2024.02.05
◇日本室内陸上大阪大会(2月3、4日/大阪城ホール)2日目
U20・18・16のカテゴリーが実施される日本室内陸上大阪大会の2日目が行われた。
U20男子走幅跳は、4回目に屋外の自己ベストに3cmと迫る7m40をマークした曲山純平(日大東北高3福島)が2022年のU18の部に続く2度目のタイトルを手にした。
「高校最後の大会を最高の形で締めくくれて本当にうれしい」と笑顔の曲山。「ほとんど跳躍練習をしていなかったので、まさか優勝できるとは思っていませんでした。それでも、スタミナ強化を目指し走り込みをしてきたので、本数を重ねても余裕がありました」。
昨シーズンは、6月のU20日本選手権では3位と気を吐いたが、優勝を狙った北海道インターハイで予選敗退。秋の鹿児島国体で自己ベストをマークして2位に入ったものの、頂点に届かず悔しさをにじませていた。
それだけに「2024年はいいスタートが切れました。小学校時代からお世話になっている先生の前でタイトルが取れ、恩返しができて良かった」と納得の表情で話した。
春からは強豪がそろう日大に進む。「1年から学内選考を勝ち抜けるだけの実力をつけ、いろんな大会に出場できるよう頑張りたい。在学中に8mが跳べるようになりたいです」と目標を話す。
今年度は2年に1度のU20世界選手権の開催年。「7m60以上を安定して跳べるようにしてU20世界選手権の代表争いに加われるよう練習を積んでいきたいです」と、相性のいい大阪室内でつかんだ自信を胸にさらなる飛躍を誓った。
上位3人が4cm差にひしめく混戦となったU20男子三段跳は、北海道インターハイ6位で、公認では自身初の15mオーバーとなる15m13を2回目に跳んだ日下哲也(前橋商高3群馬)がV。同男子60mは前日のU18の部を制したアブラハム光オシナチ(東大阪大柏原高2)と同じ大阪のライバルでもある西岡尚輝(東海大仰星高2)がタイムも同じ6秒73で優勝した。
U20女子60mはインターハイ(100m&200m)、国体(100m&300m)でそれぞれ2冠に輝いている山形愛羽(熊本中央高3熊本)が7秒46で快勝したが「U20記録(7秒38)を出したかった」と悔しがった。卒業後は福岡大で世界を目指していく。
同じく女子走幅跳はインターハイ&国体を制している恒石望乃(高農ベアーズ/高知高3高知)が6m18の大会新記録で連覇を果たした。
文/花木 雫
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
-
2025.04.30
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)