HOME 国内、大学

2023.08.05

110mH慶大・豊田兼が金メダル!国際大会日本初の快挙 予選で13秒29をマーク 400mH、400mもこなすマルチスプリンター/ユニバ
110mH慶大・豊田兼が金メダル!国際大会日本初の快挙 予選で13秒29をマーク 400mH、400mもこなすマルチスプリンター/ユニバ

ワールドユニバーシティゲームズ男子110mHで金メダルを獲得した豊田兼

男子110mH日本歴代10傑と豊田兼の自己記録

13.04 -0.9 泉谷 駿介(住友電工)       2023. 6. 4
13.10 0.6 高山 峻野(ゼンリン)       2022. 8. 6
13.16 1.7 金井 大旺(ミズノ)        2021. 4.29
13.18 0.9 村竹ラシッド(順大4)       2023. 7.29
13.20 0.9 野本 周成(愛媛陸協)       2023. 7.29
13.29 1.1 豊田  兼(慶大3)        2023. 8. 4
13.33 0.9 横地 大雅(TeamSSP)        2023. 7.29
13.36 0.3 石川 周平(富士通)        2023. 5.21
13.39 1.5 谷川  聡(ミズノ)        2004. 8.24
13.40 0.0 増野 元太(ヤマダ電機)      2017. 6.24

豊田兼の自己記録
110mH 13秒29
400mH 49秒76
400m 45秒92

◇第31回FISUワールドユニバーシティゲームズ 陸上競技(8月1日~6日)5日目 ワールドユニバーシティゲームズ(中国・成都)の陸上競技5日目が行われ、男子110mハードルで豊田兼(慶大)が13秒40(-0.2)で金メダルを獲得した。世界大会においてこの種目の金メダル獲得は、世界選手権や五輪、ジュニア世代も含めて日本初の快挙となる。 豊田は予選で日本歴代6位となる13秒29(+1.1)の好タイムをマーク。決勝では中国の寧瀟函と競り合いとなるなか、10台目を降りてから最後はスプリント勝負となり、身体を突き出して制した。 世界大会の110mハードルではこれまで、15年ユニバーシアード(現・ワールドユニバーシティゲームズ)で増野元太(国武大)が日本初メダルとなる銅メダルを獲得。U20世界選手権では古谷拓夢(早大)、泉谷駿介(順大、現・住友電工)が獲得。泉谷は19年のユニバーシアードでも銅メダルを手にしている。 豊田は身長195cmの大型ハードラーで、父はフランス出身、母は日本人。小学生の頃に母の勧めで陸上クラブに入部した。東京・桐朋中では四種競技に取り組み、中高一貫で内部進学してから、ハードルを得意としていたため110mハードルと400mハードルを始めた。高校時代のベストは14秒09と52秒00。 慶大でに進学後は山縣亮太(セイコー)や寺田明日香(ジャパンクリエイト)らを指導する高野大樹コーチの元でさらに才能が開花。昨年は13秒44、49秒76まで記録を短縮し、400mでも45秒92を持つ。この冬は日本陸連のマイルリレー候補選手として米国・南カリフォルニア大に遠征するなど経験を積んだ。 今季はユニバ選考会だった日本学生個人選手権で13秒50をマークして優勝。その後は体調不良などもあり、400mハードルで世界選手権を目指したものの届かず。それでも南部記念で13秒48まで復調し、ユニバに向けて調子を上げてきていた。以前の取材では「どちらかに絞らず両方やりたい」と両種目で世界を目指す意向を示している。

男子110mH日本歴代10傑と豊田兼の自己記録

13.04 -0.9 泉谷 駿介(住友電工)       2023. 6. 4 13.10 0.6 高山 峻野(ゼンリン)       2022. 8. 6 13.16 1.7 金井 大旺(ミズノ)        2021. 4.29 13.18 0.9 村竹ラシッド(順大4)       2023. 7.29 13.20 0.9 野本 周成(愛媛陸協)       2023. 7.29 13.29 1.1 豊田  兼(慶大3)        2023. 8. 4 13.33 0.9 横地 大雅(TeamSSP)        2023. 7.29 13.36 0.3 石川 周平(富士通)        2023. 5.21 13.39 1.5 谷川  聡(ミズノ)        2004. 8.24 13.40 0.0 増野 元太(ヤマダ電機)      2017. 6.24 豊田兼の自己記録 110mH 13秒29 400mH 49秒76 400m 45秒92

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.27

新妻遼己、東琉空、小松美咲らが連勝! 日本勢は9種目で1位/日韓中ジュニア交流競技会

第33回日・韓・中ジュニア交流競技会 2日目成績 100m 菅野翔唯(東農大二2群馬)1位 10秒43(-0.3) 200m 井手友郎(済美2愛媛)  3位 21秒35(±0) 400m 小澤耀平(城西3東京)  2位 […]

NEWS ウサイン・ボルト氏の減失事件 ジャマイカの資産管理会社から返金へ 元従業員の不正行為で約16億円減失

2025.08.27

ウサイン・ボルト氏の減失事件 ジャマイカの資産管理会社から返金へ 元従業員の不正行為で約16億円減失

男子100m・200mの世界記録保持者のウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)の資産減失の事件に関して、ジャマイカの資産管理会社Stocks & Securities Limited(SSL)社から返金が行われること […]

NEWS 800mU18世界最高記録・ルッケンハウスがナイキとプロ契約 全米選手権2位の16歳

2025.08.27

800mU18世界最高記録・ルッケンハウスがナイキとプロ契約 全米選手権2位の16歳

男子800mでU18世界歴代最高記録を今年マークしたC.ルッケンハウス(米国)がナイキとプロ契約を結んだことがわかった。 ルッケンハウスは2008年生まれの16歳。今月の全米選手権決勝でU18世界最高、U20世界歴代2位 […]

NEWS 東京世界陸上のオランダ代表発表 400mHのボルら順当選出もハッサンは不参加か

2025.08.27

東京世界陸上のオランダ代表発表 400mHのボルら順当選出もハッサンは不参加か

9月に開催される東京世界選手権の暫定的なオランダ代表が発表された。 女子400mハードルのディフェンディングチャンピオンで、世界歴代2位の50秒95を持つF.ボルが選出。女子100mハードルではN.フィッサーが選ばれた。 […]

NEWS パリ五輪十種競技金のロート、東京五輪競歩金のスタノらが東京世界陸上欠場 100mオマニャラはケガからの復帰を目指す

2025.08.27

パリ五輪十種競技金のロート、東京五輪競歩金のスタノらが東京世界陸上欠場 100mオマニャラはケガからの復帰を目指す

9月に開催される東京世界選手権へ向け、複数の有力選手が出場見送りを発表している。 パリ五輪男子十種競技金メダリストのM.ロート(ノルウェー)が、棒高跳の練習中にマット外へ落下し、肘と膝を負傷したことを自身のSNSで公表。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top