2023.08.09
東京五輪にベラルーシ代表として出場した女子短距離選手のK.ツィマノウスカヤが、ポーランド代表選手として国際大会に出場することが認められた。今月のブダペスト世界選手権へも出場が可能となる。
ツィマノウスカヤは現在26歳。ユニバーシアード200mで優勝を飾ったほか、欧州選手権などでも活躍し、100mでは11秒04のベストを持っている。21年の東京五輪に出場したが、大会期間中にベラルーシのコーチを務めていたユーリー・マイセビッチ氏を批判したことで選手団から外され、強制帰還されそうになるという事件が生じていた。
帰国すれば投獄されるおそれがあるとしてツィマノウスカヤはポーランドに亡命。昨年8月にポーランドの市民権を取得している。世界陸連(WA)の規則では、国籍変更後3年間は待機期間が必要とされているが、この措置を免除することが国籍審査委員会(the Nationality Review Panel)から認められた。
ツィマノウスカヤは今季は100mで11秒16、200mでは22秒75の自己新をマーク。6月のポーランド選手権ではオープン参加で、100m、200mとも2位相当の記録を残している。
一方、ユーリー・マイセビッチ氏はWAの監視機関から、選手の尊厳を守らず、行動や言葉が精神的嫌がらせを行っていたとして告発されている。
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