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2023.09.17

村竹ラシッドが110mH13秒04の日本タイ&学生新!ハンマー投・福田が室伏広治超え、順大1年・吉岡が5000m日本人トップ/日本IC
村竹ラシッドが110mH13秒04の日本タイ&学生新!ハンマー投・福田が室伏広治超え、順大1年・吉岡が5000m日本人トップ/日本IC

23年日本インカレ男子110mHを日本タイ記録で制した村竹ラシッド(順大)

◇第92回日本インカレ(9月14日~17日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)3日目

日本インカレ3日目が行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(順大)が快走を見せた。

鋭いハードリングで抜け出し、2年連続3度目の優勝を飾る。そして、叩き出したタイムは13秒04(-0.9)。大学の先輩である泉谷駿介(住友電工)が持つ日本記録にピタリ並び、泉谷の学生記録を0.02秒更新する大記録を打ち立てた。

春先のケガの影響で参加標準記録を突破していたブダペスト世界選手権代表入りは逃したが、復帰後は7月末のAthlete Night Games in Fukuiで13秒18、8月末のダイヤモンドリーグ・厦門大会では13秒19で5位と進化の跡を見せていた村竹。来年のパリ五輪に向けて、大きな一歩を刻んだ。

男子ハンマー投では福田翔大(日大)が“レジェンド”超えを果たした。5投目に72m01を放ち、2004年アテネ五輪金メダルの室伏広治が1996年に作った大会記録71m84を更新。日本歴代7位、学生歴代で3位の自己ベストも21㎝塗り替え、2年ぶり2度目の栄冠を手にした。

女子ハンマー投でも村上来花(九州共立大)が、自身が前回作った大会記録(62m72)を更新する64m02で2連覇を達成した。

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男女5000mも好レースが繰り広げられた。女子は8月のワールドユニバーシティゲームズ5000mで銅メダルに輝いた山﨑りさ(日体大)が終盤に抜け出し、15分47秒16で同種目で日体大勢初制覇を果たした。

男子はリーキー・カミナ(創価大)が13分52秒16で優勝。上位3人を留学生が占めるなか、最後まで食らいついた吉岡大翔(順大)と溜池一太(中大)が日本人トップ争いを繰り広げ、残り500mでスパートしたルーキー・吉岡が14分00秒43で制した。

このほか男子では、三段跳は宮尾真仁(東洋大)が15m83(+0.1)で1年生優勝を果たし、十種競技は前川斉幸(中京大)が7189点で制した。10000m競歩は立岩和大(順大)が41分36秒43で同大勢2連覇を飾った。

女子では100mハードルを島野真生を13秒31(+1.3)、走高跳を細田弥々が1m76と、東京高出身の日体大コンビがともに接戦を制覇。走幅跳は木村美海(四国大)が6m10(+0.7)で、全種目を通じて同大女子初の学生日本一に輝いた。七種競技は初日を終え、前田椎南(九州共立大)が3180点でトップに立っている。

最終日の今日は男女の200m、800m、400mハードル、3000m障害、4×400mリレー、円盤投と、男子の走高跳、女子の三段跳、七種競技の2日目が行われ、学校対抗の行方も決まる。

大会の模様はあすリートチャンネルのYouTubeでライブ配信されている。
あすリートチャンネル特設ページ

◇第92回日本インカレ(9月14日~17日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)3日目 日本インカレ3日目が行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(順大)が快走を見せた。 鋭いハードリングで抜け出し、2年連続3度目の優勝を飾る。そして、叩き出したタイムは13秒04(-0.9)。大学の先輩である泉谷駿介(住友電工)が持つ日本記録にピタリ並び、泉谷の学生記録を0.02秒更新する大記録を打ち立てた。 春先のケガの影響で参加標準記録を突破していたブダペスト世界選手権代表入りは逃したが、復帰後は7月末のAthlete Night Games in Fukuiで13秒18、8月末のダイヤモンドリーグ・厦門大会では13秒19で5位と進化の跡を見せていた村竹。来年のパリ五輪に向けて、大きな一歩を刻んだ。 男子ハンマー投では福田翔大(日大)が“レジェンド”超えを果たした。5投目に72m01を放ち、2004年アテネ五輪金メダルの室伏広治が1996年に作った大会記録71m84を更新。日本歴代7位、学生歴代で3位の自己ベストも21㎝塗り替え、2年ぶり2度目の栄冠を手にした。 女子ハンマー投でも村上来花(九州共立大)が、自身が前回作った大会記録(62m72)を更新する64m02で2連覇を達成した。 男女5000mも好レースが繰り広げられた。女子は8月のワールドユニバーシティゲームズ5000mで銅メダルに輝いた山﨑りさ(日体大)が終盤に抜け出し、15分47秒16で同種目で日体大勢初制覇を果たした。 男子はリーキー・カミナ(創価大)が13分52秒16で優勝。上位3人を留学生が占めるなか、最後まで食らいついた吉岡大翔(順大)と溜池一太(中大)が日本人トップ争いを繰り広げ、残り500mでスパートしたルーキー・吉岡が14分00秒43で制した。 このほか男子では、三段跳は宮尾真仁(東洋大)が15m83(+0.1)で1年生優勝を果たし、十種競技は前川斉幸(中京大)が7189点で制した。10000m競歩は立岩和大(順大)が41分36秒43で同大勢2連覇を飾った。 女子では100mハードルを島野真生を13秒31(+1.3)、走高跳を細田弥々が1m76と、東京高出身の日体大コンビがともに接戦を制覇。走幅跳は木村美海(四国大)が6m10(+0.7)で、全種目を通じて同大女子初の学生日本一に輝いた。七種競技は初日を終え、前田椎南(九州共立大)が3180点でトップに立っている。 最終日の今日は男女の200m、800m、400mハードル、3000m障害、4×400mリレー、円盤投と、男子の走高跳、女子の三段跳、七種競技の2日目が行われ、学校対抗の行方も決まる。 大会の模様はあすリートチャンネルのYouTubeでライブ配信されている。 あすリートチャンネル特設ページ

【動画】DAY3ハイライトや村竹ラシッド13秒04!!衝撃の日本タイ記録&学生新

https://youtu.be/stbsiHfmSgk?si=7veYJMt8zEoOjuY9 https://youtu.be/bXUoBWIbF5Y?si=-9tegAVTffOpHv3K

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泉谷駿介(住友電工)

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