◇鹿児島特別国体(10月13~17日/鹿児島・鴨池陸上競技場)4日目
鹿児島特別国体の4日目に少年女子A300mハードルが行われ、瀧野未来(京都・京都橘高3)が41秒78で連覇を飾った。
400mハードルでインターハイを連覇し、10月1日のアスレチックスチャレンジカップ(新潟)で56秒90の高校新を樹立している瀧野。300mハードルは「1年ぶり」と前回の国体(42秒03)を制して以来だった。「全然練習していなくて、どれくらいのタイムが出るかわかりませんでした」と言う。
前日の予選から41秒45と自身の持つ大会記録とU20日本記録をあっさりと塗り替え、「とりあえず1年前より速くなっていて良かった」と笑い飛ばす。
決勝が行われた今日は、予選以上に前半からコーナーまで強い風にあおられ、「4台目まで15歩で行きたかったところを2台目までしか行けなくて、3台目から7台目まで16歩に替えました」と言う。予選の走りから「ロスをなくせば40秒台も出せるんじゃないかと思った」そうだが、あいにくのコンディションに苦笑い。それでも、歩数を対応できたのは収穫だという。
インターハイチャンピオン、そして連覇という肩書きは「プレッシャーだった」と本音もある。そうした中でシーズン通して「勝ちきるというのは難しいことだと思うので、タフになってできたのはこれからの自信になると思います」と胸を張った。
300mハードルを走った後は、なんと京都チームとして成年少年4×100mリレーと、男女混合4×400mリレーを激走。マイルでは決勝進出に貢献と、まさにフル回転だった。
来年からは大学に進学予定で、シニアが主戦場に。高校の大先輩でもあり、あこがれでもあるブダペスト世界選手権代表の山本亜美(立命大)らの背中を追いかけることとなる。
「レベルが高くなりますし、今はうまくいっているだけで、絶対に苦労すると思っています。一生懸命頑張っても結果が出ない時もあると思いますが、その時は初心に戻って頑張ります」
覚悟を持って臨む大学シーズンだが、「とりあえず来年は日本選手権で金色のライオン(のメダル)を取りたいなって思っています」と、あどけない笑顔で、目を輝かせながら堂々と宣言した。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.17
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.18
国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]
2025.11.18
中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V
中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]
2025.11.17
クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]
2025.11.17
長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す
日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025