2023.06.19
◇インターハイ四国地区大会(6月17日~19日/香川・Pikaraスタジアム)2日目
夏の北海道インターハイを懸けた四国地区大会の行われ、男子投てきでは愛媛・今治明徳勢が活躍を見せている。
1日目のハンマー投を制したのが久門奨弥(3年)だ。愛媛県大会で59m04を投げている久門は、1投目から56m58を投げて、トップに立つ。しかし、2投目以降に記録を伸ばすことはできず、「大きな記録を一本出せたら良かったですが、それが出なかったのはまだまだだと思います」と満足はしていなかった。
2日目の午前中に行われた円盤投では、田窪一翔(2年)が6投目に45m31を投げて優勝。「自己記録(45m33)より低い記録なので、満足はしていないです」と目標の47mに届かず、こちらも笑顔は見られなかった。
その中でも「1投目で記録を残して自分を落ち着かせることができて、6投目に記録を出すことができました」と試合運びには手応えを感じている様子。「インターハイでは50mを投げて優勝するのが目標です」と意気込んでいる。
そして、午後の砲丸投では久門が再び登場。「一番不安がある」と事前に話していた言葉とは裏腹に1投目からこれまでの自己記録(14m49)を大きく上回る14m98をプットしてトップに立つと、2投目には15m16とさらに記録を伸ばして他を寄せ付けなかった。
「最後まで何があるかわからなかったので。優勝できてほっとしています。1、2投目で記録を残せたのは成長かなと思います」と胸をなでおろした。
2日目終了時点で男子投てき4種目のうち、3種目を制した今治明徳勢。最終日の19日にも久門が出場する。やり投は昨年のU18陸上で6位入賞を果たしている久門にとって、最も得意とする種目。「65mが目標」と語っており、自身の投てき3冠、そして今治明徳による男子投てき完全制覇の偉業に挑む。
全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文・写真/馬場遼
インターハイ四国地区大会2日目の優勝者をチェック
●男子 100m マルティネス・ブランドン・ボイト(四学香川西2香川) 10秒61(+0.4) 800m 井上友輝(英明3香川) 1分54秒13 400mH 川上大智(観音寺総合2香川) 52秒85 3000m障害 立花 晟(小豆島中央3香川) 9分19秒90 走高跳 難波康大(四学香川西2香川) 2m01 砲丸投 久門奨弥(今治明徳3愛媛) 15m16 円盤投 田窪一翔(今治明徳2愛媛) 45m31 ●女子 100m 恒石望乃(高知3高知) 11秒80(+0.7)=大会新 800m 杉村実優(四学香川西3香川) 2分09秒78=大会新 400mH 武田海愛(済美3愛媛) 62秒87 走高跳 越智心音(今治西3愛媛) 1m62 棒高跳 豊田ひなた(観音寺一3香川) 3m70 やり投 早野仁美(今治明徳3愛媛) 41m60 七種競技 中村紫里(四学香川西3香川) 3951点RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
世界陸連主催大会での年齢制限を緩和 高校1年生相当で全種目に出場可能
2025.12.03
明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」
-
2025.12.02
-
2025.12.02
-
2025.11.28
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.04
世界陸連主催大会での年齢制限を緩和 高校1年生相当で全種目に出場可能
世界陸連(WA)は12月2日・3日の両日に評議会を開催し、各種ルールの確認や規則改定について協議した。 その中で、WA主催大会の一部種目で設けられていた年齢制限を撤廃することが決まった。 従来は、マラソンおよび35km競 […]
2025.12.04
男子短距離・栁田大輝がHondaに入社! 「『世界のHonda』の名に恥じぬよう、努力を重ねていきたい」
12月4日、Honda陸上部は、パリ五輪男子4×100mリレー代表の栁田大輝(東洋大)が2026年4月に入社することを発表した。 栁田は群馬県出身。中学時代には全中走幅跳で優勝、100mでも2位に入るなど、世代トップクラ […]
2025.12.03
明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」
明大競走部は、チームのホームページで12月1日からスタートした新体制を発表し、主将には短距離ブロックの神戸毅裕が就任した。 神戸は東京・明星学園高出身。高校時代はインターハイ南関東大会4×100mリレーで優勝したほか、U […]
2025.12.02
世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞
9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]
2025.12.02
サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」
ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025