後はドバイで開かれるU20アジア選手権に出場。「400mハードルで最低でも57秒前半で走り金メダルが目標です」と意気込む。
立命大には高校の先輩でもあり、あこがれの存在だというブダペスト世界選手権代表の山本亜美が在学。5月には早速、関西インカレで激突し、日本選手権でももちろん挑むことになる。
「今季は57秒前半から56秒台で安定して走れるようになって、日本選手権でも亜美先輩たち、日本の上位の選手と戦えるようにしたい」と目を輝かせた。
その山本は400mハードルに出場して58秒07の大会新V。好調なシーズンインとなった。立命大の女子主将に就任した山本。「冬季は左脚のアキレス腱やハムストリングスを痛めることはありましたが、筋力トレーニングなど練習自体はしっかりこなせました」と言い、今回は「400mハードルのレース感を確認するのが目的で、その中では最後までしっかり余裕を持って走り切ることができました」とレースを総括した。
今季の目標はもちろんパリ五輪出場。「55秒93の学生記録を更新できれば、五輪も見えてくると思います」と話し、その準備は着実に整いつつある。
他では女子やり投で昨年の日本インカレで2位に食い込んでいる京大の篠田佳奈が55m51でシーズンイン。「ウエイトトレーニングを軸にバランス良くフィジカル面を強化してきました」。ベンチプレスも130kgから150kgにアップ。「体力もついて、ブロックのタイミングなども良かったです」と自己ベスト(56m57)に近い記録で初戦を終え、目標に掲げる60mオーバーでインカレ優勝に向け納得の表情だった。
男子では走高跳で日本インカレ2連覇中の山中駿(京大)がセカンドベストの2m22の大会新記録で優勝。続く関西学生記録を1cm上回る2m26は惜しくも失敗に終わったが、「これまで以上に手応えがありました。日本選手権までに確実に2m26以上を跳び、日本選手権で3位以上が目標」と力強い。安定感は欠いたが冬季から取り組んできた助走の最後の部分で進歩がみられるなど、鋭さが増した印象だった。
文・写真/花木 雫
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.23
米国留学中の澤田結弥は106位 日本人女子初の出場果たす/全米学生クロカン
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】中央大学
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.23
クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲!駅伝女王の座を懸けて、日本郵政グループ、積水化学らが激突
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は今日11 […]
2025.11.22
新所属初レースの赤﨑暁「調整もレースもうまくいかず」ニューイヤー駅伝へ「エースとして」/八王子LD
◇2025八王子ロングディスタンス(11月22日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、パリ五輪マラソン6位の赤﨑暁(クラフティア)が出場。6組で28分57秒99を要し […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025